浜や海崖に滝が!高知県土佐清水市の海岸の滝群

浜や海崖に滝が!高知県土佐清水市の海岸の滝群

更新日:2018/05/24 10:53

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 歴史研究家、郷土文筆家、郷土登山家
滝と言えば山間にあるのが普通ですが、海岸段丘や海崖に沢が流れ込んでいる場合、浜や海面に滝が落下することがあります。高知県土佐清水市の浜の滝には、瀑布の真下に行くことができるものや、謎の素掘り隧道から落下するものもあります。足摺岬地区の大海崖から海面に落下する滝は、その天辺に立つこともできる他、巨大な海食洞を間近に望める場所もある等、雄大なスケールの自然を体感できます。
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浜の滝から谷の中の滝へ

浜の滝から谷の中の滝へ

写真:春野 公比呂

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一つ目の滝は、四万十市間崎から県道343号を経由して市道を南下し、土佐清水市に入って最初の地区、立石にあります。立石八幡宮の南西から狭い未舗装車道に入り、終点広場に駐車します。尚、バス路線はありません。
浜に下りて南に歩き、河口が陸続きとなった立石川を渡り、最初に現れる黒っぽい岩盤の谷、ここに雨後、「コウラの滝」が懸かります。普段は水流がありません。

そのやや南で立石から布地区に移るのですが、布に入って最初に現れる垂直の岩盤の谷に「長谷の滝」(下段の滝)が懸かっています。こちらも水流が少なく、落差も10mほど。それでも夏場は潮風と滝風のダブルで涼感を得ることができます。

浜の滝から谷の中の滝へ

写真:春野 公比呂

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滝の左岸(北岸)を登ると滝の天辺に立つことができ、滝越しに海原を見下ろすことができます。その奥には猫の額ほどの滝壺があり、下段の滝とほぼ同じ位の規模の上段の滝が懸かっています。こちらの方が景観的には良いため、滝壺前で休止したいもの。
ここから踏み跡を登ると「四国のみち(四国自然歩道)」に指定されている道路に出るので、回遊して起点に戻ることができます。

<長谷の滝の基本情報>
所在地:高知県土佐清水市布
無料駐車場:未舗装車道終点広場に数台分
アクセス:土佐くろしお鉄道宿毛線中村駅から車で20分ほど

浜の滝から谷の中の滝へ

写真:春野 公比呂

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次は足摺半島の大谷地区に移動します。こちらはバス路線があります。バス停「大谷」側の十字路を東に折れ、その先のT字路とその次のT字路を左折し、すぐ現れる三差路を右折します。そして道が左カーブを描く地点にある民家の母屋沿いの小径を樹林に向けて進みます。

やがて谷沿いを下るようになりますが、最も道が谷に接近した地点の上流に落差十数メートルの直瀑型滝が懸かっています。これは海岸に近い滝とは思えないほど滝壺の形がはっきりしており、山間部の滝のようです。「大谷の滝」と仮称します。

浜に巨瀑現る

浜に巨瀑現る

写真:春野 公比呂

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やがて滝の下流の沢を木橋で渡るのですが、橋下の南側に素掘り隧道が開いています。この下の浜には昔、船着場があったことから、そこに到る道を沢の出水から防ぐため、一人の地元の方が隧道を掘り、沢の水を浜に逃がしたのです。

隧道内は比較的明るく、入ることができ、出口からは滝が落下しており、その先にはまた海が広がっています。これは「大谷隧道滝」と仮称しましょう。

浜に巨瀑現る

写真:春野 公比呂

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浜に下り立って右折するとすぐ落差10m未満の隧道滝が落下しています。浜の滝なのに滝壺が形成されており、長谷の滝よりも涼やかです。

浜に巨瀑現る

写真:春野 公比呂

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更に浜を南下すると海岸段丘側から波打ち際に向けて水が流れている箇所があるのですが、その段丘に落差30mの堂々たる瀑布「千万滝」が懸かっています。浜故に滝の真下へ行くことができ、夏場は超クール。
帰路は元来た道を引き返しても構いませんが、南方の海へ注ぐ音無川を渡渉し、県道へ上がり、起点に戻れば回遊できます。

<大谷地区の滝の基本情報>
所在地:高知県土佐清水市大谷
アクセス:土佐くろしお鉄道宿毛線の中村駅や宿毛駅から高知西南交通バスに乗車し、「清水プラザ前」で乗り換えて「大谷」で降車

目もくらむ大海崖の滝の天辺に立つ

目もくらむ大海崖の滝の天辺に立つ

写真:春野 公比呂

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次は足摺岬西方へ移動します。最寄りのバス停は巨岩・灘の大岩前の「大岩」。バス停から小径を南西に下りて行き、下方の道路に下り立つと左折します。そして「民宿西田」前の広場から南西方向へ進む小径に折れます。
樹林を抜け出た先の磯は「長碆(ながばえ)」と言い、大昔は巨大な岩礁でした。

