スケール・規模は国宝級!岐阜県大垣市・美濃国分寺跡

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スケール・規模は国宝級!岐阜県大垣市・美濃国分寺跡

スケール・規模は国宝級!岐阜県大垣市・美濃国分寺跡

更新日:2018/04/28 13:50

常盤 兼成のプロフィール写真 常盤 兼成 酷道・険道・重伝建マニア
全国に68か所あったとされる国分寺。しかしながら現存している国分寺はひとつもありません。災害や戦争などで消失し、いま各地に残っているのは寺跡のみ。その中でも発掘調査により多くの出土品が確認され、伽藍全体の規模のおおよそが分かっているのが岐阜・大垣にある「美濃国分寺」です。現在は、冬には5000本以上のサザンカが咲き乱れる歴史公園として整備され、市民の憩いの場となっています。
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広大な敷地に広がる美濃国分寺跡歴史公園

広大な敷地に広がる美濃国分寺跡歴史公園

写真:常盤 兼成

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奈良時代に聖武天皇の命によって、国家の泰平を願うために作られた国分寺。その数は全国で68か所にもおよび、仏教の力を借りて平和を願った当時の思いが伝わります。

岐阜県大垣市にある美濃国分寺跡は、4ヘクタールという広大な敷地を誇る歴史公園の中にあります。

外周は900メートルあり、散策やジョギングを楽しむ人も少なくありません。

広大な敷地に広がる美濃国分寺跡歴史公園

写真:常盤 兼成

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美濃国分寺に関する調査は昭和43年から本格的に始まり、現在の美濃国分寺跡歴史公園は昭和56年に整備されました。

本格的な調査が始まる前の大正時代には、耕地整理の際に金堂跡が発見され国の史跡として登録。発掘調査によってその大きさや規模などはわかってきましたが、写真にあるような建物の用途がいまだにわからない遺物も少なくありません。

広大な敷地に広がる美濃国分寺跡歴史公園

写真:常盤 兼成

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写真は中門跡。基壇の大きさが東西18メートル、南北8.2メートルという説明からも、相当な大きさの門があったと推測されます。

今では石で囲まれただけの遺物しか残されていないので、当時の各建物の大きさを想像することは難しいのですが、敷地面積や遺構の大きさから考えると、相当大きなお寺だったことがわかります。まわりは北側以外は平地なので、当時は遠くからもはっきりとその場所を確認できる大きなお寺だったにちがいありません。

<基本情報>
住所:大垣市青野町字八反田1240
アクセス: 大垣駅より名阪近鉄バス稲葉団地行「終点」下車徒歩20分

重要文化財の薬師如来像が安置される現在の美濃国分寺

重要文化財の薬師如来像が安置される現在の美濃国分寺

写真:常盤 兼成

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美濃国分寺跡歴史公園の北には、現在の美濃国分寺があります。正式には、金銀山瑠璃光院美濃国分寺といい、高野山真言宗準別格本山のお寺です。当時の壮麗な古堂や塔を称して金銀山と呼ばれましたが、数々の天災兵火のためそのほとんどが焼失してしまいました。

重要文化財の薬師如来像が安置される現在の美濃国分寺

写真:常盤 兼成

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現在の美濃国分寺は江戸時代に再建されたものです。また、寺伝によると奈良時代の僧、行基が自ら薬師如来像を彫り、これをご本尊としたとされていますが、それがわかる資料は残されていません。

重要文化財の薬師如来像が安置される現在の美濃国分寺

写真:常盤 兼成

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本堂奥には重要文化財に指定されている木造薬師如来坐像が安置されていますが、これが行基が彫ったものかはわかりません。ケヤキの木を丸々1本彫りぬいた薬師如来像は高さ3メートルほどある巨像で、平安時代に作られたものではないかとされています。

安置されている薬師如来像は建物のガラス越しに見ることができます。また、年に一度、本尊開扉大法要が行われます。

<基本情報>
住所:大垣市青野町419
電話番号:0584-91-0297
アクセス:大垣駅より名阪近鉄バス稲葉団地行「終点」下車徒歩30分

美濃国分寺について詳しく説明する歴史民俗資料館

美濃国分寺について詳しく説明する歴史民俗資料館

写真:常盤 兼成

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美濃国分寺のすぐ南にある大垣市歴史民俗資料館は、美濃国分寺史料館も兼ねている施設で、昭和43年から行われていた発掘調査や整備事業が終了した昭和57年に開館されました。

美濃国分寺について詳しく説明する歴史民俗資料館

写真:常盤 兼成

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考古資料展示室には、大垣市周辺の弥生時代や古墳時代の出土品が展示してあります。弥生時代の村やお墓、石棺や絵画土器などが並びます。

民俗資料展示室では、大垣市を中心とした西濃地方の農耕文化、生産用具、日常生活の資料などが展示されています。

美濃国分寺について詳しく説明する歴史民俗資料館

写真:常盤 兼成

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美濃国分寺の資料については、発掘調査によって発見された出土品がならび、国分寺建築の様子をわかりやすいパネルで説明されています。

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美濃国分寺のスケールに驚かされる復元模型

美濃国分寺のスケールに驚かされる復元模型

写真:常盤 兼成

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全国に68か所も建立された国分寺、そして国分尼寺の分布の資料も興味深い展示物のひとつです。戦もなく平和な世の中が全国に広がるようにと、日本各地に国分寺が建てられたことが展示物の地図によってよくわかります。

美濃国分寺のスケールに驚かされる復元模型

写真:常盤 兼成

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こちらの資料館で必見なのは、奈良時代の国分寺建立当時の柱根です。今から1200年以上も前の柱ですが、形はずいぶん崩れているものの、しっかりとした重みが見た目からも感じられます。

美濃国分寺のスケールに驚かされる復元模型

写真:常盤 兼成

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展示物でいちばん大きいものが、こちらの美濃国分寺伽藍復元模型。国分寺跡歴史公園では平地に石が組まれているだけなので、国分寺の敷地や各建物の大きさを想像することは難しいのですが、この模型を見るとそのスケールがよくわかります。

なかでも七重塔は、当時の建造物としては驚くほどの高さです。日本一高い五重塔とされる京都東寺の五重塔の高さが54.8メートル。美濃国分寺の七重塔の推定高さは58メートル。現存していたら国宝指定はまちがいなしの大きさです。

<基本情報>
住所:大垣市青野町1180-1
電話番号:0584-91-5447
アクセス:大垣駅より名阪近鉄バス稲葉団地行「終点」下車徒歩20分

おわりに

美濃国分寺跡歴史公園周辺は、公共交通機関を使ってのアクセスはバスの本数も限られているため、マイカー・レンタカーなどでの訪問をおすすめします。国分寺跡歴史公園と歴史民俗資料館、美濃国分寺はすべて隣接おり、無料駐車場も完備されていますので便利です。

2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/03/25 訪問

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