世界最速リニア!「上海トランスラピッド」(マグレブ)に乗ろう

世界最速リニア!「上海トランスラピッド」(マグレブ)に乗ろう

更新日:2018/08/03 19:13

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
東京と中部・関西地方をわずか1時間で結ぶ未来の路線リニアモーターカー。日本でも実用化の準備が着々と進行しています。しかし、そんなリニアモーターカーがすでに実用運転されているところが中国の上海にあること、ご存知ですか?今回は中国版リニアモーターカーで世界最速のスピードを誇る「上海トランスラピッド」をご紹介しましょう。

2004年より実用走行する「上海トランスラピッド」(マグレブ)

2004年より実用走行する「上海トランスラピッド」(マグレブ)

写真:乾口 達司

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上海トランスラピッドは中国の上海市に敷設されているリニアモーターカー。2004年より商業運行がはじまっており、上海の空の玄関口・浦東国際空港−竜陽路駅間の約30キロメートルを8分足らずで結んでいます。商業運転としては時速431キロメートルの最高速度を記録しており、現時点では世界最高速度で運行するリニアモーターカーとして知られています。

2004年より実用走行する「上海トランスラピッド」(マグレブ)

写真:乾口 達司

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機体側面に「上海トランスラピッド」と記されているように、現地では「リニアモーターカー」といっても通じません。駅の案内表記は英語で「Maglev」(マグレブ)、中国語で「上海磁浮示范」「上海磁浮示範」と表記されているため、実際に上海トランスラピッドに乗車の際はこれらの記載を参考にしてください。

2004年より実用走行する「上海トランスラピッド」(マグレブ)

写真:乾口 達司

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写真は上海トランスラピッドの走行する線路。その名のとおり、上海トランスラピッドはドイツで開発されたトランスラピッド方式を採用しており、線路上に設置されている鉄心コイルと車両に備え付けられている電磁石との作用によって浮上・走行する仕組みで運行されています。

ホームや車内の様子

ホームや車内の様子

写真:乾口 達司

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車両の長さは100メートル以上。大きく分けて貴賓席と普通席の2種類から成り立っています。ホームには写真のような表示がなされているので、ご自身の乗車する車両をご確認ください。

ホームや車内の様子

写真:乾口 達司

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普通席の車両には指定席があるわけではありません。したがって、車両が到着したら、そのまま乗り込み、気に入ったシートに座りましょう。

ホームや車内の様子

写真:乾口 達司

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車内はご覧のとおり。青を基調とした清潔感にあふれたシートです。ドアの近くには大型の荷物を置くスペースもあるため、適宜、お使いください。

世界最速を実感しよう!走行中の車内

世界最速を実感しよう!走行中の車内

写真:乾口 達司

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定刻になると、車体は動きはじめます。起動の瞬間、車体がふわりと浮かび上がることを実感されるでしょう。リニアモーターカーならではの浮遊感ですよ。

車体はどんどんスピードをあげます。そして、出発から2分もかからずに時速300キロメートルの大台に突入します。10時前後と15時前後の時間帯には時速430キロメートルで走行しますが、時速300キロメートルでも充分早く感じられますよ。

世界最速を実感しよう!走行中の車内

写真:乾口 達司

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時速300キロメートルの大台から車窓の景色をご覧になってください。高速道路を猛スピードで走る自動車もあっていう間に追い抜かれていきます。上海ディズニーランドの施設も見えますが、こちらもあっという間に後方へ流れていきます。

手続きは簡単!上海トランスラピッドに乗り込もう(浦東国際空港駅からの乗り方)

手続きは簡単!上海トランスラピッドに乗り込もう(浦東国際空港駅からの乗り方)

写真:乾口 達司

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そんな上海トランスラピッドですが、乗車の手続きもいたって簡単。駅構内の券売所で乗車券を買い求めるだけです。

写真は浦東国際空港側の券売所。券売所は第1ターミナルと第2ターミナルとをつなぐ連絡橋の中央に設置されています。

手続きは簡単!上海トランスラピッドに乗り込もう(浦東国際空港駅からの乗り方)

写真:乾口 達司

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普通席の乗車券は2018年5月時点で片道50元。日本円で千円もせずにリニアモーターカーに乗れるのですから嬉しいですね。乗車券を購入すると、後は入場するだけ。券売所のすぐ横に入場ゲートがあり、もらったチケットを自動改札機にかざして入場します。もしもやり方がわからなければ、職員に訊ねてみましょう。

帰国の際にも利用しよう!竜陽路駅からの乗り方

帰国の際にも利用しよう!竜陽路駅からの乗り方

写真:乾口 達司

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上海での観光を終え、浦東国際空港から帰国の途につく際に上海トランスラピッドを利用しようという方もいらっしゃるでしょう。上海市内から浦東国際空港に向かう場合は、竜陽路駅から乗り込むことになります。

竜陽路駅には地下鉄2号線・7号線・16号線が接続しています。地下鉄の改札を抜けると、ご覧のような光景が目に飛び込んで来ます。こちらが上海トランスラピッドの駅。エスカレーターで2階へ上りましょう。

帰国の際にも利用しよう!竜陽路駅からの乗り方

写真:乾口 達司

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2階に上がると、券売所があります。こちらで乗車券を購入し、改札へと向かいます。改札を抜け、エスカレーターを上るとすぐにプラットフォームです。構内で道に迷っても、構内図が設置されているので、それを確認しましょう。

いかがでしたか?商業運転を開始してすでに15年近い歳月を有する上海トランスラピッドに乗ってみたいという気になったでしょうか。浦東国際空港から上海の中心部までタクシーだと1時間以上、地下鉄でも小一時間かかるなか、上海トランスラピッドを利用すれば、大幅に時間を短縮することも可能です。上海トランスラピッドで未体験の高速世界をご堪能ください。

上海トランスラピッドの基本情報

走行区間:浦東国際空港駅−竜陽路駅
運賃:片道50元
運行時間:浦東国際空港駅→竜陽路駅07:02-21:40/竜陽路駅→浦東国際空港駅07:02-21:42

2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/01 訪問

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