あの国蝶に会える公園!山梨県北杜市・オオムラサキ自然公園

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あの国蝶に会える公園!山梨県北杜市・オオムラサキ自然公園

あの国蝶に会える公園!山梨県北杜市・オオムラサキ自然公園

更新日:2018/07/01 20:18

鷹野 圭のプロフィール写真 鷹野 圭 首都圏自然ライター

日本の国蝶オオムラサキ。名前は知っていても、実物を見たことのない方は多いのではないでしょうか? 確かに全国的に数が減りつつあり、都心部等ではまず目にする機会がありません。山梨県にあるオオムラサキ自然公園は、この貴重な国蝶を保護・飼育して一般公開している施設「北杜市オオムラサキセンター」を擁する公園。温室内にはかつて彼らの暮らしていた雑木林環境が再現され、野生に近い形で生きる姿を見られます。

花と緑でいっぱいの公園をぐるりと散策

花と緑でいっぱいの公園をぐるりと散策

写真:鷹野 圭

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「オオムラサキ自然公園」の要となるのは、やはり「北杜市オオムラサキセンター(写真奥)」。しかし入館前にまずチェックしていただきたいのが、施設まわりの風景です。花壇あり、小川あり、樹林あり……そしてそれぞれの環境を好む生きものたちにあふれています。

樹液を好むオオムラサキは花壇にはなかなかやってこないかもしれませんが、アゲハチョウやシジミチョウを始め、北杜市ならではの豊かな自然に育まれた昆虫たちが多く飛来します。ぜひチェックしてみてください。

花と緑でいっぱいの公園をぐるりと散策

写真:鷹野 圭

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森を主軸としたこの公園ですが、水辺の豊かさも特筆すべき点。写真のように岸辺を草に覆われた池は、まさに昆虫たちの楽園なのです! とりわけトンボの数・種類が豊富。これはぜひともチェックしていただきたいポイントです。

また、水面に目を凝らすと、近年全国的に減りつつある水生昆虫の姿が確認できるかも?

花と緑でいっぱいの公園をぐるりと散策

写真:鷹野 圭

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谷戸の田んぼ景観を再現したエリアでは、トンボやカエルなどの姿を頻繁に見かけます。道端にはヤブカンゾウなどの夏ならではの花も見られ、緑の中にやさしく彩りを添えてくれます。急に足元にカエルが現れたりすることもありますので、うっかり踏んづけてしまわないようよーく注意しましょう(笑)。

オオムラサキセンターで国蝶とその暮らしを知ろう

オオムラサキセンターで国蝶とその暮らしを知ろう

写真:鷹野 圭

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センターのエントランスには、公園の象徴たるオオムラサキがドーン! 国蝶に指定されて約60年、長年にわたる研究成果や地元学生も巻き込んでの保護活動など、オオムラサキに関するイロハがこのセンターに集積されています。

地道な保全活動が功を奏して、近年は数が少しずつ回復しつつあるというオオムラサキ。併設の生態観察施設(後述)で実物を見る前に、まずセンター内で基本知識を身につけておきましょう。

オオムラサキセンターで国蝶とその暮らしを知ろう

写真:鷹野 圭

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エノキの葉を食べて大人になるオオムラサキは、それなりに自然豊かな雑木林がなければ暮らすことができません。しかし、とりわけ首都圏に暮らしている方などにとって、雑木林は然程馴染みのないもの。そこでこのセンターでは剥製とジオラマを通じ、オオムラサキの住処たる林内の環境を再現!同時に、そこに住まう他の動物達も紹介しています。

オオムラサキセンターで国蝶とその暮らしを知ろう

写真:鷹野 圭

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オオムラサキ関連のみでなく、センターでは国内外の昆虫について標本や生態展示を行うこともあります。写真は、世界最大のカブトムシとして知られるヘラクレスオオカブト。剥製ではなく生きた個体です。このほか、期間限定の展示や各種イベントなども実施されますので、訪問時には事前にWebサイトをチェックしておきましょう。

生態観察施設「ひばりうむ」で生きた国蝶を観察しよう

生態観察施設「ひばりうむ」で生きた国蝶を観察しよう

写真:鷹野 圭

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センターに隣接する大きな温室が「ひばりうむ」。この中では草木がたっぷりと葉を茂らせ、限りなく自然に近い環境でオオムラサキが飼育されています。人の手によって育てられているとはいえ、彼らが野生で暮らす環境を室内にしっかり再現しているので、オオムラサキも毎年ストレスなく羽化し、その美しい翅を私たちに見せてくれるのです。

