福知山の神は明智光秀!光秀プリンもある福知山城下町を歩く

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福知山の神は明智光秀!光秀プリンもある福知山城下町を歩く

福知山の神は明智光秀!光秀プリンもある福知山城下町を歩く

更新日:2018/06/01 15:54

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター

福知山城を築いた明智光秀。その城下町、京都府福知山市には明智光秀を神として祀る御霊神社がある。神として祀られる明智光秀公とは、どんな人物だったのか。歴史に興味がなくても気になるのではないだろうか。
この地に、謀反人・明智光秀はいない。いるのは、民に慕われる恩人・明智光秀の姿。明智光秀にちなんだプリンまで登場するほどだ。
明智光秀の人物像に思いをはせながら、ゆかりの福知山城や城下町をめぐってみよう。

明智光秀公を祀る御霊神社

明智光秀公を祀る御霊神社

写真:塚本 隆司

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福知山市の中心街に御霊神社がある。秋の「御霊祭」は盛大で、三丹一(丹波国、丹後国、但馬国)の大祭と呼ばれるほどのにぎわいをみせる。祭神は宇賀御霊大神(うがのみたまおおかみ)、配神に明智光秀公が祀られている。

市がまとめた資料『明智光秀の生涯と丹波福知山』によると明智光秀没から120年以上を経た1705(宝永2)年に明智光秀公を祭神として創建されたとあり、創建時の主神が明智光秀公であったことがうかがえる。

明智光秀公を祀る御霊神社

写真:塚本 隆司

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江戸時代に主君に逆らった者を神としてあがめるとは信じがたい。創建のいわれは「この地に火事や洪水など災いが続くのは、菅原道真公の魂が雷と化し都を襲ったように、光秀公への恩を忘れたためだろう」と町衆が堂を建て、霊を祀ったとある。以降、光秀公に受けた恩が語り継がれている。

主神が入れ替わったのは明治になってからで、教部省の方針を受けてのことという。

明智光秀公を祀る御霊神社

写真:塚本 隆司

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境内で明智光秀公を思いおこさせるものといえば、桔梗紋の他に『日本外史』を記した江戸時代の儒学者・頼山陽の漢詩の一節を記した石碑がある。文中の「吾敵正在本能寺」は、本能寺の変での最も有名な言葉「敵は本能寺にあり」のこと。歴史の一端に触れたような気持ちになれる。

<御霊神社の基本情報>
住所:京都府福知山市西中ノ町238
電話番号:0773−22−2255

明智光秀が築いた福智山城

1575(天正3)年、織田信長の命により丹波平定にのりだした光秀。1579(天正7)年には丹波地方を平定し、この地で城と城下町の造成に着手した。この時、明智の「智」を用いて「福智山」と名付けたといわれている。

現在の福知山城(郷土資料館)は1986(昭和61)年に建てられた復元天守。明治の廃城令により天守台を残し取り壊されたが、市民らの再建にかける熱意と浄財により復元された。

<福知山城(福知山市郷土資料館)の基本情報>
住所:京都府福知山市字内記5
電話番号:0773−23−9564
開館時間:9時〜17時(入館は16時30分まで)
休館日:火曜日、年末年始(12月28日〜12月31日、1月4日〜1月6日)
入館料:大人320円、小中学生100円
アクセス:JR福知山駅から東へ徒歩15分、JR福知山駅から京都交通バスで5分
駐車場:無料(福知山城公園観光駐車場)

明智光秀が築いた福智山城

写真:塚本 隆司

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福知山城は、関ヶ原の戦い後に城主となった有馬氏によって改築されたが、天守台の一部の石垣は光秀時代のものが残っている。

写真は天守の西面。手前、張り出し部の石垣中央に斜めの線が入っているのがわかるだろうか。右側が明智時代の石垣で左側が増築された部分になる。右側へと回り込み天守入口辺りまで、明智時代の石垣が続く。

「野面積(のづらづみ)」と呼ばれる技法の石垣で、形や大きさが異なる石を無造作に積み上げたように見える。実際は、奥に長い石を巧みに組み合わせ隙間に石を詰めているため、見た目よりも強固だ。関ヶ原の戦い以前に建てられた城に多く見られる。

明智光秀が築いた福智山城

写真:塚本 隆司

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自然石や切り出したままの石を使う中、明らかに加工された石がある。転用石だ。転用石とは、墓石や寺社仏閣の五輪塔、石仏、石棺、石臼などを石垣に転用したもの。福知山城では、500個を超える転用石が使われている。郡山城(奈良県大和市)も転用石が多いことで知られるが、近くでこれだけ多くの転用石が見られる城は珍しい。

転用石が用いられた理由に石不足や短期に築城するためなどの説があるが、これまでの支配者の墓や普請寺院の石を供出されることで、新たな支配者としての威厳を見せつけるためとも考えられている。

