写真:沢木 慎太郎
地図を見るコンカフェといえば、「コンセプトカフェ」をイメージする日本人は多いのではないでしょうか?
カフェに入ると、いきなり「お帰りなさいませ、ご主人さま!」と言われるのが、日本のコンカフェ(メイドカフェ)。秋葉原(東京)や日本橋(大阪)で、よく見られます。
これに対し、ベトナムの「コンカフェ」(CONG CAPHE)は、ベトナム戦争終結(1975年)で南北統一される以前の、古き良きハノイをコンセプトとしたカフェです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「コンカフェ」は、くすんだ緑色の外装に、大きな文字で「CONG CAPHE」と書かれている喫茶店。ベトナムの若者たちに大人気のカフェチェーンです。
ハノイ市内でも約30店舗を展開。ホーチミンやダナン、ホイアン、ニャチャン、ハイフォンなどにも支店があり、ベトナムでは有名なカフェ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るコンカフェに入って、まず驚かされるのがスタッフの制服。店員さんが着ている緑色のユニフォームや帽子は、アメリカの支配から自由と独立を勝ち取った、ベトナム戦争時代のベトコンをイメージさせます。
ベトコンというのは、圧倒的優位な軍事力を誇るアメリカ軍の前に立ちはだかった、ベトナム共産党のゲリラ兵士のこと。日本の神風特攻隊(神風特別攻撃隊)と同様に、アメリカ軍を恐怖に陥れた存在です。
「反アメリカ帝国主義」を掲げた、ベトナム共産党軍のゲリラたちをポップでキュートにアレンジした新感覚のカフェが「コンカフェ」。ベトコン姿の女性スタッフも可愛い。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るベトコン姿のスタッフは、可愛い女性だけでなく、若くて爽やかなイケメン君も多い。ベトナム旅行の女子旅でも、「コンカフェ」は絶対に外せない観光のポイント。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る数あるハノイのコンカフェで、おすすめは旧市街のマーマイ(Ma May)通りに近い、コンカフェ「116Cau Go店」。
規模が大きく、レトロなインテリアはフォトジェニック。インスタ映え抜群のスポットとして、日本の観光ガイドブックでも取りあげられることが多いカフェです。
秘密地下トンネルのような狭い階段を昇ると、そこは2階のカフェスペース。おしゃれな土間のような雰囲気があり、リノベーションした古民家カフェのような独自のたたずまいがあります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらも2階ですが、ひっそりした隠れ家のようなカフェを楽しむことができます。写真の右にあるのは、ベトナム戦争を今に伝える古い写真。銃を背中に背負う、ベトナム人女性の姿も見えます。
ベトナム戦争では、地下に張り巡らされたトンネルにベトコンたちが身を潜め、アメリカとの苦しい戦いの果てに勝利を収めました。
そんなベトコンの狭いアジトをイメージさせるのが「コンカフェ」。こうした演出も、ベトナム人の若者たちから支持されている理由です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る写真は3階のカフェスペース。窓がなく、風が吹き抜けるので、開放感があります。
テラス席のような雰囲気があり、街路樹の木漏れ日が差し込む爽やかな場所。ハノイ観光の合間に、リラックスすることができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る最も、レトロな雰囲気が感じられるのが4階。赤いバラがデザインされたクッション。木製の低いテーブルやイス。床や壁、照明など、古き良きハノイをイメージしたレトロなインテリア。
心が落ち着くアートな世界が広がります。レトロおしゃれな空間はフォトジェニックで、インスタ映え抜群。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るそれでは、コンカフェのおすすめメニューをご紹介しましょう。メニュー表には、写真が添えられ、料金(ベトナムドン)も表示されています。飲み物がおいしいのも、コンカフェをおすすめする理由。
外国人観光旅行者に人気のメニューが、写真の「ヨーグルトコーヒー」。ベトナムコーヒーの苦みが、ヨーグルトの酸味でまろやかに。ほろ苦い、大人の飲み物。ビターチョコレートのような風味もいい。料金は4万ドン(約190円)。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさっぱりとした味わいを楽しみたい方には、写真左のフルーツジュースがおすすめ。美容と健康にもおすすめのドリンク。料金は4万9000ドン(約230円)。
また、暑い日には、右のアイスカフェがおすすめ。すっきりした涼感あふれる飲み物。料金は3万5000ドン(約170円)。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るスイーツ系のドリンクを飲みたい方におすすめなのが、写真の「チョコレートドリンク」。
ベトナムのチョコレートカフェといえば、「「MAROU」(マルゥ)がおすすめですが、コンカフェもチョコレートドリンクも濃厚で、シャリシャリした滑らかさ。ビターな味わい。料金は6万5000ドン(約310円)。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらもスイーツ系のドリンクで、シントー(Shinto)。ベトナム風のフルーツスムージーです。
マンゴー(写真)やアポガドといった種類のスムージーがあり、ほんのり甘く香る味。こちらもおいしいのでおすすめ。料金は約5万9000ドン(約280円)。
<コンカフェの116Cau Go店の基本情報>
住所:Nguyen Huu
電話番号:+84-91-181-1130
アクセス:マーマイ通りから徒歩約3分
営業時間:8時〜22時
写真:沢木 慎太郎
地図を見るそれぞれの店舗によって、異なる店の雰囲気が楽しめるのも、コンカフェの魅力。
ハノイ旧市街では、ホアンキエム湖沿いにあるコンカフェ(写真)も、眺めがよいのでおすすめ。
3階にはバルコニーがあり、ホアンキエム湖を眺めながら、ゆっくりくつろぐことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るホアンキエム湖沿いのコンカフェも、おしゃれなレトロ感が上手に演出されています。インスタ映え抜群のノスタルジックなカフェ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る“共産主義”をコンセプトとした、ベトナムの人気カフェ「コンカフェ」。名物のヨーグルトコーヒーには、社会主義国における国家の象徴である星型のマークが描かれています。
この星には、「労働者」「農民」「兵士」「青年」「知識人」という、5つの意味が込められています。
ホアンキエム湖の北西部に広がるハノイ旧市街。ハノイ大教会(セント ジョセフ教会)やタンロン水上人形劇場といった観光名所が集まり、お買い物も楽しめる観光スポット。
フォーや春巻き、ブンチャー、チャーカーといったベトナム料理を味わったら、観光の合間にコンカフェに立ち寄り、ゆっくりくつろぐのがおすすめ。
ベトナムの若者に人気のカフェ「コンカフェ」で、ベトナムの文化や暮らしに触れてみてはいかがでしょうか?
<コンカフェのホアンキエム湖店の基本情報>
住所:116 Cau Go Hang Dao Hoan Kiem Ha Noi
電話番号:+04-9-1181-1149
アクセス:ハノイ駅からタクシーで約5分
営業時間:7時〜23時30分
本文でもご紹介したように、コンカフェはベトナムの若者たちに人気。キュートなベトコンをイメージした、可愛い女性スタッフも楽しそう。
しかし、日本と同じように楽しいことばかりじゃなく、学業や仕事、恋愛など、いろんな悩みごともあって、そんなベトナムの若者たちの素顔を旅先で垣間見ることができます。
ベトナムの若者たちは、日本にたいへん興味を持っていて、カフェで話しかけられることもしばしば。ハノイ大教会など観光スポット巡りや、旧市街のお買い物だけじゃなく、旅先で思わぬ出会いがあるのも、コンカフェならではの魅力です。
なお、ハノイのおしゃれなカフェや、人気グルメ&有名なレストラン、ハノイ旧市街の観光スポットなどについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに張り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2023/12/10更新)
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