純金ドームが眩しい!デンバー「コロラド州議事堂」無料ツアーに参加しよう

純金ドームが眩しい!デンバー「コロラド州議事堂」無料ツアーに参加しよう

更新日:2018/05/21 17:50

ザーカー 久美子のプロフィール写真 ザーカー 久美子 アメリカ在住ライター、歌人、フローリスト、馬愛好家
アメリカには、約5.6kgもの金箔が施された黄金の庁舎があるのをご存知ですか?それはコロラドの州都デンバーにある「コロラド州議事堂」。ゴールドラッシュでの繁栄を象徴するキラびやかな議事堂は、街のシンボル&人気観光名所となっています。バルコニーからは市街地やロッキー山脈を360度見渡すことができ、素晴らしい景色に感激すること間違いなし!無料ツアーに参加して、城のように荘厳な館内を散策しましょう。

州議事堂へは無料バス「フリーモールライド」で

州議事堂へは無料バス「フリーモールライド」で

提供元:VISIT DENVER

https://www.denver.org/

デンバーの中心街・ダウンタウン地区の目抜き通り「16番ストリートモール(16th Street Mall)」は、電車やバスの起点である「ユニオン駅(Union Station)」から1600m以上続く歩行者天国です。通りには無料シャトルバス「フリーモールライド (Free Mall Ride)」が巡回しており、折り返し地点となる「シビックセンター駅(Civic Center Station)」からコロラド政治の中枢「コロラド州議事堂(Colorado State Capitol)」へは徒歩5分ほど。

州議事堂へは無料バス「フリーモールライド」で

写真:ザーカー 久美子

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議事堂周辺は「ゴールデン・トライアングル(Golden Triangle)」と呼ばれるエリアで、造幣局(U.S. Mint)や市庁舎(Denver City Council)など行政機関のほか、北米先住民族の美術品コレクションで有名なデンバー美術館(Denver Art Museum)を筆頭に、美術館&博物館が集まっており“大人の社会科見学”旅行にぴったりの場所です。

州議事堂へは無料バス「フリーモールライド」で

写真:ザーカー 久美子

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ゴールドラッシュのシンボルを戴く「コロラド州議事堂」

ゴールドラッシュのシンボルを戴く「コロラド州議事堂」

提供元:VISIT DENVER and Stan Obert

https://www.denver.org/

1894年に完成した「コロラド州議事堂」は、ニューメキシコ州、アーカンソー州に次いで全米で3番目に標高の高い場所に位置する州議事堂です。西側の階段には、海抜1マイル(約1609m)を示す目印があり人気の撮影スポット!しかし、不思議なことに別々の段に3つの印があり困惑……。

ゴールドラッシュのシンボルを戴く「コロラド州議事堂」

写真:ザーカー 久美子

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歴史をたどると、1909年に初めて15段目に目印が埋め込まれたのですが、たびたび盗難に遭い1947年に「One mile above sea level(海抜1マイル)」の文字が刻まれました。それから22年後、コロラド州立大学の学生たちの調査で実は18段目が正しいということが判明。新たな印が埋め込まれました。しかし、2003年に行われた調査で13段目が正確な高距と分かり、またもや印が。現在では13段目が正しい指標とされていますが、果たしてどれが正しいと思いますか?

ゴールドラッシュのシンボルを戴く「コロラド州議事堂」

写真:ザーカー 久美子

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ところでこの州議事堂、見覚えのある形だと思いませんか?それもそのはず、国会議事堂(アメリカ合衆国議会議事堂)をひな型にしたデザインだからなんです。明らかに違うのが空にひときわ輝く黄金のドーム!完成当初は銅で出来ていたのですが、ゴールドラッシュで繁栄した街を象徴するように1908年に金箔が貼られました。それから幾度か修繕され、最近では2012年にコロラド産の純金およそ2kgが使われ修復完了。ドーム全体には、なんと約5.6kgもの金箔が施されているというから驚きですよね。

無料ツアーに参加してジョージ・ワシントンを探せ!

無料ツアーに参加してジョージ・ワシントンを探せ!

