サファリ会社のジープに乗って、国立公園のゲートを通り出発!ジープは混載の6人乗りが多いですが、多人数の団体用もあります。公園内は7つのエリアに分かれていますが、ジープごとにランダムに1つのエリアが割り当てられ、そのエリア内でトラを探します。
トラは縄張りを持つ動物で、個体ごとに、どのエリアにいるかがだいたい決まっているそうです。トラに会うには〇番のエリアが良いといった情報を聞くこともありますが、どのエリアにもトラは棲んでいるので、エリアに関係なく、会えるか会えないかは運次第です。
ガイドさん、運転手さんは、水場、木陰などトラがよくいるスポットを知っていて、スポットを1つずつチェックしていきます。
水場をチェックすると、池に浸かったトラが。暑いインドでは、水に入っているトラの姿が良く見られるそうです。水を飲んだり、体をモゾモゾ動かしたりしながら、しばらく水に浸かっているのでじっくり観察することができます。
ランタンボールの森に棲むトラはベンガルトラ。体が大きく、トラの中でも最強と言われます。トラの保護活動が活発になる前は、トラが人や家畜を襲い、駆除されてしまう事件もありましたが、公園内のトラは、ジープの音を聞いても耳を動かし、ちらっと顔を向けるだけで、すぐに興味を失ってしまうようです。
ジープは道から外れてはいけないことになっていますが、運がよければ道のすぐそばにトラがいることもあります。トラの邪魔をしないように、静かに観察します。
ときには、トラのほうからジープに近づいて来ることもあります。車に乗っている人や道を歩いている人を襲うことはないそうなので、安心してください。でも、大声を出したりして、トラを驚かせてはいけません。
サファリ中には、水に浸かっているトラ、歩いているトラだけでなく、狩りをするところ、食事をするところ、排泄するところ、寝ているところなど、トラの様々なシーンを見ることができます。
寝ているトラは、あまり動かないのでじっくり観察するのに最適です。写真の2頭は若い兄弟。
双眼鏡や望遠レンズがついたカメラがあると、トラの表情や息遣いまでじっくり見ることができるのでオススメです。100円ショップで売っている4倍のオペラグラスでも十分に役に立ちます。
ガイドさんたちは、ジープですれ違うたびに情報交換をしています。トラがいたという情報を聞くと、悪路をジープで爆走することも。
寝ているトラは長時間同じ場所にいるので、どんどんジープが集まってきて、トラ渋滞になることもあります。
ランタンボールには、トラ以外にもたくさんの動物、鳥類が棲んでいます。写真右の木陰にはメスのトラが潜んでいて、左側のシカを狙っています。
狩りは失敗することのほうが多いようですが、成功シーンや、獲物を食べているシーンに遭遇することもあります。
ハヌマーンラングールというサルは、公園のあちこちで見られます。木から木に飛び移ったり、追いかけっこをしたり、木の実を食べたり、にぎやかな生き物です。
その他、アクシスジカ、サンバル、チンカラ、アンテロープなどのシカ類と、クジャクは比較的多く見られます。
ランタンボールの森には、クマやレオパード(ヒョウ)も棲んでいて、運がよければ出会えるかもしれません。
ランタンボールの森は、もともとジャイプールのマハラジャの狩猟地でした。小高い丘陵地が連なる景色はとても美しく、公園内には10世紀に建てられた「ランタンボール砦」などの遺跡もあります。
「ランタンボール砦」は、ヒンズー教徒とイスラム教徒の激戦の舞台になったと言われています。砦を攻撃するイスラム教徒が、砦に上ることができず、食糧と水を押さえて持久戦に持ち込み勝利したそうで、砦陥落の際に女性と子供が逃げた出口なども見ることができます。
ランタンボール国立公園には、インド国内からも海外からもたくさんの観光客が訪れるため、周辺にホテルもたくさんあります。
テントに泊まってアウトドア気分を味わうこともできます。テントはエアコン、トイレ、シャワー完備で、鍵も貸してもらえるので、生活に困ることはありません。
ランタンボール周辺の高級ホテルは、広い敷地にマハラジャのお城風の建物が建っていることが多いです。ちょっと奮発して王様、お姫様気分を味わうのも良いでしょう。
日本からランタンボール国立公園に行くには、まずは飛行機でデリーまで行きます。
デリーからのアクセスは2種類。ひとつめの方法は、鉄道でサワイマドプール駅まで行く方法で、鉄道で約5時間、駅から公園まで車で約15分。
ふたつめの方法は、飛行機でジャイプールまで行き(約1時間)、ジャイプールから公園まで車で約4時間。車で移動すると、現代的な街並みから、ハイウェイを歩く家畜のヤギ、ウシ、ラクダの群れ、騒然としたマーケットまで様々な光景を見ることができます。
サファリは午前と午後の1日2回で、季節によってオープン、クローズの時間が異なります。サファリツアーはあらかじめホテルや旅行代理店でアレンジしてもらうのがオススメ。日本の旅行会社からも手配可能です。
サファリが自然が相手ですので、毎回100%トラに出会えるとは限りません。できれば1回だけでなく、複数回サファリに行く計画にしたほうが良いでしょう。参考までに、2018年5月初旬に訪れた際は、3回サファリに行き、それぞれ3頭、2頭、2頭のトラに会えました。
毎年7月〜9月は、雨季のため公園がクローズになります。訪れる際は、この時期を外しましょう。
住所:インド ラージャスターン州
電話番号:+91-120-4052615-99
アクセス:鉄道サワイマドプール駅から車で15分
定休日:7月〜9月は雨季のためクローズ
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索