写真:泉 よしか
地図を見る開湯400年!富山の小川温泉には長い歴史があります。温泉の発見は1617年。親孝行な青島武左ヱ門という若者が、父の神経痛を癒やすため仏様にお祈りしたところ、薬師如来様のお告げを受け、雪山に若菜を探しに行った際に発見した霊泉とされています。
岩の間から自噴する源泉は長い年月を掛けて幅18メートル、高さ20メートルの大きな石灰華(湯の華)を形成、「小川元湯の石灰華」として朝日町の天然記念物にも指定されました。小川温泉元湯の「ホテルおがわ」ではなんとこの天然記念物の洞窟野天風呂に入浴することができるんですよ!
写真:泉 よしか
地図を見るホテルおがわは小川温泉の一軒宿。北陸自動車道の朝日ICから車で15分。朝日小川ダムを過ぎてトンネルを抜けたらすぐです。宿泊するお客さんはJR北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」またはあいの風とやま鉄道「泊駅」から送迎もしてもらえます(要予約)。
写真:泉 よしか
地図を見るロビーの広い窓からは渓流が。特に美しいのは新緑の季節です。
またチェックイン時にいただけるのはバタバタ茶。これは地元富山県朝日町で嗜まれているちょっと珍しいお茶なんです。後発酵させた黒茶で、茶筅でバタバタと泡立てて飲むことからバタバタ茶と呼ばれているとも言われています。
写真:泉 よしか
地図を見るホテルおがわの客室は、リーズナブルな「湯ノ瀬」、1991年に増築した「湯乃庄」、同時期に改装した「湯らく」の他、貴賓室、特別室も。
写真は12.5畳の和室に次の間を備えた「湯乃庄」。どのお部屋も渓流沿いの一軒宿らしい景観が窓からのぞめます。
個人予約限定のサービスですが、女性は無料で色浴衣を選ぶことができます。お好みの柄の浴衣に着替えたら、温泉で過ごす気分も盛り上がりますね。
写真:泉 よしか
地図を見る小川温泉は食にも恵まれた立地。山の中とはいえ、たったの20分で日本海に出られるので富山湾の新鮮な魚介類が手に入ります。一方、春には山菜が、秋にはキノコが。まさに海の幸と山の幸の両方が味わえる宿です。
富山湾名産の白エビ料理のほか、3〜5月のホタルイカ漁期にはもちろんホタルイカも!富山の地酒とともにお楽しみくださいね。
写真:泉 よしか
地図を見る写真:泉 よしか
地図を見る小川温泉元湯「ホテルおがわ」の源泉は3本。全て岩の間から自噴していて、温度はそれぞれ80度、70度、60度。これをミックスして加水も加熱もしない源泉掛け流しで5つのお風呂に注いでいます。
フロントやロビーから1フロア降りたところにある大浴場は、広々として洗い場も充実。サウナ完備。女湯のみで宿泊者専用ですが、シャンプーバーもあり、お好みのシャンプー、コンディショナーを選んで使うこともできちゃいます。
写真:泉 よしか
地図を見る大浴場からそのまま移動できる檜桶露天風呂は、せせらぎを聞きながら。大きな桶の縁の部分が、ところどころ温泉の成分により木材と言うよりまるで石のように堅くなっているのも注目です。
写真:泉 よしか
地図を見るロビーから廊下をずっと行った先にある「湯ノ瀬」棟の露天岩風呂は、17時15分から21時30分までは貸切り露天風呂になります。カップルやご家族で気兼ねなく入浴したい方はご予約を。
その他の時間は男女別の露天風呂として使えます。特に男湯は川の眺めも素晴らしい!
写真:泉 よしか
地図を見る次にホテルから徒歩7〜8分の距離にある二つの露天風呂をご紹介しましょう。小川にかかる朱塗りの湯ノ瀬橋を渡って対岸へ。浴衣でOKですが、足下は旅館の草履よりも自分の靴の方が歩きやすいかもしれません。
写真:泉 よしか
地図を見る対岸の二つの露天風呂のうち、手前にあるのが最初にご紹介した小川温泉名物の「天然洞窟野天風呂」。源泉の一本はこの洞窟の上から今も染出しているのです。もちろん源泉から近い分、お湯の鮮度もピカイチです!
それほど大きな洞窟ではありませんが、長い時間を掛けて温泉が作り上げた石灰華の岩肌には驚きしかありません。
こちらのお風呂は混浴。脱衣所は男女別に分かれています。ちょっと勇気の出ないという女性はフロントで湯あみ着を借りることができますよ。
写真:泉 よしか
地図を見るどうしても混浴は無理という女性もご心配なく。奥にある一番景色が良く一番開放感のある「野天風呂 蓮華の湯」は女性専用。まさに大自然と一体になれるような素晴らしいお風呂です。
ただし、「天然洞窟野天風呂」と「野天風呂 蓮華の湯」は冬季閉鎖。12月から4月初旬に小川温泉を訪ねる方は、大浴場や露天岩風呂から雪見風呂を楽しんでくださいね。
写真:泉 よしか
地図を見る小川温泉は湯治の湯、子宝の湯と呼ばれています。400年前に薬師如来様のお告げで発見された温泉は信仰の対象ともなりました。
「天然洞窟野天風呂」に行かれればお気づきになられるかもしれませんが、洞窟の上部には2体の仏様の姿が。また野天風呂の手前には可愛らしい湯守地蔵の石像も。
写真:泉 よしか
地図を見るホテルおがわの隣には、2017年4月まで小川温泉の湯治専門宿泊施設として営業していた「不老館」が建っていますが、こちらの5階には薬師如来様を祀った薬師堂があります。
勤行は毎月8日午後3時半から。子宝祈願も承っているので、ご希望の方は事前にホテルおがわにご相談ください。
写真:泉 よしか
地図を見るまたホテルおがわの玄関を出てすぐの斜面には、戦没者の慰霊と世界平和を祈念し建立された青銅の観音像のお姿もあります。
ホテルおがわは夕食だけでなく朝食も楽しみな宿です。和食中心のブッフェ式で(パンもあります)、小川温泉の源泉を用いた湯豆腐と源泉粥はぜひ味わってみてください。滋味深いほんのりとした塩味が絶品で、ここでしか味わえない一品ですよ。
一軒宿の秘湯の雰囲気を持ちながら、新幹線の「黒部宇奈月温泉駅」や北陸自動車道「朝日IC」から近く、海の幸も山の幸も楽しめる小川温泉元湯「ホテルおがわ」。ユニークなお風呂や絶景露天など源泉掛け流しのお風呂が5つもある贅沢。「ホテルおがわ」に泊まってぜひ満足度の高い富山の旅を!
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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