立山黒部アルペンルートはこれで完璧!1泊2日モデルコース

立山黒部アルペンルートはこれで完璧!1泊2日モデルコース

更新日:2018/07/21 20:30

風祭 哲哉のプロフィール写真 風祭 哲哉 B級スポットライター、物語ツーリズムライター、青春18きっぷ伝道師
立山黒部アルペンルートは、標高3,000m級の山々が連なる北アルプスの雄大な自然と絶景が誰でも手軽に楽しめる世界有数の山岳観光ルート。起点の富山市から長野の大町市まで1日で通り抜けることも可能ですが、これだけの素晴らしい景勝地ですから、途中で1泊して観光することをおススメします。

今回は富山から長野県の扇沢までの区間を1泊2日で完璧に満喫する、立山黒部アルペンルートのモデルコースをご紹介します。

いざ立山黒部アルペンルート!その前に「称名滝」を忘れずに

立山黒部アルペンルートはケーブルカーや高原バス、トロリーバスやロープウェイなどを乗り継いで富山県の立山駅から長野県の扇沢駅を結ぶ37.2kmの観光ルート。富山側からでも長野側からでもスタートできますが、今回は富山側からのコースを案内します。

前日は富山市内に泊まると便利ですが、立山黒部アルペンルートを思いっきり満喫するために初日は富山駅を7時頃にはスタートしましょう。まずは富山地方鉄道で電鉄富山駅から1時間10分ほどで起点となる立山駅に到着します。

いざ立山黒部アルペンルート!その前に「称名滝」を忘れずに

提供元:とやま観光推進機構

http://www.info-toyama.com/

立山からは美女平行きのケーブルカーに乗り継ぐことができますが、ちょっと待った!その前に「称名滝」をお忘れではないですか?

称名滝は立山駅からバスで15分、下車後も30分ほど歩きますが、立山黒部アルペンルートに入る前にぜひ寄っておきたいところ。落差350mという日本一の高さから流れ落ちる滝は、立山の雪解け水で大迫力の春、緑豊かな夏、紅葉に輝く秋と、季節ごとの魅力が楽しめます。
朝のバスに乗れば午前中には往復できますので、ぜひコースに組み入れてみてください。

いざ立山黒部アルペンルート!その前に「称名滝」を忘れずに

提供元:とやま観光推進機構

http://www.info-toyama.com/

さて、立山駅に戻ったら、いよいよここから立山黒部アルペンルートのスタート。まずは立山ケーブルカーで標高差500mを一気に駆け上がり美女平に向かいます。

いざ立山黒部アルペンルート!その前に「称名滝」を忘れずに

写真:風祭 哲哉

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立山高原バスは弥陀ヶ原での途中下車がおすすめ

立山高原バスは弥陀ヶ原での途中下車がおすすめ

提供元:とやま観光推進機構

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美女平からは高原バスで立山黒部アルペンルート最高地点、標高2450mの室堂まで一気に行くことができます。この区間は美女平天空ロードと呼ばれるように、雄大な高原地帯を走るため天気がよければその車窓風景もまた格別。

でもそのまま室堂まで行ってしまうのはもったいないのです。途中の弥陀ヶ原でぜひ下車してみましょう。

立山高原バスは弥陀ヶ原での途中下車がおすすめ

提供元:とやま観光推進機構

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弥陀ヶ原は標高1,600mから2,100mの間に広がる高原。一帯には木道が敷かれた路が整備されていて、気軽に散策を楽しむことができます。
弥陀ヶ原の特長は、高層湿原に特有の池塘(ちとう)と呼ばれる池沼が点在し、夏から秋にかけては色とりどりの高山植物や珍しい蝶が観察できること。2012年にはラムサール条約にも登録されています。

この弥陀ヶ原、一番手軽な内回りコースであれば40分、外回りコースでも80分と初心者でも負担なく開放感たっぷりの高原散策が楽しめます。

立山高原バスは弥陀ヶ原での途中下車がおすすめ

写真:風祭 哲哉

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弥陀ヶ原の散策前後はちょうどお昼の時間に重なりますので、ランチは弥陀ヶ原バス停の目の前にある「弥陀ヶ原ホテル」で。
弥陀ヶ原ホテルは正統派高級山岳リゾートですが、ランチタイムはホタルイカと白エビ、富山県産ポークカレーなど、手軽に地産の美味が楽しめます。

宿泊は「ホテル立山」で多彩なアクティビティを楽しもう

宿泊は「ホテル立山」で多彩なアクティビティを楽しもう

写真:風祭 哲哉

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1日目の午後は高原バスで弥陀ヶ原から室堂へ。
室堂は立山黒部アルペンルートの最高所にある観光と登山の拠点。室堂平と呼ばれる広大な高原地帯にはいくつかの宿泊施設が点在していますが、その中でも正統派山岳リゾートとしてもっとも充実した施設とサービスを提供するのがホテル立山。立山黒部アルペンルートを訪れたら一度は泊まりたいホテルです。

