全国の「白旗神社」で8社のみ!東戸塚に祀られた傍流の祭神「源義経」

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全国の「白旗神社」で8社のみ!東戸塚に祀られた傍流の祭神「源義経」

全国の「白旗神社」で8社のみ!東戸塚に祀られた傍流の祭神「源義経」

更新日:2018/05/06 16:39

Isao Noguchiのプロフィール写真 Isao Noguchi 著述業、観光検定教材製作者、ブロガー

全国には「白旗」の名を冠する神社が80以上存在します。これは皆、源氏を氏神とする系統で、その多くは棟梁である源頼朝が祀られています。東戸塚の「白旗神社」はその中でも珍しい源義経を祀った神社であり、僅か8社しか存在しません。社殿は幾度となく災難に見舞われ、その都度地元の有志により再建を遂げました。社殿裏には公園も併設されており、四季の花々も楽しめます。義経ファンならば一度は訪れてみたいスポットです。

日常生活に融和する荘厳な杜。初々しい鳥居の輝きは信心の結晶!

日常生活に融和する荘厳な杜。初々しい鳥居の輝きは信心の結晶!

写真:Isao Noguchi

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東戸塚にある「白旗神社」は1256年に創建されました。全国に「白旗神社」は80社以上もあり、その中でも数少ない「源義経」をお祀りしている神社です。ですので、周辺エリアの「鎌倉」や「藤沢」にも同じ名称の「白旗神社」が存在するという訳です。

神社名の由来は源平の争乱で敵味方を区別する目印であった、源氏の「白旗」と平家の「赤旗」からきています。つまり名前からも源氏系統の神社ということが分かります。

2007年の不審火により社殿が全焼しましたが、地元の有志によって2012年に無事再建されました。再建されてからまだ日も浅いため、鳥居は純白の輝きを放っています。

日常生活に融和する荘厳な杜。初々しい鳥居の輝きは信心の結晶!

写真:Isao Noguchi

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JR横須賀線の東戸塚駅東口とショッピングモールを結ぶ連絡通路から、神社の位置を確認することができます。都市開発が行われた後も鬱蒼と茂る杜は地元住民の心の拠り所です。

駅から徒歩3分という立地は県内でも珍しく、アクセスは抜群です。駅前は一日を通して賑わっていますが、路地を曲がって神社を目指して行くと、いつしか喧騒が気にならなくなってきます。

途中、険しい上り坂がありますが、元々の土地を切り崩したためで、地理的変遷も伺い知ることができます。

日常生活に融和する荘厳な杜。初々しい鳥居の輝きは信心の結晶!

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神社の敷地内は駐車スペースがあり開放感があります。この杜の裏側が公園になっており、一区画全てが神社の敷地となっています。

また、社務所が隣に建っていますが、平日はほとんど閉まっているので、御札やお守りを授かりたい場合はあらかじめ連絡をしてから参拝しましょう。

境内の整備は万全!?足元もおぼつかない苦戦必至の参拝場所とは?

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写真:Isao Noguchi

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神社の本堂までは鳥居を抜けて、階段を50段以上登っていきます。2012年に整備されただけあり、手摺りも設置されているので安心して参拝できます。白旗神社は1256年に創建されましたが、社殿は1575年と1840年の2回にわたって改築が行われました。

1924年の関東大震災でも倒壊しましたが、地元住民に被害がなかったことから、地域の部落長は「社殿が倒壊しても、我々が怪我なく無事だったことはありがたい」と感銘したそうです。村人は「鎮守さまが身代わりになってくださった」といって、すぐさま再建に着工したといいます。

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写真:Isao Noguchi

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徳川家康から厚い信頼を得ていた旗本の新見氏は、1590年に現在の東戸塚付近にあたる、相州・品濃・山田を領地として賜りました。その後、新見家は明治維新に至るまで領地を治めることになります。

当主の正勝は家督を譲った後「品濃」に隠居、1642年に白旗神社へ埋葬されたと伝えられています。幕末、ペリーが浦賀に来航した際は、子孫である新見正興が領主となっていました。1858年に欧米と「修好通商条約」が締結されると、「外国奉行」に任命され日本初の遣米使節団の正使(主席代表)として渡米を果たしました。

外国奉行と神奈川奉行を兼務した正興は、幕府の要人でありながら白旗神社の興隆に尽力した人物として今も語り継がれています。

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写真:Isao Noguchi

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鳥居と末社。2つの社が並んでいる珍しい光景です。これらは「稲荷社」と「浅間社」で、違う地区に祀られていたお社を境内へ移設したと伝えられています。

