アメリカで愛される家庭の味はいかが？ナッシュビル「アーノルド」

更新日：2018/06/12 17:46

浅井みら野総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボードバッジテスト 1級

初めての場所なのに、どこか懐かしい…旅先でほっとした気持ちになれるのが、ナッシュビル「アーノルド・カントリーキッチン（Arnold’s Country Kitchen）」。アーノルド一家が営む家庭的なレストランで、ランチだけの営業にも関わらずお昼時には多くの人たちが訪れ、行列ができるほど。地元の人たちに交じりながら、アメリカのおふくろの味を味わえます。

素朴なたたずまいのお店

写真：浅井みら野

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ナッシュビル中心地から南に位置する「アーノルド・カントリーキッチン」。1982年にアーノルド夫妻によりオープンし、同年には数々のメディアに取り上げられます。周りからは親しみを込めて“アーノルド”と呼ばれ、駐車場は常に満車状態。日常の一部に溶け込みやすい、シンプルな赤い外観が目印です。

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お昼時の店内は、まさに老若男女という言葉がぴったり。威勢の良い学生グループ、つかの間の休憩を楽しむ会社の同僚たち、のんびりと食事を楽しむお一人様。誰でも入りやすい懐の広さとハードルの低さが印象的です。

食べたいものを選んでいくシステム

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食事はカフェテリアのように、自分で目の前に並ぶサラダやデザートをトレイに置いていきます。基本はメインのお肉料理1品に、野菜のおかずから１～3品選ぶスタイル。バランスが取れた日本の定食のようです。

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入り口近くの大きな黒板が店内唯一のメニュー。日替わりで割り振られ、白文字はメイン、緑文字は野菜のおかずを示しています。料金は品数によって決まり、どれもアメリカでは家で食べたことあるお馴染みのものが並んでいます。

慎重に選びたくなる目玉のメイン

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メインやおかずは、カウンター越しに注文します。実物が見られるので、味の想像がしやすいのは旅行者に心強いポイント。さやいんげんを炒めたり茹でたりするグリーンビーンズ（Green Beans）はお肉料理で登場する人気のつけ合わせ。マカロニとチーズを絡めたもの（Mac & Cheese）も、シンプルな味つけゆえ、幅広い年齢層に人気のメニューです。

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アーノルドで人気なのが、その場で肉の塊からそぎ落としてくれるローストビーフ。たっぷりのグレイビーソースがかけられ、柔らかいお肉の弾力がたまらない、何度も噛みしめたくなる味です。

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カウンター越しに並ぶ数々の料理に、どれを頼もうか迷ってしまうことも。そんな時は愛嬌たっぷりな店員さんに聞いてみるのも、旅の楽しい思い出になりますよ。家族経営のお店だからこそ、話していた相手がアーノルド一家の一員だったというサプライズに巡り合えるかもしれません。

ローストビーフのジューシーさに舌鼓

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ワンプレートにメインとおかずがのったシンプルで食べやすいのが魅力。写真は、メインにローストビーフを選び、野菜のおかずは2品でズッキーニを甘く煮たベイクド・スクウォッシュ（Baked Squash）とマッシュドポテト。素材本来の味を生かした優しい味付けで、ハンバーガーやホットドッグとはひと味違う、アメリカの食文化を体験できます。

長年愛され続けている証が壁際に

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食事も終え、時間があれば壁際にもご注目を。スポーツチームやミュージシャンの写真やサインが飾られています。故郷や家族の元から離れ、ナッシュビルで頑張っている人たちにとって、昔懐かしい家庭料理の味は最高の栄養になったはず。

特別ではないけれど、通いたくなる食事なのが「アーノルド」。ぜひ訪れた際は、アメリカのおふくろの味を体験してみてはいかがでしょうか。

アーノルドの基本情報

住所：605 8th Ave S, Nashville, TN 37203
電話番号：+1-615-256-4455
営業時間：月曜-金曜 10:30～14:45
定休日：土･日曜、祝日
アクセス：ブロードウェイより車5分

2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力：ミシシッピ・リバー・カントリーUSA、テネシー州観光局