イトリア谷のバロック建築はここにある!南伊マルティーナ・フランカ

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イトリア谷のバロック建築はここにある!南伊マルティーナ・フランカ

イトリア谷のバロック建築はここにある!南伊マルティーナ・フランカ

更新日:2018/08/08 09:45

ケイコ ソリーノのプロフィール写真 ケイコ ソリーノ プーリア旅コーディネーター、チーズ教室主宰

世界遺産のアルベロベッロと同じく、南伊プーリア州のイトリア谷を囲む街マルティーナ・フランカ。ここにはエレガントなお屋敷がところ狭しと白い旧市街に建ち並んでいます。18世紀にこの土地で華開いた富の象徴、バロック建築。街の至るところに散りばめられた”計算された美”を見つける優雅な時間を過ごしてみませんか?

イタリア国内で名を馳せるこの街名産のサラミやご当地ワインも忘れずに味わってくださいね!

10世紀に創られた白いバロック建築の街

マルティーナ・フランカは、南伊・プーリア州のターラント県に位置する人口約5万人の街。県都ターラントの次に人口が多く、州中部の窪地“イトリア谷”を囲む街のひとつで標高431メートルとこの周辺では最も高い場所にあります。

街の起源は10世紀にイスラム勢力から逃げるために聖マルティーノの丘にやってきたターラントの住民が始まりといわれ、18世紀に農業と牧畜で顕著な経済成長を遂げ、その繁栄のシンボルとして新しくバロック様式の建物が作られました。この地を訪れると今もその優雅な姿を見ることができます。

さて!見所満載の旧市街へは、美しいサントステファノ門をくぐって入ります。この門も18世紀に見事なバロック彫刻でリニューアルされたものです。

10世紀に創られた白いバロック建築の街

写真:ケイコ ソリーノ

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門をくぐってすぐ右手にあるのが、街で有名な建物「公爵邸」。領主カラッチョロ公爵の権威の象徴として1668年にペトラコーネ5世により建てられました。バロック様式の大きなバルコニーが見事です。現在は県庁舎や図書館として使われています。

公爵邸の部屋数は全部で300ともいわれ、その一部が無料で公開されています。そのなかで見逃せないのが、壁一面が色鮮やかな絵で覆われた「アルカディアの間」。その他に公爵専用の礼拝堂、貴族の間、聖書の間、伝説の間を見ることができます。

2018年11月4日までは州内の2都市とコラボレーションして「ピカソ展」を開催中。入場料は12ユーロ。この期間、見学は無料ではないのでお気をつけください!

10世紀に創られた白いバロック建築の街

写真:ケイコ ソリーノ

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公爵邸の前のローマ広場からは、旧市街の中心に位置する聖マルティーノ教会まで続くメインストリート「ヴィットリオ・エマヌエーレ通り」がはじまります。

10世紀に創られた白いバロック建築の街

写真:ケイコ ソリーノ

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バロック彫刻で飾られた教会も見応えあり!

街の名の由来でもある守護聖人を奉った「聖マルティーノ教会」は、この街のバロック建築の最高峰とされ、2000年にはユネスコの平和文化モニュメントにも指定されています。

14世紀から同じ場所に存在したロマネスク様式の教会を壊して1747年にバロック様式で建てられました。設計はベルガモ出身のジョヴァンニ・マリアーニ、見事な彫刻は州都バーリ出身のジュゼッペ・モルゲーゼとその息子たちの作品です。

正面ファサードの入口扉の上には、白大理石で豪華な聖マルティーノの彫刻が施されています。教会はラテン十字の形で、内部の正面祭壇には守護聖人マルティーノの像が神々しく輝いています。

バロック彫刻で飾られた教会も見応えあり!

写真:ケイコ ソリーノ

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次は、迷路のような旧市街を彷徨っていると細い路地にいきなり現れる「聖ドメニコ教会」。見事なバロック彫刻で一瞬、視界がいっぱいになります。

もともと同じ場所に建っていた聖ピエトロ教会を壊し、1745年から1750年にかけて建てられたのがこの教会。建築はドメニコ修道会のアントニオ・カンタルーピ修道士に託され、州南部のバロック建築で有名なレッチェの様式を手本に装飾がなされたといわれています。

バロック彫刻で飾られた教会も見応えあり!

写真:ケイコ ソリーノ

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最後は、旧市街を囲む壁の外周にある「カルミネ教会」。17世紀にこの土地にやってきたカルミネ会修道士が同じ場所にあった教会を拡張・刷新する目的で新しく18世紀前半に建立。

バロック様式の正面ファザードはレッチェ出身の建築家マウロ・マニエリによるもの。なかに入ると八角形のクーポラ(丸天井)の美しさに目を奪われます。

バロック彫刻で飾られた教会も見応えあり!

