海と森と古き学び舎!瀬戸内ノスタルジー香る、岡山県・真鍋島の旅

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小々石 曲允子のプロフィール写真 小々石 曲允子 レトロ旅ライター、パワスポ・ナビゲーター

瀬戸内海には魅力的な島がたくさんあります。直島をはじめ、現在では非常に人気の高い瀬戸内エリアですが、10年以上前から旅好きの間で静かな人気を博しているのが、今回ご紹介する真鍋島です。
島内には、昔、映画のロケ地にもなったレトロな現役の木造校舎やプチリゾート感を味わえる隠れ家風ビーチなど、小さな島ながらも旅人を惹きつけてやまないスポットが点在していますよ。

真鍋島はこんな島

真鍋島はこんな島

写真:小々石 曲允子

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真鍋島は、岡山県笠岡市の沖合約31キロ付近に浮かぶ瀬戸内海の離島。高島や白石島、北木島などと同じく笠岡諸島に属する島です。

島の歴史はかなり古く、発掘された土器などから遅くとも縄文時代早期には人が住み着いていたと推測されています。平安時代末期の名僧・西行法師の歌集「山家集」でも詠われ、中世に活躍した真鍋水軍の発祥の地、また中国四国地方に多い「真鍋姓」の人々の発祥の地であるともされています。

真鍋島はこんな島

写真:小々石 曲允子

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そんな歴史ある島は、戦前からの古い漁村の景観、町並みをとどめていることから、後でもご紹介するように過去には有名な映画のロケ地にも選ばれています。
小さな島でありながらも地形の起伏に富んだ自然豊かな島であることも特徴で、リピーターになり何度か訪れて初めて知り、行き着く場所もあったりします。

島旅と言えば、島特有の細い路地が入り組んだ集落を散策し、海の眺めやゆっくりと流れる時間を味わうという楽しみ方が定番ですが、真鍋島は知れば知るほど、足を深く踏み入れるほどに景観を楽しめるスポットやさりげなくフォトジェニックなスポットが多く、旅好きの心をくすぐる島でもあるのです。

真鍋島はこんな島

写真:小々石 曲允子

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生活しておられる住民の方の迷惑にならないようにくれぐれもマナーには気をつけながら、島旅を満喫しましょう!
近隣から魚釣りをしに来られる方も多い島ですよ。

映画のロケ地にもなった、真鍋中学校のレトロな木造校舎

映画のロケ地にもなった、真鍋中学校のレトロな木造校舎

写真:小々石 曲允子

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真鍋島本浦集落のやや奥まったところに圓福寺というお寺があり、その付近に島の生徒が通う真鍋中学校があります。

真鍋中学校の校舎は、1949(昭和24)年に建てられた築70年の歴史を誇る2階建て木造校舎で、1984(昭和59)年公開の故・夏目雅子さん主演の映画「瀬戸内少年野球団」のロケ地ともなりました。
撮影当時には、夏目雅子さんら出演者やスタッフが2週間ほどこの島に実際に滞在していました。

映画のロケ地にもなった、真鍋中学校のレトロな木造校舎

写真:小々石 曲允子

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日本各地に戦前あるいは戦後まもなくからの貴重な木造校舎がまだ多少残されていますが、今でも現役の学校として使用されているものは非常にめずらしく、授業のない日であれば、教職員の方にお声掛けして署名をすれば校舎内の1階部分を見学させていただくことができます。

牧歌的な温かみが感じられる木造校舎は、初めてここを訪れる人にとってもまた木造校舎そのものを初めて目にする人にとっても懐かしさを呼び起こしてくれる存在。
このレトロな校舎を目当てに立ち寄られる方もおられるほど、今では島を代表する名所ともなっています。

映画のロケ地にもなった、真鍋中学校のレトロな木造校舎

写真:小々石 曲允子

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中学校の裏手には、「眺海台」と名付けられた手づくり風の小さな展望台があります。きっとここは、この学校に通った島の子供達にとっての思い出の場所でもあるのでしょう。

春休み、校舎グラウンド脇の桜が咲く頃に訪れるのも、学校らしいノスタルジックな雰囲気が感じられて素敵ですよ!

秘密にしておきたい、美しい隠れ家ビーチ!

秘密にしておきたい、美しい隠れ家ビーチ!