実際に光秀に抵抗した勢力が恨み節を記した文書が残っている。一方で、後日に代わりの石を寄進したという話もあり、光秀の人となりを知るエピソードといえるだろう。

明智光秀が築いた福智山城

写真:塚本 隆司

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福知山城の見どころ

福知山城の見どころ

写真:塚本 隆司

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明智光秀の城がどんな姿だったかはわからないが、麓から眺める現在の福知山城の姿はバランスが良く美しい。江戸時代の遺構としては、二ノ丸の登城口にあった「銅門(あかがねもん)番所」が天守の西側に移築されている。(写真の門ではない)

福知山城の見どころ

写真:塚本 隆司

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福知山城内部は郷土史料館になっている。内部の撮影は一部を除き禁止だ。撮影可能な場所のひとつに、光秀の兜をかぶり記念撮影ができる場所がある。なかなか重みのある兜だが、せっかくなのでかぶって記念撮影を。

福知山城の見どころ

写真:塚本 隆司

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天守最上階から見える城下町の眺めも撮影可能だ。北を向けば鬼伝説の舞台「大江山」が見える。眼下の由良川は、水害をもたらす暴れ川だが、光秀による改修工事で現在の流れになった。

民が明智光秀を慕う2つの理由

民が明智光秀を慕う2つの理由

写真:塚本 隆司

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明智光秀の福知山における治世はわずか3年。その短い間に、神として祀られるほど民に慕われた理由の1つに治水工事がある。

由良川と土師(はぜ)川の流れを変え、合流地点に「明智藪」と呼ばれる堤を築き、城下町を造成した。河川改修は、由良川の水運を利用した商都の形成にもつながり、三丹一と称される城下町の礎を築いている。

光秀が民に慕われているもうひとつの理由は、町を大きくするために、免税の処置をとり商業を奨励したことにある。多くの商人が集まり、城下町が発展していった。

民が明智光秀を慕う2つの理由

写真:塚本 隆司

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町を歩けば、ここが城下町ということがよくわかる。碁盤の目に区切られた町割は真っすぐに延び、一部はアーケード街になっている。通りでは、新旧の建物が混在しているものの高い建物はなく空が大きい。懐かしさが漂う町並みで、町そのものが観光スポットといえる風情がある。

民が明智光秀を慕う2つの理由

写真:塚本 隆司

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飲食店も多く、特に「スイーツのまち」として「福知山スイーツマップ」まで発行されているほど。歴史を感じながら、まち歩きが楽しめるいい町だ。

戦国ファンにオススメのスイーツ店「明智茶屋」

戦国ファンにオススメのスイーツ店「明智茶屋」

写真:塚本 隆司

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「スイーツのまち」の中で、戦国ファンにオススメしたいのが「明智茶屋」だ。明智光秀をこよなく愛する店主が2015年にオープンした。テーマは「戦国×カワイイ」とあり、まさにその通り。店内には訪れた芸能人らのサイン色紙もあり注目度がよくわかる。

戦国ファンにオススメのスイーツ店「明智茶屋」

写真:塚本 隆司

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商品ラインナップも戦国武将にちなんだものが多い。写真は「光秀プレートセット」。900円。光秀だらけの超お得なセットだ。

看板商品は「光秀の愛したプリン」。しっかりとした固めのシンプルな仕上がりに懐かしさがこみ上げてくる逸品。商品名にツッコミを入れたくなるところだが「光秀の愛した丹波で生まれた新鮮な卵を使ったプリン」の略ということで納得。持ち帰りも店内での飲食も可能なので、まち歩きの休憩、お土産購入にオススメしたい。

戦国ファンにオススメのスイーツ店「明智茶屋」

写真:塚本 隆司

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<明智茶屋の基本情報>
住所:京都府福知山市篠尾新町1丁目1
電話番号:0773−24−3210
営業時間:10時〜19時
定休日:火曜日
アクセス:JR福知山駅から、西に徒歩約10分
駐車場:店舗南側6台

明智光秀は福知山市のヒーローだった

明智光秀を祀る神社は他にもあるが、町をあげて祀っている御霊神社は、めずらしい存在だ。それは、町の創始者であり、善政を敷いた恩人、ヒーローである証といえる。

今回紹介したスポットは、歩いて回れる範囲にある。
まち歩きとしては、福知山城をスタート地点に、由良川沿いに明智藪を眺め、城下町を歩きながら御霊神社へ。帰りも城下町散策をしながら明智茶屋まで行けば、ぐるっと一回りするようなコースになる。時間にして、ざっと2〜3時間ほど。他にも立ち寄りスポットがあるので、半日かけるつもりで満喫するのがいいだろう。
福知山城はJR福知山駅から東へ徒歩15分ほど、車なら城の東に無料駐車場がある。

明智光秀が謀反を起こしたことは、紛れのない事実。謀反の理由は歴史の謎でありミステリーとして注目されているなか、2020年のNHK大河ドラマは明智光秀を主人公にした「麒麟がくる」に決まった。
明智光秀とはどんな人物だったのか。福知山は、これまでのイメージとは異なる光秀像にふれられる町なのだ。

2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/03/26 訪問

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