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https://flic.kr/p/fC13W5中国四川省成都から南へ約160km、深い山間に位置する中国四大仏教聖地の一つが峨眉山です。最高峰3,099mをはじめ4つの峰からなるこの山は、そのかたちが少女の眉のような形をしていることからこの名がついたと言われています。
標高差が高く、広大な面積を有する峨眉山は、段階的な気候の変化によって多様な生態系が生まれ、現在では約3,700種類の植物と約2,300種類の野生動物が生息しています。この自然の希少性と文化的意義が認められ、1996年に世界複合遺産に登録されました。さらに2007年には中国が授与する国家5A級の美観地区の称号も得ています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る峨眉山のもっとも美しい姿を拝めるスポットが峨眉山の次鋒にあたる「金頂(3,079m)」です。最高峰との差わずか20mの高さまでバスとロープウェイで行けてしまうのは中国ならでは。今回は最高の眺めと極上の雲海テラスを求めてこの「金頂」を目指します。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るまずは峨眉山風景区の入口へ向かいましょう。成都から直通バスも出ていますが、峨眉山市内からも公共バスでたどり着けます。入口からはバスに乗換え、約1時間半かけて標高2,400mの中腹にある雷洞坪バスターミナルへ向かいます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る雷洞坪バスターミナルからロープウェイ乗り場までの約1kmはしばらく登山になります。道沿いにはお土産物屋がひしめいているので標高に慣れるためにもウィンドーショッピングを楽しみながら登ると良いでしょう。自然が豊富な土地柄か、薬草や昆虫標本、ご当地のお茶なども売られています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るようやくロープウェイ乗り場に到着。もし健脚に自信のある方はここから引き続き登山も可能です。もし体力に自信のない方はロープウェイがおすすめ。所要時間は約10分、標高差およそ1kmと一気に気候も気圧も変わり、空気の冷たさと高山病リスクも伴いはじめるのでご注意ください。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るいよいよ金頂に到着。普賢菩薩を祀る絢爛豪華な黄金伽藍が建ち並んでいます。手前は峨眉山でもっとも有名なお寺の一つ、華厳寺大雄宝殿です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るもっとも高い位置にそびえたつ金頂銅殿。華厳寺ほどの大きさではありませんが、銅製の伽藍に金メッキを施したひときわ輝く仏閣です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るそして金頂でもっとも存在感を放つのは四面十方普賢金像。高さ48m、重さ660トンもの大きさのブロンズ像には金メッキが施されています。六牙白象に載せられた蓮の台座に座る普賢菩薩は、あらゆる方角を見渡せる10面のお顔を持ち、阿弥陀仏の教えが込められています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る来ました!見渡す限りの雲海テラス!前方に小さく見える仏閣は峨眉山最高峰3,099mの頂に立つ万仏閣で、その姿はまさに天上人が棲む世界のようです。万仏閣へもケーブルカーで訪れることができるのでおすすめです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る雲海が発生しやすい条件は、湿度が高く、風が弱く、湿った空気が冷やされやすい環境。峨眉山は大きな二つの大河に挟まれ、さらに麓と山頂の標高差が2,500mもあります。麓付近で曇りや雨に見舞われたら、逆に山頂では極上の雲海テラスが待っていると期待していいでしょう。
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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sunrise_at…峨眉山には古くから「峨眉十景」と呼ばれる景観が存在します。中でも峨眉山を代表する景観が「金頂祥光」。金頂からの「日の出」「雲海」「仏光」「聖燈」を指しています。
「日の出」は、夏は早朝6時、冬は7時までに金頂で待機する必要があります。「仏光」とは太陽の光が背後から差し込み、霧や雲海に投影された人などの影に虹に似た光の輪が出現する「ブロッケン現象」と呼ばれる大気光学現象で、日本では古くから「ご来迎」とも呼ばれています。「聖燈」とは月のない夜、谷間に蛍のような不思議な光が100にも1,000にも広がる現象を言い、「仏光」を見るよりも難しいと言われています。これらを全部楽しみたいという欲張りな方には、金頂にホテルも用意されています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る前述したように、峨眉山は麓と山頂までの標高差が2,500mもあります。その気温差は10〜15度とも言われ、山頂付近は極度に冷え込みます。そのためしっかりした防寒対策が必要です。また天気の移り変わりも激しいのでレインウェア、折り畳み傘などの雨具も必携です。
高度が急に上昇するため、高山病のリスクも存在します。もし不安な場合は、事前に高山病予防薬を服用されるか、とにかくゆっくりした行動とマメな水分補給を心がけましょう。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る峨眉山でもっとも注意を促されるのがこの食欲旺盛な猿たち。観光客にエサをおねだりする姿は愛らしい反面、凶暴で有名です。むやみに近づいたり、エサを与えるのは禁物。特にお子様や妊婦の方などはお気を付けください。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る食欲旺盛なお猿さんはさておき、この国家5A級の極上の雲海テラスと世界遺産級の絶景は一見の価値あります。是非、極上の絶景を眺めに四川省の峨眉山を訪れてみませんか。
住所:四川省峨眉山市峨眉山風景区
電話:+86-400-8196-333(峨眉山風景名勝区管理委員会事務局)
営業時間:6:00〜18:30(夏秋5月1日〜10月7日)/7:00〜17:30(冬春10月8日〜4月30日)
入場料:大人185元(オンシーズン1月16日〜12月14日),大人110元(オフシーズン12月15日〜1月15日)
アクセス:成都からの場合、新南門バスターミナルから毎日7:20〜19:20の間に直通バス多数あり。峨眉山市内からは公共バス5路に乗車
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/9/11更新)
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