高野山「恵光院」で宿坊体験!阿字観、写経に精進料理も

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高野山「恵光院」で宿坊体験!阿字観、写経に精進料理も

高野山「恵光院」で宿坊体験!阿字観、写経に精進料理も

更新日:2018/06/03 19:49

Mizuki Yoshiのプロフィール写真 Mizuki Yoshi 歴史街道トレッカー、伝統の「ワザ」案内人、日本クルーズ&フェリー学会員

世界遺産高野山には117のお寺がありますが、そのうち52か所が宿坊です。準別格本山「恵光院」は、阿字観(瞑想)、写経、朝のお勤め、護摩供養など無料で参加できる体験プログラムが充実。さらに精進料理の楽しみも。高野山のごま豆腐を使用した料理などヘルシーメニューを併せて堪能できます。朝夕は館内で様々な体験に触れられる恵光院での宿坊体験をご紹介します。

純和風旅館のような宿坊「恵光院(えこういん)」

純和風旅館のような宿坊「恵光院(えこういん)」

写真:Mizuki Yoshi

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千年以上の歴史を誇る恵光院(えこういん)。もとは廻光院と呼ばれていましたが、吉宗の時代に恵光院に変更になっています。

純和風旅館のような宿坊「恵光院(えこういん)」

写真:Mizuki Yoshi

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部屋は眺めのよい個室、和風旅館の趣きです。縁側にテーブルとイスもあり、そこから手入れの行き届いた庭を楽しむことが出来ます。部屋の入り口は襖。貴重品は部屋のセーフティボックスへ(写真右下)。近接する入り口の部屋には客を入れず、宿泊者のプライバシーに配慮してくれます。

トイレは共同(洋式シャワートイレ)、お風呂は大浴場です。収容人数に比べれば大浴場は小さめ(洗い場は6〜7名程度)ですが、ほとんどの宿泊客が奥之院(ナイトツアー)に出かける19時〜20時半頃は空いています。(朝も入浴可能)

純和風旅館のような宿坊「恵光院(えこういん)」

写真:Mizuki Yoshi

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部屋からの庭の眺めがこちら。まるで自然の山を模したような風景です。恵光院内では廊下の脇に、池や日本庭園を配し、広い館内移動中も庭の景色を楽しむことが出来ます。

恵光院で写経に瞑想体験も

恵光院で写経に瞑想体験も

写真:Mizuki Yoshi

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チェックインすればすぐにできるのが、無料の写経体験。写経したものは、恵光院に無料で納経できます。自室で時間のある時に写経します。

恵光院で写経に瞑想体験も

写真:Mizuki Yoshi

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用紙の裏側に般若心経が薄くコピーされており、筆ペンでなぞるのです。262字の般若心経には普段使わない漢字もあり難しさもありますが、一字一字心を込めて丁寧に筆を運べば、10〜20分位で書ききることが可能。達成感もありますよ。

早めにチェックインした方は、16時30分から始まる阿字観(あじかん)と呼ばれる瞑想も無料で参加できます。阿字観は、「阿」という字を蓮華上にサンスクリットで書いた大きな文字を眼前にして、「阿」字と一体になる瞑想法。

お坊さんが呼吸法、足の組み方、両手の構え方、精神集中の仕方を丁寧に説明します。約30分間の瞑想は身体も心も無理しない自然体。恵光院での「阿字観体験」は、宿泊者以外も参加できるプログラムです。(宿泊者以外は¥500)

朝のお勤めと護摩供養

朝のお勤めと護摩供養

写真:Mizuki Yoshi

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早朝6時30分からの朝のお勤めは本堂で行われます。三方を無数の位牌が囲み、荘厳な雰囲気です。参加は自由で無料。正面にご本尊阿弥陀如来、両側に不動明王像と弘法大師像を見ることが出来る重厚な本堂に、高僧の読経が響きます。

参加者には外国の方たちも多くみられます。お焼香を含め約30分のお勤めが終了すると、次は護摩供養へ移動。

朝のお勤めと護摩供養

写真:Mizuki Yoshi

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護摩供養は、恵光院境内に建つ金剛院毘沙門堂で行なわれます。広い本堂からこじんまりとした毘沙門堂に移動し、肩が触れ合うほどの間隔で火を囲みます。炎の一点に参加者が集中しているのを感じることが出来ます。

