写真:風祭 哲哉
地図を見る北海道のほぼ中央部、富良野国道と呼ばれる国道237号線の深山峠を上富良野側から美瑛側に下ったところにその道の入口があります。正式名称は「西11線農免農道」という道ですが、誰が名付けたか、その名は「ジェットコースターの路」。
写真:風祭 哲哉
地図を見るどうしてこの道がそう呼ばれるかは、この道を上ってみればすぐにわかります。最初にグッとひと上り、ちょっと下って軽めにふた上り、最後にちょっと三上りすると、どーん!
ジェットコースターの頂上さながらの眺めが突然現れるのです。
そう、ここはジェットコースターの路という名前の通り、激しく上ったり下ったりを繰り返す、約4キロの直線道路なのです。
こちらはジェットコースターでいったん谷底まで下って、向かい側の丘に上り詰めたところから振り返った景色。パッチワークの丘で人気の美瑛から比較的近い距離にあることから、最近は人気の観光スポットとなり、今や北海道を代表する名物道路としてたくさんの方がドライブで訪れるようになりました。
ジェットコースターの路の頂上周辺は「かみふらの八景」のひとつとして雄大な十勝岳連峰も望める絶景ドライブコースです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る「日本で一番美しい道」。
これは晩秋の北海道の、とある道路を紹介したYouTubeの動画につけられたタイトルなのですが、その映像が、タイトルの通りため息が出るほど美しいため、知る人ぞ知る人気作品となっています。
その「日本で一番美しい」と紹介されている道が、美瑛から南東に15キロほど、ビルケの森と呼ばれる白金温泉インフォメーションセンターのすぐ裏にある全長800メートルほどの短い道。幹線道路からは外れているため、めったに車も通ることのない、静かな道です。
写真:風祭 哲哉
地図を見るただしこの道が「日本で一番美しい」と紹介されたような姿になるためには3つの色が揃わなければなりません。一つ目は青。10月のよく晴れた日、頭上に真っ青な空が広がって、山を覆う雲がないことが大前提です。二つ目は黄。道の両側に並ぶ並木が、紅葉で黄金に染まっている季節でなければなりません。三つ目は白。道の正面に聳える美瑛岳や十勝岳が積雪で真っ白に染まっていることが条件です。
実際にはこの3つがなかなか揃わないのです。季節的には10月中旬から下旬が狙い目なのですが、青空と紅葉が揃うことはあっても、まだ積雪がなかったり、雪が積もるころには紅葉が終わりかけてしまったり。
だからこそ、ぜひ運を天に任せてチャレンジしてほしい北海道の絶景ドライブロードであるともいえます。3つ揃ったときの美しさはきっと「日本一」と感じる方も多いでしょう。
写真:風祭 哲哉
地図を見る知床半島への入口、斜里町にある絶景ロードが「天に続く道」。
知床国道と呼ばれる国道334号線は、斜里市街を抜けると知床半島に向かって海沿いにカーブするのですが、その道をそのまま曲がらずにまっすぐ進むと、この「天に続く道」が望める場所に出ます。
「天に続く道」、これもいい得て妙なネーミングですね。
この場所を起点に国道334号と合流して斜里の町を縦断する全長約18kmの直線道路は、アップダウンを繰り返しながら、確かに天に昇っていくかのようにみえるのです。
提供元:知床斜里町観光協会
https://www.shiretoko.asia/また、この「天に続く道」は美しい夕暮れが望める場所としても人気です。特に9月下旬から10月上旬の時期には、道の真ん中に夕陽が沈み、天まで続くかのようなまっすぐな道が真っ赤に染まる様子は、幻想的、という言葉では言い表せないほどです。
写真:風祭 哲哉
地図を見るまた、この「天に続く道」ですが、その頂上から斜里方面ではなく、知床方面を望めば、これもまた美しい景観。小さなアップダウンを繰り返しながらオホーツク海へとまっすぐに向かう道は、さながら「海に続く道」と名付けたいくらいです。
知床半島へと車で向かうなら、ぜひちょっと寄り道をしてこの「天に続く道」「海に続く道」の絶景ドライブをお楽しみください。
日本海オロロンラインは札幌の北に隣接する石狩市から稚内までの日本海に沿った300キロ近い道路の総称。「オロロン」という名はこの沿岸にある天売島に棲む海鳥オロロン(ウミガラスの別名)に由来しています。
この日本海オロロンラインは沿道にたくさんの見どころがあり、故高倉健さんの映画「駅 STATION」で有名になった増毛町の雄冬周辺の断崖絶壁も素晴らしいのですが、今回ご紹介するのは、稚内から天塩まで続く「なーんにもない海沿いのまっすぐな道」。
写真:風祭 哲哉
地図を見るなーんにもない、と書きましたが、オロロンラインのある一か所だけ、想像を絶するような光景が広がります。それは幌延町に入るとみなさんを出迎えてくれる「オトンルイ風力発電所」の巨大な風車群。
なーんにもなかったオロロンラインに突如現れ、3kmにわたって等間隔で並んでいるのは、高さ約100m、羽の直径約50mという巨大な風車28基。風力発電機の風車はほとんどの方がどこかで見たことがあるでしょうが、ここまでスケールの大きなものは日本にここだけでしょう。
日本海とサロベツ原野以外なーんにもない道に忽然と現れる超人工的な巨大風車。これも北海道を代表する絶景ドライブロードのひとつです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る最後にご紹介したいのが、「宗谷の白い貝殻の道」。
稚内市街から宗谷岬に向かう途中、海沿いの国道から宗谷丘陵に向かって登っていく道のひとつです。
名前の通り、この道には宗谷地方の名産である帆立貝の貝殻が敷かれているため、こんなにも白く輝く道となっているのです。よく晴れた日は、まるで沖縄の宮古島かどこかかと思ってしまうほどの眩しさですが、ここは紛れもなく日本の北端にある道なのです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る白くまっすぐな貝殻の道を上っていくと頂上付近で道はゆるやかに右にカーブして目の前には宗谷丘陵の大平原が広がります。
両脇には雄大な牧草地、向こうの丘には宗谷丘陵に林立する巨大な風力発電の風車群、そして左手には宗谷牧場と真っ青な宗谷海峡を一望することができます。
写真:風祭 哲哉
地図を見るそして振り向くと、鹿たちの足跡の向こうには、日本海の大海原。
日本最北の絶景ロードとして、ぜひここをおすすめしたいと思います。
今回は5つの絶景ドライブロードを紹介しましたが、北海道にはこれ以外にも「なーんにもない大平原を、どこまでもまーっすぐに続く道」はたくさん。こうした絶景ロードをめぐるドライブの途中でも、思わぬところで誰も知らない絶景ロードを発見できるかもしれませんね。
さあ、ぜひみなさんも自分だけのお気に入りの絶景ロードを探しに北海道ドライブにお出かけください!
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(2023/11/29更新)
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