SNSもOK!美しい襖絵を間近で堪能できる京都「妙心寺大雄院」へ

SNSもOK!美しい襖絵を間近で堪能できる京都「妙心寺大雄院」へ

更新日:2018/05/09 17:24

河合 理恵のプロフィール写真 河合 理恵 絶景フォトグラファー、トラベルインスタグラマー、旅行ブロガー
京都は右京区、臨済禅最大派である大本山妙心寺山内にある大雄院。大雄院では、江戸期の天才柴田是真が明治宮殿に残した素晴らしい花の丸図を復活させるべく、「大雄院 襖絵プロジェクト」を発足。日本で唯一の宮絵師、安川如風が筆をとり、プロジェクト全18面のうち8面が完成しました。お披露目されたばかりの襖絵は、とても美しく必見です。写真撮影やSNSへの投稿もOKなので、ぜひその美しさを楽しんで。

臨済禅最大派・大本山妙心寺山内にある大雄院

臨済禅最大派・大本山妙心寺山内にある大雄院

写真:河合 理恵

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大雄院は、大本山妙心寺山内の北に位置し、​慶長8年に尾張藩家老であった石河光忠がその父の菩提寺として慧南玄譲を開祖に迎えて建立された、緑豊かなお寺です。諸堂伽藍のうち、客殿と書院は享保11年に再建されたもので、庫裏は江戸末期に改築されました。山門・本堂・庫裏が京都府指定文化財に指定されています。

臨済禅最大派・大本山妙心寺山内にある大雄院

写真:河合 理恵

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レトロな水道場には木桶に花が無造作に投げ入れられていましたが、それすらもひとつの芸術のような一体感があります。庭園だけでなく、随所が美しいのでじっくりと観賞したいお寺です。

臨済禅最大派・大本山妙心寺山内にある大雄院

写真:河合 理恵

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こちらの客殿(方丈)の襖絵は、江戸末期から明治初期にかけて活躍した柴田是真の作。稚松図・山水図・滝猿図・唐人物図など、是真が若いころに描いた肉筆画を見ることができます。

2018年4月22日から公開になった襖絵が美しい

2018年4月22日から公開になった襖絵が美しい

写真:河合 理恵

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江戸時代後期から明治初期に活躍し、「知る人ぞ知る天才」と評された柴田是真の随一の襖絵が残っていることから、大雄院は「柴田是真の寺」とも呼ばれています。

実は、戦火で焼失してしまった東京の明治宮殿の千種の間には、柴田是真による大作「花の丸大天井」がありました。100種以上の美しい草花の花の丸が格天井いっぱいに描かれていて、荘厳で美しい部屋だったと言われています。後世の絵師たちが“花の丸”を描く際のお手本にされたというその天井画の花の丸図は焼失してしまいましたが、是真直筆の下絵が残っていました。

そこで、大雄院の襖絵として是真の花の丸を復活させるべく「大雄院 襖絵プロジェクト」が発足。是真による花の丸の下絵をもとに、日本で唯一の宮絵師・安川如風が、新しい大雄院の襖絵を描くことになりました。

2018年4月22日から公開になった襖絵が美しい

写真:河合 理恵

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そうして完成した、「柴田是真の寺」大雄院 襖絵制作プロジェクト第1期の8枚。春の特別拝観期間に合わせて、2018年4月22日から一般公開が始まりました。
表面4枚には、右から一枚ずつ春夏秋冬の“花の丸”を2枚ずつ配置し、是真が別に描いた雀などの動物をあしらい、にぎやかで華やかな印象に仕立てられています。

2018年4月22日から公開になった襖絵が美しい

写真:河合 理恵

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こちらの襖絵のすごいところは、撮影OKというところ。SNSへの投稿もOKなのです。京都の寺社仏閣では撮影すらNGのところがほとんどという中で、写真好き、SNSをたしなむ人にはなんともうれしいお寺です。
ただし、フラッシュ撮影は美しい襖絵に負担がかかってしまうのでご遠慮くださいね。

裏面の襖絵には楽しい細工も

裏面の襖絵には楽しい細工も

写真:河合 理恵

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裏面の襖絵は落ち着いた雰囲気に整えられています。表面は動物が遊ぶにぎやかさがありましたが、実は裏面の襖絵には、ちょっとした遊び心が。
一見“花の丸”のみで生き物はいないように見えるのですが、実は隠れキャラがいるのです。

裏面の襖絵には楽しい細工も

写真:河合 理恵

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まず一つ目の隠れキャラは、こちらのアメンボ。汚れているのかな?とよく見てみると、実はアメンボなのです。

裏面の襖絵には楽しい細工も

写真:河合 理恵

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アメンボよりも難易度が高い隠れキャラは、こちらのテントウムシ。このテントウムシを自力で見つけられたら、幸せなことが起きるかも!?

