長野県のほぼ中央にある諏訪湖。夏に開催される「諏訪湖上花火大会」や、パワースポットの「諏訪大社」など、その名前を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
そんな諏訪湖の北東に位置する場所、岡谷市にあるのが「鶴峰公園」です。
鶴峰公園には約3万株のつつじが植えられており、5月初旬頃から下旬にかけて、小高い公園一帯が色とりどり鮮やかなつつじの花で埋め尽くされます。
園内のつつじの多くは丸くキレイに手入れされ、まるで毛糸玉が寄り集まったようなもこもこと可愛いシルエット。所狭しときゅうきゅうと隙間なく植えられています。
30種類とその花の色も様々。赤、白、ピンクに紫…色とりどりの花が一面に広がる様子は圧巻です!
昭和初期に植樹されたものが多く、人の背丈ほどの大きな木もあります。高低差がある公園なので、ちょっと角度を工夫するだけで、つつじに埋もれているような面白い写真が撮れますよ。ぜひ色々な場所で撮影してみてくださいね。
岡谷市の市の花はつつじです。市内のマンホールに描かれている絵もつつじの花。鶴峰公園の近くにある街頭にもつつじがあしらわれていますので、そちらも合わせて確認してみてくださいね。
街中の何の変哲も無い公園に、どうしてこんなにたくさんのつつじが植えられているの?と、疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
今ではすっかり岡谷市の名所となっている鶴峰公園のつつじ。実はその誕生はちょっとした勘違いから始まったものなんです。
元々、元片倉製糸の所有地だった鶴峰公園。それが昭和初期に川岸村(現在の岡谷市川岸)に贈られることになりました。川岸村ではそれを記念して、贈られた土地につつじを植えることに。しかし、300株を発注した筈が、業者の勘違いで届いたのはなんと貨車三台分、約3万株もの大量のつつじでした。返品するにもできず、青年会や商業会、村民の有志が総出で何日もかかって植えたそうな。
その後、戦後には鶴峯公園管理委員会が設置され、本格的な整備が進みました。それが今に至って、中部日本一のつつじの名所になったんだと言われています。
そんな勘違いから生まれたんだと、その歴史も踏まえて見てみると、なんの変哲もないつつじも少し違って感慨深く感じられるかも?
鶴峰公園ではつつじの開花時期に合わせて「つつじ祭り」が開催されます。2019年は5月3日(金・祝)〜5月14日(火)まで。期間中は近隣に臨時駐車場が設けられ、園内には屋台も出店されます。岡谷太鼓の演奏なども開催されますので、その時期に合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?
入園料は無料で、祭りの期間外も自由に入る事ができます。また、きれいに手入れされたつつじは、花が咲いていない緑の状態だと、もこもことしたマリモの寄せ集めのよう。これはこれで可愛らしくて新緑の時期もオススメです。
住所:長野県岡谷市川岸上3丁目 鶴峰公園内
開園時間:終日
入園料:無料
臨時駐車場:川岸スポーツ広場(住所:長野県岡谷市川岸上3-1945-1 開放時間:9:00〜18:00 乗用車1台:500円)
アクセス:岡谷ICから車で約15分、JR中央本線岡谷駅から車で約10分
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/7更新)
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