越前大野では、5月の新緑の美しい季節に、標高250mほどの亀山の上に立つ「越前大野城」周囲の約20haの水田地帯に、「芝桜(シバザクラ)」が、まるで絨毯のように広がっています。
日本海に面する福井市から岐阜県高山市を経由して長野県松本市に至る美濃街道(国道158号線)を、福井市方向から進み、新丁トンネルを抜けて越前大野市に入ると、目の前に亀山と越前大野城が忽然と姿を現します。特に5月初旬から初夏にかけて、その周囲の水田地帯にはピンク色の芝桜が群生してきれいに咲きそろっています。
芝桜は、水はけがよく日当たりや風通しの良い場所が好みとされていることから、水田のあぜ道に群生します、越前大野では最初2、3軒の農家で始まって、今は多くの農家が参加しています。平成15年度の市の景観賞にも選ばれている景色です。
上の写真は、越前大野城西側に広がる乾側地区の開花の風景です。
越前大野は豪雪地帯としても有名ですが、芝桜は寒さにとても強く、雪が上に積もっても冬越しができ、毎年5月になるとピンクや白、藤色などの可愛らしい花を咲かせます。
上の写真は、越前大野城南側に広がる鍬掛地区の開花の風景です。
<基本情報>
住所:福井県大野市元町10-23 大野市観光協会
電話番号:0779-65-5521
アクセス:JR福井駅から越美北線(九頭竜線)で約1時間、福井駅西口バスターミナルから京福バスで約1時間
越前大野城は、日本三大「(雲海に浮かぶ)天空の城」の一つとして知られています。(残りの2つは、兵庫県朝来市の竹田城跡、岡山県高梁市の備中松山城です。)
天空の城「越前大野城」の天守閣のビュースポットは、越前大野城の西、約1kmに位置する犬山(戌山[いぬやま] 標高324m)の頂上近くの南側にあります。 ビュースポットに行くための犬山登山コースには3つのルートがあり、どのコースも犬山の登山道を徒歩で登るため、ハイキングの準備が必要です。
一つは、「天空への小径」と名付けられている鍬掛(くわかけ)コースで、市街地を走る158号線砂山トンネル横のわき道から、案内板に従って進んで徒歩約20分ほどです。
鍬掛(くわかけ)コースには駐車場が無いので、大野市観光協会のガイドに従って、店舗を利用する方のご迷惑にならない場所を選んで、登り口付近のホームセンター、スポーツショップ、ショッピングモール駐車場を利用します。(特に、早朝、集落内を通るときは、静かに通過し、周辺の皆さんの迷惑にならないよう配慮してください。)
上の写真は、「砂山トンネル」脇の登山道入り口の案内板です。(ホームセンター駐車場から徒歩5分程度です)
鍬掛(くわかけ)コースは、入り口から100mごとに立てられている道案内に従って約400mほどを進む一本道で、迷うことなく歩くことができます。そして、ビュースポットでは、眼下に天守閣と市街地が、遠くに白山山系の山々が見渡せる、思わず歓声を上げたくなる絶景に出会うことができます。
上の写真は、望遠で撮影したものです。晴れた日には、山の上に聳え立つ天守閣がくっきりとと見えます。
<基本情報>
住所:福井県大野市元町10-23 大野市観光協会
電話番号:0779-65-5521
越前大野城は、天正4年頃(1576年)、織田信長より大野郡のほとんどを与えられた金森長近により、大野市の中心部にある亀山(標高:249m)に4年の歳月をかけて築城されました。2層3階建の大天守、2層2階の小天守、二の丸、三の丸があり、外堀・内堀もあります。現在の天守は昭和43年1968年に再建されたものです。野面積みという工法が用いられた石垣は当時のまま残されていて、間近に見ることができます。
城は、小高い独立した山の上にあるので、ハイキング気分で登城でき、遮るもののない天守閣からは4方向に町全体を見渡せる町見の城です。
初夏のころの天守閣から見える水田と芝桜の色合いも見事です。
<基本情報>
住所:福井県大野市城町3-109 越前大野城 館内入場受付窓口
電話番号:0779-66-0234
アクセス:越前大野駅から登城口まで徒歩で約20分、登城口より越前大野城天守閣まで徒歩で約10〜20分
市街地から、美濃街道(国道158号線)沿いに、九頭竜峡を経て、九頭竜ダムに行くことができます。市街地から車で約20分ほどの仏原地区に「仏御前の滝」があります。
提供元:福井県観光写真素材集
http://www.fuku-e.com/900_others/sozai.phpこの滝は、「日本百名山」に選ばれている荒島岳(標高1523m)から流れ出る高さ100mにも及ぶ三段の滝です。滝の名は平清盛に愛され、舞の名手として、平家物語にも登場する「仏御前」がこの滝で髪を洗ったという伝説に由来しています。
ただし、2018年冬の大雪の雪崩による影響により、仏御前の滝へ至る遊歩道が破損しており、修復されるまでは国道からの入り口にロープが張られていて、立ち入り禁止となっているため、滝の姿を見ることはできません。
<基本情報>
住所:福井県大野市仏原
電話番号:0779-66-1111 大野市商工観光振興課
アクセス:越前大野駅から車で約20分
提供元:福井県観光写真素材集
http://www.fuku-e.com/900_others/sozai.php九頭竜峡は、九頭竜川の浸食によってできた峡谷で、大野市勝原地区から仏原ダムをはさんで和泉地区までを九頭竜峡と呼んでいます。新緑や紅葉のころが特に美しい場所です。
九頭竜峡には、「花桃回廊」と呼ばれる、花桃の群生している地域が何カ所かあります。仏御前の滝のすぐ近くの和泉地区のホテルフレアール和泉の敷地内には、その「花桃回廊」があり、5月初旬頃に咲く花桃の群生が見事です。この場所から日本百名山の一つの荒島岳を望むこともできます。
ホテルフレアール和泉には、日帰り温泉も楽しめる温浴施設「平成の湯」が併設されていて、露天風呂、内湯、サウナ、水風呂、お休み処などでゆっくり過ごすこともできます。
<基本情報>
住所:福井県大野市下山63-2-24 ホテルフレアール和泉
電話番号:0779-78-2536
アクセス:JR福井駅から越美北線(九頭竜線)で約1時間22分、越前下山駅下車徒歩約5分、越前大野駅から車で約30分
城下町だった「北陸の小京都」越前大野の市街地には、江戸時代から続く名物の七間朝市、「陸封型イトヨ」が生息している国の天然記念物の「本願清水」、中世から近世にかけてのお寺が整然と並ぶ寺町通り、江戸時代の武家屋敷跡など観光巡りのスポットが沢山あります。
初夏の一日、芝桜、花桃、渓谷などの自然を満喫した後で、小京都巡りもしてみませんか?
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください
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(2024/4/19更新)
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