写真:小々石 曲允子

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真鍋島本浦港から海岸沿いの道を道なりに北西方向に少し歩いたところに、島の反対側の海岸へと繋がっている坂道があります。

そこから小高い丘の道に沿ってしばらく歩いて行くと、南国風のヤシの木の向こうに建つ宿泊施設の建物が見えてくるのですが、その隣に広がっているのが「福原(ふくら)浜」という小さな砂浜のビーチです。

秘密にしておきたい、美しい隠れ家ビーチ!

写真:小々石 曲允子

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小高い山を越えた先に広がる美しい砂浜と海岸を目にした時の驚きは、真鍋島の旅の感動のひとつとも言えるでしょう。
港がある島の北側とは趣の異なる静かなビーチは、まるで知る人ぞ知る隠れ家ビーチのよう!
海の向こうには、他の瀬戸内の島や四国の山々も見えます。

宿泊施設に隣接していることから、宿のプライベートビーチのようなロケーションではありますが、砂浜には宿泊客以外の方も立ち入り可能です。
とはいえ、こちらには海の家や脱衣所のような施設はありませんので、日帰りの場合はあくまでも、ひととき海岸の風景を眺めに立ち寄るといったスタンスがベターでしょうか。

秘密にしておきたい、美しい隠れ家ビーチ!

写真:小々石 曲允子

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7月下旬〜10月初旬の夜には海岸で海ホタルが見えたり、晴れた日には星空鑑賞も楽しめるようで、この福原浜から北方向には「日方間(ひかたま)」という真鍋島で最も広いビーチもあります。

日中だけの通りすがりの観光ではもったいない、もっとゆっくりと過ごしたいという方は、ビーチの隣にある「島宿三虎」での宿泊をおすすめしますよ!

この島に来られたことに感謝!鎮守の森でお参りを

この島に来られたことに感謝!鎮守の森でお参りを

写真:小々石 曲允子

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島を訪れる殆どの観光客の方が真鍋島本浦港で下船しますが、島には他にもうひとつ、岩坪港という港があります。

真鍋島は島の規模のわりに神社の数が多いのが印象的で、港の周辺にある岩坪集落には、男門姥(おとぐい)神社、若宮神社、荒神社、八幡宮など、島に古くから祀られている大小の神社が集まっています。

この島に来られたことに感謝!鎮守の森でお参りを

写真:小々石 曲允子

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特に八幡宮は、毎年ゴールデンウィークに開催される八幡宮祭の勇壮な「走り神輿(みこし)」で知られる神社で、江戸時代・元禄期から続くと言われるこのお祭は笠岡市の無形民俗文化財にも指定されています。

真鍋島は山林部分の多い島でもあるのですが、八幡宮は文字通り、そんな鎮守の森の中で島の歴史を長く静かに見守ってきた存在と言えるのでしょう。

この島に来られたことに感謝!鎮守の森でお参りを

写真:小々石 曲允子

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八幡宮の裏手山側には、「木野山神社」という小さな祠をお祀りしただけの神社もあります。岡山県高梁市にある木野山神社から、流行病に霊験あらたかということで中国地方でコレラが流行した江戸〜明治時代に分祀された御社と言われていますが、八幡宮の奥の杜の中に鎮座しているということもあってか、素朴でありながら神聖な雰囲気を醸し出している神域でもあります。

島に来られたことへの感謝を伝えに、時間があればこのような島の氏神神社に立ち寄ってみるというのも心に残るひとときになるかも知れませんね。


さて、真鍋島のおすすめスポットをいくつかご紹介してまいりましたが、いかがでしたか?
木造の古い学校があったり、山を越えた先にビーチがあったり、森の中に神社があったりと、真鍋島は子供の頃に田舎で過ごした夏休みを思い出させてくれるようなノスタルジーにあふれた島です。誰にも内緒にしておきたい、あの頃の秘密基地のような島とでも言ったら良いでしょうか。

以前、瀬戸内海の佐柳島にある宿泊施設「ネコノシマホステル」を紹介させていただきましたが、佐柳島と真鍋島とを連絡する船の航路が毎週土曜日のみ開かれていますので(各方向1便ずつのみ)、この船便を利用すると2つの島を続けて巡ることも可能です。どちらかの島に1泊宿泊して巡るというスケジュールがおすすめですので、ぜひおためしくださいね!

真鍋島の基本情報

住所:岡山県笠岡市真鍋島(笠岡諸島)
アクセス : 笠岡港(JR笠岡駅より徒歩約5〜7分)より、旅客船で約45〜65分

※2018年9月現在の情報となります。変更となる場合がありますので、公式サイトなどで最新情報を必ずご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/04−2018/09/02 訪問

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