写真:藤井 麻未
地図を見る観劇に訪れた客で賑わう歌舞伎座周辺。この界隈で選りすぐりの隠れ家カフェがここ茜屋珈琲店だ。茜屋珈琲店は昭和41年に神戸三宮で生まれた純喫茶。見るからに古めかしい木製の扉を開くと、そこには時空を超え昭和にタイムスリップしたかのようなレトロな空間が広がっている。年季の入ったソファーのビロードは擦り切れているが、古書やアンティークな調度品と相まっていぶし銀の雰囲気が味わい深い。
写真:藤井 麻未
地図を見るカウンターではマスターがこだわりの珈琲を淹れている。実は、以前ここは職人気質の名物マスターが一人で切り盛りしていたのだが2017年7月に永眠。現在はその甥っ子、姪っ子さんが喫茶店を引き継いでいる。
大きなカウンターの後ろにはズラリと高級ブランドのカップ&ソーサーが並び、鮮やかなパープルの敷物に飾られた陶磁器類は見ているだけでも美しい。どれを選んで持ってきてくれるかはマスターの気分次第というところも楽しみのひとつだ。
写真:藤井 麻未
地図を見る珈琲は一杯995円。銀座にあってもなかなか高額ではあるが、深いコクと薫り高い一杯にはその価値アリだ。珈琲そのものだけではなく、古く上質な老舗ならではの空間、ハイブランドの優美なカップで飲むひとときはその価格に値するものである。
歌舞伎座横の立地、一杯の値段により客層の年齢層はやや高め。流行に流されない落ち着いた常連客が多く、続々オープンするオシャレ系カフェの喧騒に疲れた時にふと訪れてみたい隠れ家だ。
<基本情報>
住所:東京都中央区銀座4-13-15 成和ビル 1F
電話番号:03-3546-0951
営業時間:10:00-22:00
不定休
アクセス:銀座駅より徒歩5分、東銀座駅より徒歩2分
写真:藤井 麻未
地図を見る知らなければたどり着かない隠れ家カフェがこちら。銀座では画材店として有名な月光荘が手掛けるカフェ「月のはなれ」だ。見番通りというマイナーな通りのはずれにある立地上、銀座散策中に偶然見つけるということもあまりない。煉瓦造りのビルには1階にギャラリーが入り、5階にカフェがある。何を隠そう5階までは階段オンリー、そのためエントランスにひっそりとインターフォンが置かれているのも面白い。
写真:藤井 麻未
地図を見る狭い雑居ビルの階段には、途中「あと○○段!」と励ましの張り紙がしてあるのがまたユーモラス。5階まで上がるとすぐに屋上へと出るようになっている。植物が茂り蔦の絡むビルの壁に挟まれて、僅かばかりの銀座の空が顔を覗かせる。秘められた屋上庭園たる情緒たっぷりだ。静かな銀座の風を感じながらしばし日常から解き放たれてみてはいかがだろうか。
写真:藤井 麻未
地図を見る内部は月光荘の画材道具や様々なアート作品、旅にまつわる本などが置かれ、アメリカの古材や廃材を利用した内装はどことなく異国情緒が漂い温かみがある。メニューにはオーナーが旅したアメリカ南部発祥のクレオール料理が並び、ランチ使いにも重宝する。
日中は月にちなんだレモンケーキやフレンチトーストなどをお供に珈琲を、夜はバンドの生演奏を聴きながらアルコールを嗜むのも素敵だ。アクセスは階段のみという点と、マイナーな通りにあるということから知る人ぞ知る隠れ家カフェと言える。
<基本情報>
住所:東京都中央区銀座8-7-18 月光荘ビル5階
電話番号:03-6228-5189
営業時間:平日 14:00-23:45(LO23:00) 土 14:00-23:30(LO22:45)
日曜、祝日 貸切営業のみ
アクセス:銀座駅より徒歩8分 新橋駅より徒歩3分
写真:藤井 麻未
地図を見るこのカフェがあるのは銀座7丁目の古めかしいオフィスビル。外から見ただけではここにカフェがあることはまず100%分からない。注意してみるとオフィスの名前が並ぶ郵便受けに小さく店名が書いてあるものの、初見でカフェだと気づく者は皆無だろう。
