愛娘への願いを込めて。伊豆稲取「雛のつるし飾りまつり」と制作体験!

| 静岡県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

愛娘への願いを込めて。伊豆稲取「雛のつるし飾りまつり」と制作体験!

愛娘への願いを込めて。伊豆稲取「雛のつるし飾りまつり」と制作体験!

更新日:2014/02/25 11:53

カノオミツヒサのプロフィール写真 カノオミツヒサ フリーライター

3月3日は桃の節句。雛飾りをするのが一般的ですが、伊豆稲取ではさらに手縫いの飾り物をつるす「雛のつるし飾り」と呼ばれる風習があります。そして、この時期にあわせて開催されるのが「雛のつるし飾りまつり」。今回は、この「雛のつるし飾りまつり」に訪れると共に、実際につるし飾り作りを体験してみたいと思います。
「雛のつるし飾りまつり」のメイン会場は2ヵ所。まずは「むかい庵」へ行ってみましょう。

色とりどりのつるし飾りが見られる「むかい庵」

色とりどりのつるし飾りが見られる「むかい庵」

写真:カノオミツヒサ

地図を見る

伊豆稲取駅へは、東京から特急で2時間あまり。駅から10分ほど歩くと、金目鯛で有名な稲取漁港を望む海辺に、「むかい庵」が見えてきます。
館内に入ってまず圧倒されるのが、彩り豊かな飾り物の数々。それぞれに意味があり、特に女性の象徴で邪気を払う「桃」、困難が去る「猿」、薬袋の「三角」は、当地のつるし飾りになくてはならないもの。稲取では、どの家庭でも必ず下げられているものだそうです。ほかにも、不苦労につながる「ふくろう」、悪い虫を遠ざける「とうがらし」、足が丈夫になる「草履」、めでたい稲取の縁起物で魔除けの赤色を持つ「金目鯛」などがあります。ひとつひとつに、子供の成長に対する願いが込められており、深い愛情を感じました。
さて、次はもうひとつのメイン会場である「稲取文化公園 雛の館」へ向かいましょう。

開館時間:9時〜17時
入館料:200円

ジャンボつるし飾りがお出迎え。「稲取文化公園 雛の館」。

ジャンボつるし飾りがお出迎え。「稲取文化公園 雛の館」。

写真:カノオミツヒサ

地図を見る

「むかい庵」からタクシーで5分。もうひとつのメイン会場である「稲取文化公園 雛の館」に到着です。
写真は入口正面にある、高さ約4.5メートルのジャンボつるし飾り。訪れた人は皆「わー、スゴイ!」と、思わず声をあげていました。天井からつるされる飾り物は、なんと4,909個!「むかい庵」で見てきたつるし飾りとは異なり、ボリュームたっぷりです。
館内ではほかに、昭和2年の貴重なお雛様や、鯛の姿のような金目鯛の骨の一部を使った「金目鯛の鯛の鯛 つるし飾り」などがあります。
また、“日本三大つるし飾り”の「酒田の傘福」と「柳川のさげもん」も展示中。それぞれ特色があるので、じっくりと堪能していきましょう。

開館時間:9時〜17時
入館料:300円

「雛の足湯」でひと休み♪

「雛の足湯」でひと休み♪

写真:カノオミツヒサ

地図を見る

見学で足が疲れたら、公園内にある「雛の足湯」に入ってみましょう。
料金は無料。湯船は屋内に2ヵ所、屋外に3ヶ所あります。温度が微妙に異なるので、自分に合ったお湯を選んでみてください。温泉に足を浸しながら、ふと顔を上げると、河津桜の枝にメジロがやってきていました。薄紅の花びらに、ウグイス色のコントラストが映えます。あたりには春の気配が漂って、心が和む旅の風景が広がります。
疲れが癒されたところで、次は「絹の会」にて、実際につるし飾りを作ってみましょう。

営業時間:10時〜21時

「絹の会」で、つるし飾り作りに挑戦!

「絹の会」で、つるし飾り作りに挑戦!

写真:カノオミツヒサ

地図を見る

リフレッシュできたら、稲取文化公園から伊豆稲取駅に向かって歩きましょう。通りに面した旅館や商店のショーウインドーにも、つるし飾りが展示してあります。街を歩いているだけでも、色々なつるし飾りに出会えるのが嬉しいです。
足取り軽く、5分ほどで「絹の会」に到着。つるし飾りの制作工房であるこちらでは、展示・販売を行っているほか、体験教室にて実際に飾り物を作ることができます。裁縫道具は用意されているので、手ぶらでOKです。
それではさっそく挑戦。まずは制作キットを選びましょう。20種類以上の中から、筆者は基本の「桃」(キット代1,200円、体験料500円/個)を選びました。袋から生地や綿を取り出し、スタッフの方の指導のもと、針を通していきます。

受付時間:9時〜17時
火曜定休

「桃」と「金目鯛」の完成!

「桃」と「金目鯛」の完成!

写真:カノオミツヒサ

地図を見る

手助けされつつ、「意外に男性でも、作る方が多いんですよ。頑張って!」という言葉に励まされ、夢中になること約1時間。写真左手の、かわいい「桃」が完成しました。写真右手の「金目鯛」(キット代800円、体験料1,000円)は、同行者の作品。こちらは1時間半ほどで完成です。「桃はふっくら、金目鯛はとても美味しそうにできましたね。」と、「絹の会」代表の森さんからお褒めの言葉を頂きました。
最初はビクビクしながら縫っていたものの、形になってくるとモチベーションが上がってきて、時間を忘れて楽しめますよ。最後はちょっとした達成感を味わいつつ、素敵なお土産を作ることができました。

おわりに

いかがだったでしょうか?実際に自分で作ってみて、作業の大変さが分かりました。たった一つ作るのに四苦八苦してしまうのですから、「むかい庵」や「稲取文化公園 雛の館」に飾られていたようなものを作るには、かなりの時間と労力を要するはずです。しかし、娘への深い愛情が、それらを吹き飛ばしてしまうのでしょう。改めて、雛のつるし飾りの美しさを知ることができました。
「雛のつるし飾りまつり」は、3月31日(月)まで開催中です。さらに4月7日(月)から6月30日(月)は、「つるし端午の福まつり」が行われ、男の子の節句にちなんだ鯉や兜のつるし飾りが展示されます。お雛様を片付けた後でも、まだまだ伊豆稲取から目が離せません。
みなさまも是非、美しく愛情の込もったつるし飾りの世界を、体験してみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/02/10 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルジェイピーで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -