写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る群馬県吾妻郡にある川中温泉かど半旅館は、名湯草津温泉から車で50分ほどの山間にある一軒宿。
川中温泉は、和歌山の龍神温泉、島根の湯の川温泉とともに、日本三大美人の湯として知られています。いつからそう呼ばれているかは定かではなく、1920年に発行された日本温泉案内に、「色が白くなる」と書かれていたことが由来という説や、源泉温度が35度とぬるめで、長く湯につかれることで、温泉成分が肌に浸透しやすく、湯上りは肌がスベスベになるからという謂れも。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る日本の古き良き伝統文化を感じられる旅籠風のたたずまいが魅力のかど半旅館は、着いた瞬間、感覚的な心地よさを与えてくれます。
玄関の木枠のガラス戸をガラガラと開けると、かつて湯治場だった趣が髄所に見られ、その当時の雰囲気を今に伝えています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る自慢の泉質は硫酸塩泉で無色透明、やわらかい肌触りが特徴です。岩間から湧き出る源泉は35度のぬる湯で、湯量もそれほどありませんが、源泉かけ流しを贅沢に味わえます。
ぬる湯の利点は、30分〜1時間くらいかけてじっくりお湯に浸かれること。1日温泉に入っただけでも、美肌作用を感じられるはず。汗をかいてないようでも長湯をすると水分が失われているので、ミネラルウォーターでの補給をお忘れなく。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る真夏であれば、ぬる湯が気持ちいいと感じますが、春先はちょっと寒いと感じるかも。肌寒く感じたら、女湯に移動しましょう。少し加温してあるので、体が温まります。女湯ももちろん源泉かけ流し、循環・加水なしです。
ぬる湯と少し熱めのお湯に順番に浸かり、自然冷却することで体への負担も軽くなります。
<かど半旅館 露天風呂の基本情報>
女性専用時間:6:00〜7:00と20:00〜22:00
上記時間以外は混浴
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る昭和15年ごろに建てられた館内は、日本の伝統家屋を随所に感じられるレトロなたたずまい。黒光りする廊下は、貫禄たっぷり。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る川のせせらぎを感じられる新館と本館にある客室は全12室。風呂トイレはいずれも共同ですが、リニューアルされているのでとっても使いやすい。出入り口はふすまで、鍵は中からのみ。貴重品は金庫にいれておきましょう。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る夫婦で営んでいる旅館の夕食はもちろん家庭料理。川魚やあえ物など、素朴な素材で作った料理の数々にほっこりするはず。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る料理の最後に出てくるのは上州名物「おっきりこみ」。自家製の手打ちうどんと採れたての野菜を味噌で煮込んだおふくろさんの味わいは、体にじんわりと染み入ります。
朝ごはんも焼き海苔や卵焼き、お浸しといった素朴なメニュー。シンプルな純日本式朝食は、ヘルシーであっという間に全部食べられてしまいます。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る八ツ場ダムが建設中の吾妻川の上流にある川中温泉は、その昔、鉄砲水と集中豪雨で湯小屋が流されるという災害にあいましたが、旅館横にある薬師堂だけは流されずにここに残りました。
まさに、川中温泉の守り神ともいうべき薬師堂!温泉の恵みに感謝する意味を込めて参拝してみてください。
おしゃれな温泉街もない、食べ歩きグルメもない、お土産やもない・・・あるのは手つかずの自然と古くからコンコンと湧き出るお湯だけ。大自然に包まれ、体を包み込むお湯に浸かり何もしない贅沢に包まれて眠り落ちる幸せを感じてみてください。
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(2024/4/20更新)
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