長碆の西端「西の鼻」手前まで行くのですが、元々岩礁だけに凹凸があり、ロープが設置されている場所もあります。
北方を注意しながら西進していくと、足摺パシフィックホテル下方の大海崖に滝が懸かり、海に落下しているのが見えます。その光景はまるで外国の海崖のようなスケール感があります。千崎川の河口に懸かっていることから「千崎の滝」と仮称しましょう。

目もくらむ大海崖の滝の天辺に立つ

写真:春野 公比呂

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この巨大海崖の滝はその絶壁故、地元では、船からでないと間近に見られない旨、言われてきたのですが、実は滝の天辺に行くルートが存在するのです。但し登山経験者(経験が浅い者を除く)以外はお勧めできません。

目もくらむ大海崖の滝の天辺に立つ

写真:春野 公比呂

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登山経験者は民宿西田まで戻ると、道路を引き返して行きます。そして千崎広場先のカーブ沿いにある良心市から南西に下る踏み跡を辿ります。
踏み跡の終点付近まで来ると、斜面を適当に北西に進んでいき、千崎川に達するとその川沿いを下って行きます。この緩い傾斜の沢が海崖の滝に繋がっているのです。
ほどなく前方が明るくなり、ヤブをかき分けるとそこは滝の天辺横。目もくらむ大断崖です。

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滝と海食洞と温泉を楽しむ

滝と海食洞と温泉を楽しむ

写真:春野 公比呂

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滝の天辺横からでは滝の全景が見下ろせないため、少し南に進み、灌木のヤブをかき分け、一段高い所に登ります。そこからは高知県西部一の観光名所、足摺岬展望台に匹敵する絶景が広がっています。
帰路は元来たルートを引き返してもいいのですが、千崎川沿いをパシフィックホテルまで遡ると早く道路に出られます。但し、この復路を選んだ場合、ホテルの建物内に入ることになるため、ホテルの温泉を利用するか、土産物を購入する等しなくてはなりません。

滝と海食洞と温泉を楽しむ

写真:春野 公比呂

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ほどなく、足摺パシフィックホテルの裏庭に出ます。そして回廊のドアを開けて入り、右側の温泉休憩所にいる従業員に「観音ウド展望所」に行く旨、伝え、温泉利用時は入浴の手続きをします。その後、回廊の反対側のドアを開けて外に出、観音ウド展望所への遊歩道に入ります。観音ウドとはホテル南西の海崖に開く海食洞のことです。
 
ホテルから3分ほどで観音ウド展望所に着きます。そこからは周囲の海崖から太平洋の景色が広がっていますが、東に目を転じれば、千崎の滝を見下ろしたさきほどの崖が切り立っています。

滝と海食洞と温泉を楽しむ

写真:春野 公比呂

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観音ウドは土佐清水屈指の海食洞で、奥に開いた穴から光が洞内に差し込み、観音座像の姿が浮き出ると言われています。更にその左の岩屋風になった所には渦が巻いています。
景色を心ゆくまで楽しむとホテルの温泉で疲れを癒すといいでしょう。バス停「堂ヶ森」はホテルのすぐ前です。

<足摺岬地区探訪コースの基本情報>
所在地:高知県土佐清水市足摺岬
アクセス:高知西南交通バス「大谷」から乗車して「足摺岬」で「西廻り線」に乗り換え、「大岩」降車
遊覧船: 足摺岬観光遊覧船で千崎の滝や各所の海食洞を観望することが可能。申し込みは「英丸」TEL0880-82-3155

未知なる爽快感と絶景を求めて、いざ!

滝巡りが好きなアウトドアファンの方は少なくないのですが、海岸に懸かる滝を探訪したことがある方は少ないのではないでしょうか。また、全国的にもあまり知られていません。しかし一度探訪すると、潮風と滝風に吹かれる爽快感に病みつきになるかも知れません。

登山経験者でないと直接探訪できない千崎の滝も、低料金の足摺岬観光遊覧船に乗るとある程度近くで仰ぐことができる他、観音ウドよりも大きないくつもの海食洞を間近で望むことができます。

海上から千崎の滝を鑑賞する場合でも、直接探訪する場合でも、土佐清水の海岸滝巡りの最後は足摺パシフィックホテルの温泉で疲れを流したいもの。このホテルは足摺温泉郷の一つですが、足摺の温泉は弘法大師も金剛福寺建立時に入湯した名湯です。
未知なる爽快感と絶景を求めて是非、土佐清水へ。

※2018年5月現在の情報です。最新情報は公式サイト等でご確認下さい。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/09/03−2018/05/05 訪問

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