この社に参拝をしようと試みても、目の前にはかなり高い段差があります。登れない訳ではありませんが階段の傾斜もきつく、不安定な為、手や靴が汚れてしまうのは覚悟しておいたほうが良さそうです。

住民に寄り添う氏神様。本殿に行けずとも参拝可能な優しい神社

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写真:Isao Noguchi

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日露戦争から太平洋戦争までの戦没者33名を祀った慰霊碑です。1979年に建立され、それ以降平和の礎として鎮魂されています。

明治時代以降、国家のために命を落とされた方々を慰霊する神社は関東各地で見受けられます。戦後も神道の影響は大きく、英霊に対しては手厚く祀るのがふさわしいという想いが強かったようです。

住民に寄り添う氏神様。本殿に行けずとも参拝可能な優しい神社

写真:Isao Noguchi

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手水舎の横には神社の歴史が書かれた看板も建てられています。「白旗神社」は全国に点在しており、鎌倉幕府が置かれていた神奈川県のほか、千葉県など関東・東北・中部に多くみられます。

その多くは「源頼朝」を主祭神とし、その他の源氏の武将も祀られていますが、東戸塚にある白旗神社のように「源義経」を祀っている処は全国でも珍しいのです。

なぜ、この場所に祀られたのかは不明です。一説によると、頼朝に打ち取られた義経の遺体の一部が、近辺に流れ着いたという言い伝えがあります。

住民に寄り添う氏神様。本殿に行けずとも参拝可能な優しい神社

写真:Isao Noguchi

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慰霊碑の横にあるのが「遥拝所」です。遥拝とは祈願した神社や寺院に参詣せず、その方角に向って参拝することをいいます。つまり、本殿まで参詣できなくても、この遥拝所で祈願をすれば同じ効果があるという訳です。

なお、祈願者に代わって他人が参拝することを「代参」と言います。「受験」や「就活」などで、本人の代わりに参拝した方もいらっしゃるでしょう。

一般的に「白旗」と聞くと源頼朝のイメージが強く、数も一番多いので、参拝者の中には義経を祀っていると知ると驚かれる方もいるそうです。

小径の先には…?住民の憩いの場所に残る豊かな自然と四季の花々

小径の先には…?住民の憩いの場所に残る豊かな自然と四季の花々

写真:Isao Noguchi

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鳥居のある神社正面の左側を散策してみると、抜け道のようなものがみつかります。実はこの小径、裏側にある「白旗山公園」に繋がっているのです!

社殿までの階段などは再建の際、スロープなどが設置され安全が確保されましたが、こちらは地面も滑りやすく、日陰に入ると夏日でもひんやりするほどです。

小径の先には…?住民の憩いの場所に残る豊かな自然と四季の花々

写真:Isao Noguchi

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小径を抜けると、目の前には空に突き抜けるタワーマンションが目に飛び込んできます。公園自体はこじんまりとした静かな場所で、四季折々の花々が目を楽しませてくれます。

お昼ご飯を食べたり、リフレッシュしたいときには最適な公園です。入り口はもう一箇所ありますが、長い階段のためベビーカーなどで行くことはできません。そのため、子連れのご家族は公園まで抱っこをして連れて行ってあげてください!

小径の先には…?住民の憩いの場所に残る豊かな自然と四季の花々

写真:Isao Noguchi

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白旗神社や白旗山公園には春になるとツツジが見頃を迎えます。その他にもヤシの木や寒緋桜など、様々な種類の木々に囲まれています。駅前から徒歩3分という好立地にありながら、このような自然が残されているのも、地元住民の保全活動が実を結んでいるからです。

そもそも、最寄りの「JR東戸塚駅」は1980年に開業された比較的新しい駅です。それまでの東戸塚駅前付近は東海道の保土ヶ谷と戸塚の間に位置し、原風景が残っていました。

駅の新設にあたり、神社のある「品濃町」は都市開発のまさに中心エリアとして白羽の矢が立った訳ですが、白旗神社は街の鎮守として移転することなく、現在も地域住民の信仰の対象として歴史と伝統を残そうという想いが根付いています。

東戸塚「白旗神社」の基本情報

所在地:神奈川県横浜市戸塚区品濃町518−7
電話:045-824-6868
アクセス:JR横須賀線東戸塚駅から徒歩3分
祈祷受付時間:午前10時〜午後4時
初穂料:7,000円から

2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/19 訪問

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