THE秘湯!徒歩4時間で行く新潟「赤湯温泉・山口館」

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THE秘湯!徒歩4時間で行く新潟「赤湯温泉・山口館」

THE秘湯!徒歩4時間で行く新潟「赤湯温泉・山口館」

更新日:2018/06/08 19:41

佐久田 隆司のプロフィール写真 佐久田 隆司 トレッキングハンター、ネイチャーカメラマン

新潟県湯沢町にある「赤湯温泉」は徒歩で4時間かけてたどり着くTHE秘湯!それを管理するランプの宿「山口館」は、質朴なおもてなしで人気です。清津川沿いに湧き出す温泉は明治時代からの湯治場で、当時に近い環境で今も営業を続けています。川のせせらぎと満天の星、圧倒的な泉質とご主人のおもてなしがあなたの中に眠っている何かを再発見させるでしょう。秘湯と夜空とおもてなしの三拍子!あなたはたどり着けるでしょうか?

THE秘湯「赤湯」を管理する「山口館」。露天3種類で夜間は星を眺めて悦に入る

THE秘湯「赤湯」を管理する「山口館」。露天3種類で夜間は星を眺めて悦に入る

写真:佐久田 隆司

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新潟県苗場山までの登山道の中間地点に、「赤湯温泉・山口館」があります。ここは明治時代に掘削したまさにTHE秘湯!電気、携帯電波、家電、送迎もない、徒歩でしかたどり着けない宿だけに、登山客の山小屋として今日まで営んできました。

THE秘湯「赤湯」を管理する「山口館」。露天3種類で夜間は星を眺めて悦に入る

写真:佐久田 隆司

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THE秘湯・赤湯温泉は露天のみで三種類!すべて源泉かけ流しの男女入れ替え制で、夜間は混浴になります。山靴での出入りも禁止されているので、山口館でサンダルを借りて露天風呂に向かいます。水着の着用や飲食も禁止されています。それも秘湯ならではの醍醐味といったところ!

日帰りも¥500で利用できますが、男女の入れ替えは山口館で訪ねるといいでしょう。

THE秘湯「赤湯」を管理する「山口館」。露天3種類で夜間は星を眺めて悦に入る

写真:佐久田 隆司

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夜はまさに漆黒の世界!夜間の入浴は山口館で行燈を借ります。驚くほどの満天の星に抱かれて露天温泉に浸かれる贅沢な体験が叶うでしょう。行燈のおぼろげな光だけでほぼ周りも見えない状態ですから、足元だけはしっかり照らしてください。

異なる3つの露天!玉子の湯は屋根なし、女性専用の青湯と木造の薬師の湯には屋根と囲いが

異なる3つの露天!玉子の湯は屋根なし、女性専用の青湯と木造の薬師の湯には屋根と囲いが

写真:佐久田 隆司

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THE秘湯・赤湯温泉を象徴する屋根のない「玉子の湯」。川や地下水の影響で温度変化が激しいですが、爽快な露天風呂体験ができます。鉄分が多い泉質は赤褐色に濁りぬめりがあり、夜間なら満天の星空の下、秘湯を満喫できます。

異なる3つの露天!玉子の湯は屋根なし、女性専用の青湯と木造の薬師の湯には屋根と囲いが

写真:佐久田 隆司

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明治時代には内湯だった「薬師の湯」には、屋根と囲いが用意され、ここだけ木が湯船に使われています。ています。玉子の湯よりは温泉の温度は安定していて、湯船の深さは玉子の湯と同じぐらいで若干浅めです。また着替える場所としても有効ですが、鍵がかかる扉はありません。

異なる3つの露天!玉子の湯は屋根なし、女性専用の青湯と木造の薬師の湯には屋根と囲いが

写真:佐久田 隆司

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昼間は女性専用の「青湯」。唯一鉄分が少なく、透明度のある泉質です。ここはほかの露天よりも周りからの視界を遮れる配慮がされていますが、川の流れを眺めることもできます。3つの湯船で一番湯深さがあるのも特徴です。

電話、電波、電気もない「山口館」は何かを発見できるランプの宿

電話、電波、電気もない「山口館」は何かを発見できるランプの宿

写真:佐久田 隆司

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簡易の自家発電機も、宿の環境整備に利用するだけで、山口館では宿泊客もランプの明かりだけで滞在します。水は豊富ですが、電話はもちろん、携帯電波も圏外、宿からの送迎もありません。麓との連絡は日に数回の無線通信だけで、これが命の綱といったところ!!薪ストーブは暖房のほか調理にも利用されます。

主人は「何もできませんが」と謙遜しますが、限られた環境の中でおもてなしの心が伝わってきます。

電話、電波、電気もない「山口館」は何かを発見できるランプの宿

写真:佐久田 隆司

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館内のいたるところにあるにランプは、夕暮れに点灯され一晩中灯っているので、真っ暗な中で就寝するのではありません。窓からは清津川のせせらぎが常に耳に響き、すがすがしい感じ!

基本男女別相部屋ですが、畳敷きの部屋には布団も用意され、トイレは水洗。でもアメニティーはなく、必要なものは各自用意するしかありません(生理用品などは多少の備蓄があります)。

電話、電波、電気もない「山口館」は何かを発見できるランプの宿

写真:佐久田 隆司

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食堂は二階まで吹き抜けになっています。壁も頑丈な丸太材で造られています。滞在期間中に読める書籍もたくさんあり、草花の図鑑から山関係まで、ここで読むのに最適なアイテムです。

都会的アイテムがない空間での滞在が、あなたに新発見をもたらすかも!