写真:ザーカー 久美子

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議事堂内は無料で見学OK。個人的に散策することも可能ですが、ツアーに参加すると黄金のドームへ入場することができますよ。北側1階にある「ビジターサービスデスク(Visitor Service Desk)」へどうぞ。入口には空港のような手荷物検査場があるので、持ち物はなるべくコンパクトに。

白亜の建物に一歩足を踏み入れれば、そこはまるで城!大理石など多くの建材は州内で産出されたもの、というこだわりが光ります。特にコロラド・ローズオニキスは世界的にもとても貴重なピンク色の代理石で、館内のあちらこちらに贅沢に使用されています。この石の模様、実に様々な形に見えるのですが、ある場所には「東京ディズニーランド」の“隠れミッキー”ならぬ“隠れジョージ・ワシントン初代大統領”が。ぜひ、見つけてくださいね。

東京ドームよりもひと回り大きな館内には、上下院の本会議場や州知事の執務室など160の部屋があります。しかし、建物のおよそ65%は廊下や階段などに利用されており、迷ったら出てこられるか心配になるほど。

無料ツアーに参加してジョージ・ワシントンを探せ!

写真:ザーカー 久美子

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巨大シャンデリアの下がるこちらは、館内で最も広い下院の本会議場(The House of Representatives Chamber)で、こちらが緑を基調としているのに対し、上院(The Senate Chamber)は赤一色。ちなみに議員数は上院35名、下院65名の計100名で構成されています。こんな豪奢な会議場でコロラドの過去、現在、未来が議論されているんですね。

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写真:ザーカー 久美子

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州議事堂でコロラド美術鑑賞しよう

州議事堂でコロラド美術鑑賞しよう

写真:ザーカー 久美子

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議事堂内ではアートギャラリーさながら美術作品を鑑賞することができます。こちらの「ウィメンズ・ゴールド(Women’s Gold)」は、1977年のコロラド州成立100周年を記念して作られました。高さ約3.7m、幅2.8mほどの巨大タペストリーは、創作期間およそ2年、3500人を超える人々による刺しゅうやアップリケが施されています。作品の中央にはコロラドのゴールドラッシュ発祥の川でデンバーの北西を流れるクリアクリーク(Clear Creek)が、その周りには開拓移民の女性たちの姿や州の植物、動物が描かれています。ひと針ひと針に多くの人々の想いが込められた未来への贈り物です。

州議事堂でコロラド美術鑑賞しよう

写真:ザーカー 久美子

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ドームの1階に飾られたこちらの絵画は、同州出身の画家アレン・タッパー・トゥルー(Allen Tupper True)の手によるもの。州で貴重とされている“水”と人々の歴史をテーマに描かれており、8枚すべての絵にはこちらも同州出身の詩人トーマス・ホーンズビー・フェリル(Thomas Hornsby Ferril)の詩が添えられています。ドームの3階では歴代米国首相の肖像画を鑑賞することも。

州議事堂でコロラド美術鑑賞しよう

写真:ザーカー 久美子

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「ブラウン氏の屋根裏博物館(Mr. Brown’s Attic Museum)」では、州議事堂の歴史やジオラマなどを見学できます。1969年のアポロ11号による月面探索のお土産「月の石」も展示されているので、こちらもお見逃しなく。

金色のドームから美しい高原都市を望む

金色のドームから美しい高原都市を望む

写真:ザーカー 久美子

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ドーム上方にある丸窓からは、水色の淡い光がこぼれてきます。こちらのステンドグラスは、州の発展に貢献した16名の肖像画で、1900年からドームを見守っています。

金色のドームから美しい高原都市を望む

写真:ザーカー 久美子

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金色のドームから美しい高原都市を望む

写真:ザーカー 久美子

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3階から螺旋階段を99段昇れば、美しいデンバーの街並みが360度広がります。ビル街の向こうをぐるりと青い稜線がとり囲み、ここが高原都市であるということを実感することでしょう。ロッキー山脈を吹き下ろす爽やかな風を感じながら、ツアーのラストにふさわしい素晴らしい景色を眺めてくださいね。

およそ1時間のコロラド州議事堂見学ツアー。デンバーに来たら必ずご参加を!

「コロラド州議事堂」の基本情報

Colorado State Capitol
住所:200 E. Colfax Avenue, Denver, Colorado
電話番号:+1-303-866-2604
開館時間:月〜金曜日 7:30〜17:00
ツアー時間:月〜金曜日 10:00〜15:00
入館料:無料
アクセス:シビックセンター駅から徒歩5分

〈一旅一首〉
黄金のドームは夏の太陽に磨きあげられ輝きを増す

※2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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