横浜の大岡川沿いに位置する日ノ出町。かつては違法風俗店が集まり気軽に立ち寄れない雰囲気でしたが、地域住民や学生が浄化運動を続けた結果、現在はアートの街として注目されています。日ノ出町のさらなる活性化を目指した京急電鉄は、タイニーハウスの企画・開発を手がけるYADOKARIとコラボ。高架下のスペースを活かしたホステルをオープンしたのです。
そもそもタイニーハウスとは、1990年代後半にアメリカで提唱された約20平米以下の小さな家や、車でけん引できるトレーラーハウスのこと。大きな家や住宅ローンに縛られず、より自由で豊かな暮らしを実践できるとミニマリストを中心に支持されました。日本でも東日本大震災以降に注目された暮らし方で、ホステルとして導入するのは初の試みだそうです。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る高架下にはカフェ&バーラウンジ、3棟のホステル、水上アクティビティステーションが横並びになっています。よく見ると小屋の下にタイヤ、後ろにナンバープレートが付いており、こちらは車両扱いになるのだとか!自動車税を払ったり定期的に車検を受ける一方で、建築基準法や固定資産税の対象にならないといったメリットがあります。
基本的には京急の高架下に設置されているタイニーハウスですが、今後はイベントなどで限定的に他の場所に移動する可能性もあるそうです。タイニーハウスが実際に走っているところを一度は見てみたいですね!
ホステルは全部で3棟設置されており、それぞれに用途とコンセプトが分かれています。一棟貸し専用の「Discovery(ディスカバリー)」は旅や冒険をテーマにしており、木の温もりあふれる空間がアウトドア気分を盛り上げてくれます。例えば家族旅行で遠くの山奥まで行くのは難しいけれど近場で楽しみたい!といった方にもおすすめです。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るホステル全体で約20平米の広さがあり4つのベッド、リビング、キッチン、トイレ、シャワールームを設置。タイニーホステルに関する書籍やおしゃれな小物などがあちこち用意されていますので、雑貨好きにはたまらないかもしれません…!また高架下にも関わらず電車の音がそこまで響かないため、静かに過ごすこともできそうです。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る客室の奥には温水洗浄機能付きのトイレ、鏡が設置されたシャワールームと脱衣スペースを完備。シャワールームには、ホステルオリジナルのシャンプー、トリートメント、ボディウォッシュも用意されています。女性の方は基礎化粧品を持参しておくと良さそうです!
写真:成瀬 亜希子
地図を見るこちらは女性専用のドミトリー「Wonder(ワンダー)」。全体的に白を基調とした柔らかなインテリアが特長です。大きな世界地図や飛行機のおもちゃなどが飾られており遊び心あふれる一面も。女子会などのグループ旅行で利用すれば、いつもと違ったひと時を過ごせるはず。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る男性専用のドミトリー「Silence(サイレンス)」は静寂をテーマにしており、ダークトーンの壁やミッドセンチュリーの家具が落ち着いた雰囲気。宿泊者同士で賑やかに過ごすのも良いですが、それぞれ読書したりコーヒーを飲んだり一人の時間も大切にしたくなる空間です。
カフェ&バーラウンジ「Tinys Living Hub」は、宿泊者だけでなく地域の住民も気軽に利用できるスペース。カフェ&バーとして素材にこだわったハンバーガーやドリンクを提供したり、一風変わったワークショップやトークセッションを開催しています。公式ホームページに詳細なスケジュールが掲載されていますので要チェックです!
ホステルの目の前を流れる大岡川では、世界中で人気のあるSUP(スタンドアップパドル・サーフィン)ができるなど、ウォータースポーツの拠点としても知られています。そのためシャワーや更衣室を備えた水上アクティビティステーション「Paddlers+(パドラーズプラス)」を設置。これなら初心者や荷物が多い方でも気軽にチャレンジしやすくなりますね。
横浜の中心にありながらもアウトドア気分を満喫できるホステル「タイニーズ横浜日ノ出町」。カフェで開催されるユニークなイベントや、大岡川での水上アクティビティなど、宿泊者から地域の住民まで気軽に交流できるのが魅力です。人と人をつなげる新たなコミュニティスポットになるかもしれませんね!
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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