時折、どこから迷い込んだのかアゲハチョウなど他の昆虫が見られることも。温室内を散策する際には、歩きながら探してみましょう。

生態観察施設「ひばりうむ」で生きた国蝶を観察しよう

写真:鷹野 圭

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雑木林に暮らすオオムラサキにとって、一番のエネルギー源は樹液です。つまりカブトムシやクワガタと同じ。とはいえ、夜行性の傾向が強い彼ら甲虫と違い、昼間に活動しますので、シーズンを外さなければ「ひばりうむ」内の樹液の出ている木でほぼ確実に姿を見られます。

閉鎖された室内で、基本的に天敵や樹液を争うライバルはいないので、樹液のレストランはまさにオオムラサキだけのための空間。散策路から外に出ることはできませんが、間近で存分に観察・撮影を楽しめることでしょう。

生態観察施設「ひばりうむ」で生きた国蝶を観察しよう

写真:鷹野 圭

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オオムラサキといえばやはり鮮やかな青紫色の翅。しかし、これはあくまでオスのみの特徴で、メスは地味な褐色が基調となっています。『ひばりうむ』では全体的にメスのほうが多い傾向があり、仮にオスが現れても翅を閉じていたりばたつかせてばかりで鮮明な写真がなかなか撮れないことも……こればかりは「忍耐」しかありませんので、リラックスして文字通り翅を伸ばしてくれるのを気長に待ちましょう(汗)。

なお、オオムラサキの成長・羽化状況などは随時ホームページで紹介されています。羽化時期は夏とはいえど毎年多少ずれることがありますので、訪れる前に必ずチェックしておきましょう。

水辺に見られる、小さくも美しい“いのち”の息吹き

水辺に見られる、小さくも美しい“いのち”の息吹き

写真:鷹野 圭

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写真は公園内の池で見られるスイレン。夏場、水面にたっぷりと開花します。王道のピンクから涼しげな白色まで、色や大きさは様々。私たちの目を楽しませてくれることでしょう。

スイレンは美しいのみでなく、トンボなどの水辺の昆虫たちにとっては貴重な足場にもなります。水面に浮く葉や花をよくチェックしてみましょう。小さいながらも美しいイトトンボの姿などが見られるかもしれません。

水辺に見られる、小さくも美しい“いのち”の息吹き

写真:鷹野 圭

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写真はトウキョウダルマガエル。よくトノサマガエルと間違えられる、結構大きめのカエルです。池だけではなく、センター前にある小川や田んぼの近くなど、この公園では水のある場所であれば基本どこでも見られます。国のレッドデータでは准絶滅危惧種とされていますが、ここではいたってポピュラーな存在。言い換えるならば、この公園の自然環境が健全に保たれていることの証とも言えるでしょう。

水辺に見られる、小さくも美しい“いのち”の息吹き

写真:鷹野 圭

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こちらも園内全域でよく見かけるハグロトンボ。その名の通りの黒い翅とメタリックグリーンのボディが美しい、カワトンボの仲間です。ひらひらとゆっくり飛び回り、頻繁にとまってくれるので観察・撮影はとても簡単。公園内では全域で見られますが、湿った環境を好むので、木陰の小川などによく姿を現します。

まだまだある!オオムラサキ公園のおたのしみ

まだまだある!オオムラサキ公園のおたのしみ

写真:鷹野 圭

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森の中、木にぶら下がっている昔ながらのハンモック。近代的な遊具は設置されていませんが、緑の下でリラックスできる贅沢なコンテンツです。この公園では「里山の再生」を目指しており、自然と親しみ、自然を活かしたこのような遊びのコンテンツもまた、在りし日の里山を再生するプロジェクトの一環といえるでしょう。

まだまだある!オオムラサキ公園のおたのしみ

写真:鷹野 圭

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これは「蟲塚」。2013年に設置された、昆虫たちのお墓です。オオムラサキを飼育するこの公園ならではのモニュメントといえるでしょう。園内で死んだ虫達を手厚く葬るのみでなく、所定の日限定で、一般の方でも飼っていた昆虫が死んでしまった場合に亡骸を納めることができます。

まだまだある!オオムラサキ公園のおたのしみ

写真:鷹野 圭

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夏のオオムラサキ自然公園では、野の草花も大きな魅力! 写真のヤブカンゾウを始めとして、田んぼの近くや林床など、そこかしこで夏の里山ならではの花を見かけることでしょう。花によっては、チョウなどの昆虫が蜜を求めて飛来することも。

オオムラサキ自然公園の基本情報

住所:山梨県北杜市長坂町富岡2812
電話番号:0551-32-6648
入園料:無料
アクセス:JR中央線「日野春駅」より徒歩約15分

2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/22 訪問

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