左奥に太鼓をたたきながらお経を唱ずるお坊さんと、護摩供養を行うお坊さんが呼吸をあせて執り行います。炎の左手奥少し高い壇上に布で囲まれた毘沙門天像(弘法大師御作と伝わっています)が立ち、暗い堂内で炎が妖しく揺れ動くさまを見守っているようです。

朝のお勤めと護摩供養

写真:Mizuki Yoshi

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太鼓の音が「どっ、どっ、どっ」と堂内に響き渡るのに合わせるように、火が天井に届くほどに勢いを増し、護摩木が燃え盛ります。そして毘沙門天のご真言「おん べいしら まんだや そわか おん べいしら まんだや そわか」がリズミカルに強く激しく繰り返され、クライマックスに。

火が燃え尽きると、毘沙門天像と脇仏の不動明王と愛染明王に順にお参りし、煙をからだにかけて護摩供養が終了します。6時30分から始まった朝の勤行は7時30分頃に終了です。

尚、恵光院に関するもう一つの体験として、奥之院ナイトツアー(有料)があります。こちらは恵光院境内に19時に集合し出発するツアー。WEBでの予約が必要です。

精進料理は部屋出し!

精進料理は部屋出し!

写真:Mizuki Yoshi

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精進料理というと、肉や魚、魚のだし汁などを使わない質素な料理を想像されるかもしれません。しかし、恵光院の夕食は、オーソドックスなシンプルプランでも二の膳までついていてボリューム満点。一の膳が、天ぷら、ごま豆腐、吉野葛の小鉢、ごはん、お吸い物に、香の物、二の膳が梅味そうめんの寒天寄せ、豆腐と野菜の炊き合わせ、おしたし、フルーツという充実の内容です(取材時)。

またお酒は、仏教における五戒の一つで「不飲酒(ふおんじゃ)」といわれ禁止されてはいますが、修行僧は寒い冬に身体を温めるために飲んでいたのだとか。高野山では、お酒は「般若湯」と呼ばれ、恵光院でも日本酒やビールなど普通に飲むことができます。

精進料理は部屋出し!

写真:Mizuki Yoshi

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宿坊というと大広間で説教を聞いてから、というイメージもあるかもしれませんが、恵光院の食事は部屋出し。人手不足などないかの如く、たくさんのヘッドセットをつけた若いお坊さんが広い館内を忙しく動き回っています。その様子はまるで大きなレストランのよう。

恵光院館内の風情

恵光院館内の風情

写真:Mizuki Yoshi

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恵光院の館内や、高野山の境内でよく見かける切り絵。しめ縄の代わりのようなもので「宝来(ほうらい)」と呼ばれています。山の上の高野山ではしめ縄に使う稲藁が手に入らず、弘法大師が切り絵を代わりに使ったのが始まりといわれています。

恵光院館内の風情

写真:Mizuki Yoshi

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恵光院内は玄関(写真奥)から本堂や各部屋へ長い廊下を通ります。左手障子奥が大広間。玄関事務所横には、無料のコーヒーサーバーとお茶サーバーがあり、宿泊客に大人気。館内はフリーWi-Fiとインターネットルームも完備されています。「ekoin」のTシャツもあるので、宿泊の記念やお土産にもいいでしょう。

恵光院館内の風情

写真:Mizuki Yoshi

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食事は部屋出しが基本ですが、団体グループは大広間で食事が提供されます。また、この大広間では日中にお茶会も行われています。
ここにある壮大な襖絵が素晴らしいので、日中の部屋を使用していない時に声をかけ、ぜひ見せていただくことをお勧めします。

恵光院で貴重な宿坊体験を!

高野山恵光院の宿坊体験いかがでしたか。精進料理や写経、阿字観など宿泊すると、日帰りとは違い落ち着いて取り組めます。又、朝のお勤めや護摩供養は宿泊してこそ参加できる体験です。試してみてはいかがでしょう。

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/05/18−2018/05/19 訪問

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