写真:浅井 みら野
地図を見るシカゴから南西へ160km向かった先にある町、ポンティアック。人口は約12,000人で、シカゴから続く鉄道と国道66号線、通称ルート66の中継地点として発展してきた町です。ポンティアックの中心地には、リビングストン(Livingston)郡の重厚な郡庁が建ち、その周辺に博物館やショップが並びます。
町の雰囲気は中西部らしい赤レンガ造りの建物が目立ちますが、これは過去に受けた火災の被害を考慮し、燃えにくい素材を起用したため。現在は壁画のキャンバスとして、あちらこちらでルート66関連の地図や標識が描かれ、訪れたファンを楽しませます。
写真:浅井 みら野
地図を見る町で一番の大きさを誇る壁画なのが、こちらのルート66の標識。“イリノイ州ルート66殿堂博物館(Illinois Route 66 Hall of Fame and Museum)”の裏側にあります。博物館スタッフさん曰く、手前に自分たちの車を駐車して記念撮影するのが盛り上がるとのこと。
写真:浅井 みら野
地図を見るルート66関連の資料やグッズが展示されているルート66殿堂額物館は、ポンティアックに訪れたなら欠かせない場所。かつて消防署だった建物が使われ、入場料を特に設定しておらず、寄付金を基準にしています。
写真:浅井 みら野
地図を見る博物館内には、ルート66が通る8つの州ごとに当時の雰囲気が伝わる写真やグッズが展示されています。
写真:浅井 みら野
地図を見るルート66関連のパンフレットも置かれ、なかには日本語も。スタッフさんに訪ねれば、当時ルート66を通る人たちによって栄えたガソリンスタンドやドライブインシアターなど有名スポットも教えてくれます。
<ルート66殿堂額物館の基本情報>
住所:110 W Howard St, Pontiac, IL 61764
電話番号:+1-815-844-4566
営業時間:4月-10月 9:00〜17:00、11月-3月 10:00〜16:00
定休日:祝日(イースター、11月第4木曜日、12/25、1/1)
写真:浅井 みら野
地図を見るポンティアックで他にもおすすめの博物館が、“ポンティアック・オークランド自動車博物館(Pontiac Oakland Auto Museum)”。オークランド・モーター・カンパニーが生んだ20世紀初期のクラシックカーが入り口に展示され、優雅に訪れた人たちを迎え入れます。
写真:浅井 みら野
地図を見るオークランド・モーター・カンパニーはその後ゼネラルモーターズの傘下となり、ポンティアックというブランドとしてスポーツカーなどを製造していきます。グランプリレースで活躍した車種含め10台以上を展示。同じ自動車でも用途によって大胆に変わるデザインは、モータースポーツに詳しくない人にとっても興味深いはず。
<ポンティアック・オークランド自動車博物館の基本情報>
住所:205 N Mill St, Pontiac, IL 61764
電話番号:+1-815-842-2345
営業時間:4月-10月 9:00〜17:00、11月-3月 10:00〜16:00
定休日:祝日(イースター、11月第4木曜日、12/25、1/1)
動画:浅井 みら野
ポンティアックの素朴さが感じられるのが、郡庁周辺のエリア。郡庁を囲むようにレストランやショップが建ち並び、のどかな雰囲気を楽しめます。
1875年に建設された郡庁は国の歴史登録財に認定されています。現在の建物は3代目で、堂々とした佇まいが印象的です。
同じレンガ造りでも、色がグラデーションのように変化しているショップの並び。ほとんどのお店が昔の習わしに従って日曜がお休みなので、訪れるなら平日か土曜日がおすすめです。
ルート66と共に在る町、「ポンティアック」。どことなく憂いをおびていて、それが訪れた人たちを惹きつける魅力に。現在の町は、ひとつの時代を乗り越えたかのような落ち着いた空気に包まれています。ぜひ訪れた際は、静かに息づいているルート66の文化を感じてみてはいかがでしょうか。
2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:シカゴ・イリノイ州観光局
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(2025/2/17更新)
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