エレベーターで2階に上がっても、やはりその存在は半信半疑。導かれるままに殺風景な廊下を歩くと、分厚い木製の扉に小さくTHE SNACKの張り紙が。
写真:藤井 麻未
地図を見る果たして本当に入っても良いのだろうか。勇気をもって扉を引いた者にのみ、その空間は開かれる。内部には所狭しと様々なものが置かれ、混沌としながらも全体として秘密基地のような居心地良いスペースとなっている。
ソファー席にテーブル、カウンター。もちろん電源、Wi-Fiも完備、更にコピー機なども。本ソムリエが選んだ様々なジャンルの書籍が並ぶ半個室スペースではミーティングなどもしやすい。そう、ここは銀座で唯一のコワーキングスペース兼カフェだったのだ。
写真:藤井 麻未
地図を見るコワーキングスペースというと、会員にならなければ使えない?お茶だけなんて利用し難い?そんな心配も無用。もちろん頻度によっては会員になると得だけれど、ちゃんとビジター利用料金も設けられている。ワンドリンク付きでカフェ内の設備やスペース、時間を自由に使ってよい。もちろんお茶を飲むだけでも良いし、Wi-Fiを使ってスマホやPCで遊んでも良し、はたまた一人静かに読書だって楽しめる。集中して勉強や作業をするにもOA機器完全無料使い放題は嬉しい。
その他店内では様々なアート展示やイベントなども行われており、クリエイティブな空間はまさに「大人の秘密基地」と呼ぶのにふさわしい。あまりに目に付き難いからか、常に混み合う銀座界隈でひときわ隠れ家感溢れる上級者向けカフェといえるだろう。
<基本情報>
住所:東京都中央区銀座7-5-4 毛利ビル2F
電話番号:03-5537-5862
営業時間:平日9:00 – 23:00
土日10:00 – 18:00 定休日 祝日のみ
アクセス:銀座駅より徒歩4分、東京メトロ新橋駅より徒歩5分、JR新橋駅より徒歩7分、JR有楽町駅より徒歩8分
写真:藤井 麻未
地図を見るItoyaやキラリトギンザの並ぶ賑やかな中央通り。そこにシンプルなアプローチを開くのが、備長炭を扱うショップGINZA TANAGOKOROだ。1999年から銀座に店舗を構えるTANAGOKOROは、地下にバー、2階にライフスタイルショップ、そして3階にティールームを併設し、いずれも備長炭をテーマとしている。
写真:藤井 麻未
地図を見る3階のティールームで振舞われるのは、選りすぐりの中国茶と日本茶。お茶を入れる水は紀州みなべの備長炭で浄化しており、柔らかくクリアな水が茶葉の風味を十分に引き出してくれる。10種類以上の中国茶にはリラックスやデトックスなど様々な効果が期待でき、蜜のような甘さ、芳醇な香り、爽やかな滋味など様々な風味を味わえる。
写真:藤井 麻未
地図を見る店内は木のぬくもりが感じられる明るくクリーンな雰囲気。窓の外に賑やかな銀座の喧騒を眺めながら、ここだけ別世界のような静謐な時が流れている。人通りの多い中央通にありながら1階はディスプレイのみで一見カフェがあるとは分かりにくいからか、ここもなかなかの隠れ家となっている。
<基本情報>
住所:東京都中央区銀座1-8-15
電話番号:03-3567-8455
営業時間:平日 11:00-20:00(LO19:00) 土日祝 11:00-19:00(LO18:00)
アクセス:銀座駅より徒歩5分
様々なカフェがひしめく銀座界隈。新しい店舗も続々オープンし、週末ともなれば人で溢れかえる銀座ではちょっと穴場な隠れ家カフェを探すのもなかなか困難だ。人気カフェは常に満席、休憩するにも並ばなければならないことだってある。今回は、そんな中で人目に付きにくく、知る人ぞ知る本格的隠れ家カフェをご紹介した。本当ならば秘密にしておきたい場所ばかり、是非ここぞという時にとっておいてもらいたい。
※2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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