地元食材とかまど炊きの新潟コシヒカリ!湯と山口館を動画でも紹介!

地元食材とかまど炊きの新潟コシヒカリ!湯と山口館を動画でも紹介!

写真:佐久田 隆司

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食事は一堂に食堂で供されます。とにかく食事の支度は大変で、食材は地元の山菜などを調理し、お米は新潟の親せきから供給されるコシヒカリ、そして自家製味噌のみそ汁など、昨今の外食産業では味わえない素朴なおいしさが魅力です。

主人がかまどで炊きあげるご飯の匂いが、吹き抜けを立ち上り各部屋に届くのはとっても魅力的!ご飯も使い込まれたおひつで供され、みそ汁やご飯はお変わりは自由。はんなりした食事の時間は郷愁を誘います。

地元食材とかまど炊きの新潟コシヒカリ!湯と山口館を動画でも紹介!

写真:佐久田 隆司

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山口館では年1回のヘリコプターの運搬以外は、主人や家族が歩荷(ぼっか)※しています。よって持ち込みも大歓迎!ただしゴミは自分で持ち帰る規則なので、体力に自信がない方はほどほどにしておいたほうがいいでしょう。清涼飲料水や酒類は販売していますが、食品などは一部を除き用意していません。

営業期間中は頻繁に山を下りないので、食材の調達も大変です。写真は、近隣で採取した大量のうどの皮むきに、もくもくと取り組む主人の様子。食材を無駄にしないためにも、提供された食事は残さないように。ごみの処理も大変な山口館です。

※人が担いで荷物を運搬すること。山小屋などの食材、日用品の調達方法

動画:佐久田 隆司

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ここでは秘湯・赤湯温泉・山口館とそこまでの様子を1分の動画に収めてあります。ぜひご覧ください。

徒歩で片道4時間の行程!辿りつく秘策とは!?予約方法は?

徒歩で片道4時間の行程!辿りつく秘策とは!?予約方法は?

写真:佐久田 隆司

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越後湯沢駅から浅貝行きバスで元橋まで行き、そこから徒歩で約4時間のTHE秘湯「赤湯温泉・山口館」。最初の1時間が山道で、そこから1時間半の林道歩き、さらに1時間半の山道をたどって初めて山口館に到着します。

防水の施されたトレッキングシューズをはじめ、レインウエア、リュック、ヘッドライトなど、ハイキングの装備以上でないと、思わぬリスクが発生するでしょう。山道の経験が少ない方は、約3割増しの行程時間の計画を立ててください。バスの本数が少ないので、文字時間に余裕があれば、越後湯沢で前泊して現地入りすることをおすすめします。

徒歩で片道4時間の行程!辿りつく秘策とは!?予約方法は?

写真:佐久田 隆司

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元橋バス停から浅貝川までの下りは、崩落している個所がありトレッキングポールなどは必須です。一部の補助ロープも切れていたりと非常に危険です。そして浅貝川を渡り緩い山道を行くと林道に出ます。ここまで一時間ほどです。

さらに林道を進み「小日橋」を渡り、清津川に沿うように緩やかな林道を進みます。林道を延べ1時間半ほど進めば棒沢橋にたどり着きます。ここからは軽度なアップダウンを繰り返す山道になり、GW後にはシャクナゲの花で染まる素晴らしい個所です。そして「鷹ノ巣峠」を過ぎたらしばらくして「見返りの松」に到着します。

「見返りの松」から「山口館」までも要注意!斜度がある下りは幅も狭く滑りやすいので危険です。しっかり足元を確認しながら下ってください。川のせせらぎが聞こえてきたら山口館まであと少し。川辺に出て最後の橋が見えたら、ほぼ到着です。

※元橋から目指す際は、登山経験者と同行するのが得策です。

徒歩で片道4時間の行程!辿りつく秘策とは!?予約方法は?

写真:佐久田 隆司

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徒歩の場合は片道4時間!でも車だと苗場スキー場側から「小日橋」まで林道で入れるので、歩く時間は延べ2時間半ほど!ただし「小日橋」は駐車場ではなく「車が7〜8台置ける」だけなので、防犯上心配な方にはお勧めできません。さらにすでに埋まっていればどうしようもないことになります。

お勧めは越後湯沢からのバスを元橋で降りずに「苗場スキー場」まで行き、そこからタクシーを呼んで「小日橋」まで送ってもらう作戦です。帰りは「見返りの松」で携帯が通じるので、そこからタクシーを呼べば、「小日橋」までタクシーが来てくれます。苗場スキー場から小日橋までのタクシー料金はおおよそ¥4000〜8000(迎車料を含む)で、苗場スキー場に空車のある無しで変化します。予約した場合も同じです。写真は小日橋。

これなら車の心配もなく1時間半分を短縮して山口館まで行かれます。足に自信がある方はもちろん4時間の往復でたどり着いていただきたいですが・・・。詳細なルートは、関連MEMOの「ヤマレコ」で、写真付きの解説があります。山口館の予約は電話かFAXのみで、麓の実家で受け付けています(9:00〜17:00)。

THE秘湯・赤湯温泉で何を発見できるか?山口館へあなたも出かけてみては?

今時、電気も電話も携帯電波もないTHE秘湯・赤湯温泉山口館。誰もが行かれない環境だからこそ、たどり着いた感動と発見がある。極上の泉質と素晴らしい大自然に囲まれた山口館に、あなたも出かけてみてはいかがでしょうか?

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/05/21−2018/05/22 訪問

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