写真:Lady Masala
地図を見るリスボン旧市街の中心にあり、いつも大勢の人々で賑わう「ロシオ広場」に行きましょう。ポルトガル王で、後に初代ブラジル皇帝にもなったペドロ4世像がシンボル。広場からは、ポルトガル最初の劇作家ジル・ヴィセンテ像を掲げる「ドナ・マリア2世国立劇場」を見渡すことができます。
ロシオとは公共の場所という意味で、歴史的には、公開処刑場、闘牛場、民衆一揆の舞台にもなりました。現在でも時折、デモや抗議活動が行われることもありますが、普段は観光客や地元の人々が思い思いの時間を過ごす憩いの場所。運よく空いているベンチを見つけたなら、そこに腰掛けて道行く人々や周りの風景を眺めてみてはいかがでしょうか。
写真:Lady Masala
地図を見るロシオ広場周辺には美しく背の高い建物が多いため、目線が上に行きがちですが、たまには下を向いて石畳にも注目してみましょう。そのモザイクは、職人たちの手によって、ひとつひとつ埋め込まれたものです。
白と黒の小石が敷き詰められているのは、リスボンの守護聖人サン・ヴィンセンテが2羽のカラスに導かれてこの地にやって来たという伝説に基づいているからです。白はサン・ヴィンセンテの純真な心、黒はカラスと死を表します。
写真:Lady Masala
地図を見るロシオ広場を出て「アウグスタ通り」へと向かって歩いて行くと、リスボン名物、レトロな路面電車を見ることができるでしょう。急な坂道をものともせず軽快に走る姿が小気味よく、狭い小道をすり抜ける姿を間近に見るのはスリル満点です。
<基本情報>
Praca de Rossio
住所:1100-200 Lisboa
アクセス:地下鉄 Linha Verde(緑線) Rossio(ロシオ)駅より徒歩3分
写真:Lady Masala
地図を見る石づくりの建物が多いリスボンにあって、ひときわ人目を引くのは、カルモ通りにある鉄製の「サンタ・ジュスタのエレベーター」。
現在では、観光アトラクションとして人気のエレベーターですが、もともとは、坂の多い街リスボンの低地バイシャ地区と、高地バイロ・アルト地区をつなぐ市民の足として建設されました。1902年に完成されたというネオ・ゴシック様式の鉄塔は45メートル。国定記念物にも指定されています。
写真:Lady Masala
地図を見る塔内部には2台のエレベーターがあり、バイロ・アルト地区へと通じる連絡橋までの直通。レトロモダンな鉄塔と同様に美しくクラシカルな内装のエレベーターは、運搬作業のためにも使用されていただけあって、広々としたつくりになっています。
写真:Lady Masala
地図を見るエレベーターを降りて、さらに螺旋階段を上ると、リスボンの街を一望できる展望台に到着。ロシオ広場の様子が間近に見られるほか、晴れた日には、サン・ジョルジェ城やテージョ川の向こう岸まで見渡すことができます。併設のカフェでは、街並みを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせそうです。
<基本情報>
Elevador de Santa Justa
住所:R. do Ouro, 1150-060 Lisboa
営業時間:午前7時〜午後10時45分
料金:5ユーロ(往復)
※路面電車やメトロに乗車できる共通一日乗車券「Viva Viagem Card」での利用可。
アクセス:地下鉄 Linha Verde/Linha Azul(緑・青線) Baixa-Chiado(バイシャ・シアード)駅より徒歩5分
写真:Lady Masala
地図を見る土産物店やブティックなどのショップ、カフェやレストランが軒を連ねる「アウグスタ通り」を歩いてみましょう。買い物天国のこの通りでは、すてきなお土産が見つかりそうです。また、お天気がよければオープンカフェで一休みするのもよいでしょう。
歩行者天国となっているこの通りは、大道芸が見られることでも知られています。定番のパントマイムやジャグリングから、プロ並みの演奏やダンスまでさまざま。しばし足を止めて、それらのパフォーマンスを見物してみてはいかがでしょうか。
写真:Lady Masala