ぜひいただきたい春の特別拝観期間限定御朱印

ぜひいただきたい春の特別拝観期間限定御朱印

写真:河合 理恵

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春の特別拝観期間中は、限定の御朱印帳も授与しています。宮絵師 安川如風謹画の第1期大雄院襖絵「春の面 糸桜と菜の花」「秋の面 桔梗に稲と葛花」を表紙と裏表紙に落とし込んだ「襖絵プロジェクト記念御朱印帳」は、2018年4月22日より一般授与が始まりました。

こちらの記念御朱印帳に、期間限定の御朱印2種記帳済みの限定御朱印帳をいただくことができます。
​御朱印一面(佛心):2,000円。御朱印一面(佛心)、姫だるま御朱印(見開き):2,800円。

ぜひいただきたい春の特別拝観期間限定御朱印

写真:河合 理恵

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こちらは、春の特別拝観期間中に限定配布される「姫だるま朱印」1,000円。

“花は自ら、美しく咲いてやろうとかどのような匂いを出そうとか考えることはありません。自然のままに与えられた命をただただ全うするべく、季節とともに芽を出し、葉を伸ばし、花を開かせるのです。そこに、蝶達は自然と集まってきます。花のように無心に、あるがままで生きるところに結果は自ずとついてくる。日々の中で、誰かに気に入られたい、思い通りに評価されたいという計算がついてまわります。他人の目に映る自分よりも、まずは自分自身の仏心を自らが見つめ直し、そのあるがままの心を通してまわりを見渡し、素直に生きることができたなら、人も自然と集まってくるもの。”

そんな「花開蝶自来」という禅の言葉にあやかった御朱印になっています。見た目もかわいらしい御朱印は、ぜひいただきたいですね。

ぜひいただきたい春の特別拝観期間限定御朱印

写真:河合 理恵

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“佛心”の御朱印は、春の特別拝観期間中は持参した御朱印長への記帳をしていただくことができませんのでご注意を。

かわいいお守りは必見!

かわいいお守りは必見!

写真:河合 理恵

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襖絵プロジェクトに合わせて配布開始になったのが、こちらのかわいらしいお守り「願いが叶う結び守り」。古来より伝承される「叶結び(かなうむすび)」をあしらったお守りで、“身につけた方の願いがかないますように”と京都の伝統工芸職人が一つ一つ心を込めて手作りされています。

叶結び、わらべ地蔵お守りステッカー、花栞結び、願い事奉納がセットになっています。

かわいいお守りは必見!

写真:河合 理恵

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日本で昔から使われていた美しく繊細な色にこだわり、住職と奥様、紐撚司中尾宗さんとで何度も相談しこだわりぬいて選んだ9種類の色の組み合わせになっています。どの組み合わせも素敵で、とても迷ってしまいます。じっくり悩んで、自分らしい組み合わせを選んでくださいね。

かわいいお守りは必見!

写真:河合 理恵

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方丈でいただけるこちらのお守りも素敵です。正絹で組まれた美しい組みひもは、よく見ると7色の糸が使われています。7つの色が合わさると、厄除けになるのだそう。こちらのストラップの他にも、カメラ用のストラップや眼鏡用のストラップなどもあります。他にも、可愛らしいオダマキのチャームや髪飾りなんかもありますよ。

臨済宗大本山妙心寺 大雄院の基本情報

住所:京都府京都市右京区花園妙心寺町52
電話番号:075-463-6538
アクセス:JR「花園駅」より徒歩10分。嵐電「妙心寺駅」より徒歩8分。市バス26系統「妙心寺北門前」より徒歩5分

2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/23 訪問

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