写真:浦賀 太一郎
地図を見る観音崎は付近一帯が「県立観音崎公園」として整備されています。観音崎を巡るなら、まずは岬のシンボル・観音埼灯台へ上りましょう。日本の灯台50選に選定されている観音埼灯台は、江戸幕府の晩年に計画され、明治新政府が引き継いだ国家事業として建設されました。
観音埼灯台は日本初の洋式灯台として、旧暦明治2(1869)年1月1日に初点灯。当時はレンガ造りで江戸(東京)湾を照らしていましたが、震災で二度倒壊し、現在は3代目の灯台となります。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る灯台へのアクセスは幾通りかありますが、多々良浜方面から観音崎砲台・北門第一砲台跡(国道16号観音崎隧道の手前で右斜め後ろの坂道を登る)ルートがおすすめ。地層クッキリの神秘的な切通を抜けての観音埼灯台登場は、なかなか印象深いですよ!
写真:浦賀 太一郎
地図を見る観音崎は、対岸の千葉県富津岬とともに、浦賀水道と東京湾の境界をなす岬で、その眺望は東京湾随一と言っても過言ではありません。灯台に上り海を望むと、船舶の往来の多さに驚くことでしょう。色とりどりの大型タンカーや、運が良ければ自衛隊の護衛艦「いづも」など、一日中眺めていても飽きない程、多種多様な船舶が行き来しています。
<観音埼灯台の基本情報>
住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1187
電話番号:046-841-0311
アクセス:京急本線浦賀駅より京急バス観音崎行で「観音崎」下車徒歩約10分
営業時間:5月〜9月9:00〜16:30・10月〜4月9:00〜16:00(荒天など不定休)
写真:浦賀 太一郎
地図を見る観音崎は、開国後の日本にとって最重要ともいえる防衛拠点の一つでした。東京湾口にグイっと突き出た観音崎と富津岬は、侵攻してくる敵艦隊を狙い撃ちにしやすい要衝です。明治政府は当時の最新技術で両岬を要塞化し、まさに首都東京の最終防衛ラインといえる、鉄壁の構えとしました。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る一枚目の写真は、灯台にも近い北門第一砲台跡で、こちらの写真は北門第三砲台へ抜ける隧道(トンネル)です。当時のコンクリートや、赤レンガの古式な趣が木々に埋もれながら残されています。隧道を夕暮れ時に通るのは、ちょっとした恐怖体験ですよ!
写真:浦賀 太一郎
地図を見る観音崎の丘陵で、ほぼ一番高い場所に設置されていた大浦堡塁(ほうるい)跡には、第二次世界大戦や、海難事故で命を落としたおよそ6万人の船員の慰霊碑「戦没船員の碑」が建てられています。眺望がよく、爽やかな海風が肌に快いですよ。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る観音崎の要塞巡りでは、照葉樹林の森林浴も楽しむことができますが、海辺に続く遊歩道では、海水浴(写真は観音崎海水浴場)や磯遊び、東京湾を眺めながらのお散歩を楽しむことができます。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る観音埼灯台下の海辺の遊歩道にある洞窟「権現洞」には、古い伝説が残っています。聖武天皇の時代、天平13(741)年春、この洞窟に住む大蛇が、近隣の漁民や海運に従事する人々を苦しめていましたが、諸国修業で観音崎に立ち寄った行基菩薩が退治し、鵜羽山権現として祀ったと伝えられています。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る観音崎京急ホテルの海側に設置されている「走水観音崎ボードウォーク」は、木製の遊歩道で、約600mの道のりを東京湾を眺めつつお散歩することができます。ボードウォークは2017年の台風の影響で通行止めとなっていましたが、2018年8月から通行が可能になる予定です。
<観音崎公園の基本情報>
住所:神奈川県横須賀市鴨居4(付近一帯)
電話番号:046-843-8316
アクセス:京急本線浦賀駅より京急バス観音崎行で「観音崎」下車すぐ
営業時間:終日開放
写真:浦賀 太一郎
地図を見る観音崎といえば、観音崎京急ホテルのランチが有名ですが、観音崎自然博物館に隣接のレストラン「マテリア」もおすすめです。「ヨーロッパの漁師さん達が船上でこんな風に楽しんでいたであろう」というコンセプトのもと、やかんブイヤベース専門店という、珍しいレストランです。
地魚海鮮ブイヤベース、江戸前ブイヤベースといった、地魚や天然の地アサリを使用したメニューがメインですが、魚が苦手の人のために肉ブイヤベースなんていう個性的なメニューもあります。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る「地魚ブイヤベース(写真)」は、旬の地魚を使用したブイヤベース。やかんの中にスープが入っています。スープをかける前に地魚料理として一口めを楽しむのもアリ!スープはふんだんにかけて食べましょう。各料理に付属のペペロンチーノにスープをかけるのもおすすめ。
ペペロンチーノに付いている大きな海苔は、なんと本来は漁師さんしか食べることができないと言われている「走水の一番海苔」を特別に提供してもらっているとのこと。ここにしかない海苔、美味しいですよぉ!
写真:浦賀 太一郎
地図を見る店内はおしゃれで眺望の良い空間ですが、外のテラス席はさらに上質。房総半島がくっきり近くに見える青い海を眺めながらのランチは格別。デザートに横浜元町の生プリンはいかがでしょうか?!
<レストラン マテリアの基本情報>
住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1120
電話番号:046-843-8316
アクセス:京急本線浦賀駅より京急バス観音崎行で「腰越」下車徒歩約7分
営業時間:11:00〜17:00(水曜定休、16:00L.O、ドリンクは16:30L.O)
観音崎へバスでのアクセスは、浦賀からだけでなく、馬堀海岸、JR横須賀駅からのルートもあります。また、日祝限定でマテリア隣接の観音崎自然博物館行きのバスも数本ありますので、関連MEMOの京急バスHPで検索してみて下さい。
お車の場合、駐車場は各所に完備されています。こちらは関連MEMOの県立 観音崎公園HP内ご利用案内を参照してください。夏場、休日は大変混雑するので、朝早めか夕方前の来訪がおすすめですよ。
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/9更新)
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