地図を見るアウグスタ通りを抜け、勝利の門をくぐると「コメルシオ広場」に到着します。コルメシオとは「貿易」という意味で、大航海時代には貿易を管理する機関が集まっていたためにその名前がつけられました。
1755年のリスボン大地震によって倒壊、再建された広場は、テージョ川に向かってU字型に設計されているのが特徴。その中心には、当時の国王ジョゼ1世騎馬像が建ち、三方を美しい建物に取り囲まれています。どの角度にカメラを向けても絵ハガキのように美しい写真を撮ることができそうです。
コメルシオ広場の向かい側に広がる「テージョ川」。その対岸には、全長2278メートルもの長さを誇る「4月25日橋」、両腕を広げた高さ110メートルのキリスト像「クリスト・レイ」を見渡すことができます。
お天気がよければ、川沿いに腰掛けて穏やかに流れるテージョ川を眺めてみてください。川から吹いてくるそよ風を感じながら、貨物船や観光フェリーが行き交う姿を見ていると、ゆったりとした気分になれるはずです。
<基本情報>
Praca do Comercio
住所:1100-148 Lisboa
アクセス:地下鉄 Linha Azul(青線) Terreiro do Paco(テレイロ・ド・パソ)駅より徒歩1分
写真:Lady Masala
地図を見るコメルシオ広場をぬけ、テージョ川に沿って歩みを進めてゆくと、カイス・ド・ソドレ駅が見えてきます。その目の前に建つのは1892年以来リスボン市民の胃袋を支えてきた「リベイラ市場」。この歴史ある市場は、2014年にリニューアルオープンし、人気のフードコートとして生まれ変わりました。
写真:Lady Masala
地図を見る歴史を感じさせるドームがシンボルの正面入り口を入って右側には、新鮮な野菜や果物、魚介類、精肉などの生鮮食品を扱う伝統的な市場があります。
旅行者が買えるものは多くなさそうですが、乾燥させた丸ごとコーンやハーブなどの珍しい食材、日本ではなかなかお目にかかることのない、天井から吊るされたハムや肉の塊、大ぶりのナスやキュウリなどの色とりどりの野菜や果物を見ながら歩くのも楽しいものです。生鮮食品の販売は午後2時には終了してしまうので、行きたい方はお早めに。
写真:Lady Masala
地図を見る左半分は、旅行・タウン情報誌「タイムアウト」とリスボン市の共同プロジェクトとして運営されるフードコート「Time Out Market(タイムアウト マーケット)」。老舗ステーキハウスの「Cafe de Sao Bento(カフェ サン ベント)」や、創業100年以上の歴史を誇るという、ハムとチーズの専門店「Manteigaria Silva(マンテイガリア シルヴァ)」などリスボンの有名店が多数出店しています。
屋台形式なので、さまざまな店の味を少しずつ味わうことができるのが最大の魅力。朝早くから夜遅くまで営業されているので、旅行者にはありがたい場所です。お腹を空かせて行って、ポルトガルの味覚を存分に楽しみたいものです。
<基本情報>
Mercado da Ribeira
住所:Avenida 24 de Julho 1200-479 Lisboa
営業時間:午前10時〜午前0時(日〜水)/午前10時〜午前2時(木〜土)
アクセス:地下鉄 Linha Verde(緑線) Cais do Sodre(カイス・ド・ソドレ)駅より徒歩3分
リスボンの中心部、旧市街をめぐるモデルコースをご紹介しました。所要時間は約2時間ですが、広場や展望台、テージョ川沿いでの滞在時間を調節すれば長くも短くもできます。リスボンで過ごす時間に余裕があれば、ゆっくりと時間をかけておいしいポルトガル料理に舌鼓を打つのもよいでしょう。
旅先では、限られた時間の中で効率的に観光地をめぐりたいものです。短時間でも充分満足できる街歩きを楽しみながら、リスボンらしさを体感してくださいね。
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
※関連MEMOには「リスボン」で訪れることのできる施設と、お勧めのホテルを紹介した記事を掲載しています。よろしければそちらもご覧ください。
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