写真:ケイコ ソリーノ

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街の顔にはこんな建物も

聖マルティーノ教会からすぐのマリア・インマコラータ広場にある通称「イ・ポルティチ」(アーケードの意味)と呼ばれる不思議な形の建物。エレガントなバロック様式であるのはもちろんのこと、構造が弓状に曲がっているのが特徴です。

1854年に市場開設の目的で建設され、当時はそれぞれのアーチの下に野菜や肉、魚を売るお店が軒を連ねていました。さぞかし威勢のよい声が飛び交っていたことでしょう。

1900年代にネオクラシック様式に一部改修されましたが未完のままです。

街の顔にはこんな建物も

写真:ケイコ ソリーノ

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聖マルティーノ教会の前に広がるプレビシート広場には、ひと際注目を集める時計塔とその隣りの建物「パラッツォ・デッラ・ウニヴェルスィタ」があります。

パラッツォには15世紀までアラゴン王朝下で地方議会が設置され、時計塔は1734年に完成。街の人に変わらず時を知らせてきました。

街の顔にはこんな建物も

写真:ケイコ ソリーノ

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広場から一歩脇道に踏み入れると、至る所に優雅なお屋敷が立ち並んでいます。この街を象徴する景色を持ち帰るなら、路地にある彫刻で飾られた家々を写真に収めてください。

街の顔にはこんな建物も

写真:ケイコ ソリーノ

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街の名物を一挙ご紹介!

まずは、イタリア国内でも有名なサラミ「カーポコッロ」。豚の首のお肉と塩、コショウ、香草、ヴィンコット(ブドウから作られる甘いシロップ)で作るジューシーな味わい。スローフード協会認定の伝統あるサラミです。

街のお惣菜屋さんで簡単に買うことができます。見逃さずに食したい王道の名物です!

街の名物を一挙ご紹介!

写真:ケイコ ソリーノ

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続いては、ご当地ワイン。街の高台からはブドウ畑とトゥルッリのパノラマが広がります。ここでできるのがデリケートな味わいの辛口白ワイン「マルティーナ・フランカDOC」。周辺にはワイナリーが点在しているので、旧市街を散策した後のお楽しみに訪れるのもオススメです。

街の名物を一挙ご紹介!

写真:ケイコ ソリーノ

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オリーブオイルも忘れずにチェック!代々この地でオリーブ農家として発展してきたカロリ家のショップが旧市街の中心にあります。

エクストラバージンオリーブオイルはもちろん、バジルや唐辛子、オレンジ等で風味付けされた変り種もありますよ。

<Caroli旧市街店の基本情報>
住所:P.zza Plebiscito 4

街の名物を一挙ご紹介!

写真:ケイコ ソリーノ

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散策のひと休みに立ち寄ってみませんか?

街の人が愛して止まない老舗カフェ「カフェ・トリポリ」。旧市街で100年以上もこの街を見守ってきたその姿は貫禄あり。お店の陳列窓やカウンターはオープン当時を彷彿させるアンティーク。ここには今でも古き良き昔の時間が流れています。

気持ちのよいテラス席でジェラートやコーヒー、郷土菓子のボッコノッティ(カスタードクリーム入りのクッキー)を召し上がれ。

<Caffe’ Tripoli>
住所:Via Giuseppe Garibaldi 10

散策のひと休みに立ち寄ってみませんか?

写真:ケイコ ソリーノ

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ちょっと小腹が空いたときには、ヴィットリオ・エマヌエーレ通りにある「ラッテリア・デル・リンゴ」。先に紹介した名物のカーポコッロが手軽に味わえます。サラミのほかに、パニーノ(イタリア式サンドウィッチ)やフレッシュチーズも揃い、さらにはジェラートやケーキなどの甘味まで。インテリアも可愛い旅行者には使い勝手のよいお店です!

<Latteria del Ringo>
住所:Via Vittorio Emanuele 65-68

散策のひと休みに立ち寄ってみませんか?

写真:ケイコ ソリーノ

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ちょっとしたお土産探しなら、公爵邸前のローマ広場にある「ピッツィ・エ・メルレッティ」へ。品のある可愛いレース編みや刺繍小物のお店です。すべて1点ものの手作り。大切な人を想って選ぶ時間が愛おしいですね。

<Pizzi e Merletti>
住所:Piazza Roma 17

散策のひと休みに立ち寄ってみませんか?

写真:ケイコ ソリーノ

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マルティーナ・フランカへの行き方

バーリ中央駅から私鉄SUD-EST線で約2時間。(アルベロベッロ駅の2つ隣り)
駅から旧市街へは徒歩10分。
※日曜日は電車運休。バスによる代行運転。

この街は毎年夏に開催される「イトリア谷音楽祭」でも有名です。
毎夜オペラ、クラシック、ジャズなどのコンサートが野外で開催されます。今年のプログラムは関連MEMOでご覧ください。

音楽つながりでもうひとつ!
2018年のサンレモ音楽祭にも出場した甘い歌声が特徴の若手歌手レンツォ・ルビーノの出身地としても知られています。

2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/05/13−2018/06/09 訪問

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