<ホテル立山の基本情報>
電話:076-463-3345
アクセス:立山黒部アルペンルート 室堂駅直結

宿泊は「ホテル立山」で多彩なアクティビティを楽しもう

提供元:ホテル立山

https://h-tateyama.alpen-route.co.jp/

ホテル立山の魅力は立山黒部アルペンルートならではの多彩なアクティビティ。無料で定期開催されるものだけでも「室堂周辺散策会」、立山黒部の大自然を紹介する「スライド・ビデオ上映会」、晴れた夜の「星空観察会」のほか、雷鳥シーズンの「雷鳥ウォッチング」、満月の夜の室堂平散策「ムーンライト立山」と盛りだくさん。

その中でも「星空に一番近いリゾート」と呼ばれるホテル立山のスターウォッチングはここでなければできない体験。通常の星空観察会以外にもシーズン中の週末、富山県天文学会の講師を招いて天体望遠鏡を使ったスターウォッチングイベントが開催される日もあります。

宿泊は「ホテル立山」で多彩なアクティビティを楽しもう

提供元:ホテル立山

https://h-tateyama.alpen-route.co.jp/

また有料ツアーではありますが、ぜひ参加したいのが宿泊者限定の「ご来光バス」。ホテルから専用トロリーバスで10分、標高2316mの大観峰駅展望台から後立山連峰に昇る日の出を拝むことができます。

ただし国内屈指の高所にある室堂の天候は変わりやすく、このご来光バスや星空観察会などは天候により中止を余儀なくされることもあります。主なアクティビティの催行率はホテルのHPに出ていますのでご確認ください。

2日目午前は室堂散策。体力自慢は立山雄山登山も

2日目午前は室堂散策。体力自慢は立山雄山登山も

写真:風祭 哲哉

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室堂は、立山三山をはじめ剱岳など3,000m級の山々を望みながら絶景散策を楽しむことができる立山黒部アルペンルート観光のハイライト。「みくりが池周回コース」は、みくりが池や地獄谷など、室堂の主な観光スポットを1時間程度で巡ることができるオーソドックスな散策コースですので最低でもこのコースは歩いてみましょう。

2日目午前は室堂散策。体力自慢は立山雄山登山も

写真:風祭 哲哉

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健脚自慢の方は室堂から立山山頂の雄山までの登山も楽しめます。
立山登拝道コースは室堂から上り2時間、下り1時間40分で雄山神社峰本社に参拝する登山道。
標高3000mを越える場所に行くため、登山の装備と体力は必要ですが、山頂からの360度の眺望は素晴らしく、遠く富士山、御岳山なども望むことができます。

2日目午前は室堂散策。体力自慢は立山雄山登山も

写真:風祭 哲哉

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室堂から先はトロリーバスに乗って大観峰で立山ロープウェイに乗り換えます。トロリーバスは立山の主峰、雄山の直下を貫通する立山トンネルを走行するため外の景色を見ることはできませんが、立山ロープウェイはまるで動く展望台のよう。眼下に青々とした水を湛えた黒部湖をはじめ360度の大パノラマを楽しむことができます。

黒部ダムには3つの楽しみ方が!

黒部ダムには3つの楽しみ方が!

写真:風祭 哲哉

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立山ロープウェイの終点、黒部平から標高差約400m、最大勾配31度の急斜面を走る黒部ケーブルカーに乗って黒部湖に到着。黒部湖駅から徒歩15分ほどで黒部ダムに到着します。

黒部ダムといえばシーズン中に行われる大迫力の観光放水が有名ですが、ダム全体を上から見下ろす黒部ダム展望台と放水をより間近に見られる新展望広場の2つのビュースポットがありますので、ぜひ両方楽しみましょう!

黒部ダムには3つの楽しみ方が!

提供元:とやま観光推進機構

http://www.info-toyama.com/

また黒部ダムには遊覧船としては日本一高所を走る黒部湖遊覧船「ガルベ」が運航されています。黒部湖を30分かけて一周するガルベ号は湖上からでしか近づくことができない山々など、地上とは違った黒部ダムの魅力を楽しめるクルーズです。

黒部ダムには3つの楽しみ方が!

写真:風祭 哲哉

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黒部ダムに来たからには、ランチはやっぱりダムカレー!現在のダムカレー人気の元祖はもちろんこの黒部ダムカレーです。

黒部ダムカレーは湖畔の黒部ダムレストハウスで食べられるのですが、シーズン中は大変混雑し、30分待ち、1時間待ちということも。そんなときは、思い切ってトロリーバスで扇沢まで行ってしまいましょう。扇沢駅直結のレストラン扇沢でも黒部ダムカレーが食べられますが、こちらは黒部ダムレストハウスほど混雑していません。
そもそも黒部ダムカレーの前身「アーチカレー」は昭和40年代このレストランで生まれたもの。写真の通りダムカレーの種類も豊富で楽しいですよ。

扇沢で立山黒部アルペンルートは終了。ここからは路線バスで大町温泉郷や信濃大町駅、長野駅まで出ることができます。

立山黒部アルペンルートはぜひ1泊2日で!

富山から扇沢まで、立山黒部アルペンルートのハイライトをめぐる1泊2日のモデルコースをご紹介しましたが、ご覧の通りすべての観光スポットが第一級の魅力を持つことがおわかりになったでしょうか?

こんなに素晴らしいところを1日でスル―してしまうなんてもったいないですよね。1泊2日でも「ゆっくりと」とは言えないほど魅力満載ですので、ぜひ最低でも1泊2日はかけて観光してみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/22−2016/08/23 訪問

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