まるでナポリ!?大分県「保戸島」は迷路みたいな路地も面白い

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まるでナポリ!?大分県「保戸島」は迷路みたいな路地も面白い

まるでナポリ!?大分県「保戸島」は迷路みたいな路地も面白い

更新日:2018/06/04 17:57

手塚 大貴のプロフィール写真 手塚 大貴 バックパッカー旅の提案人、放浪旅作家

大分県津久見市の豊後水道に浮かぶ保戸島。マグロ漁の基地として栄えたこの島を特徴付けるのが、海岸に面した急斜面に3〜4階建ての家々がびっしりと建ち並ぶ景観。それはどこか地中海の港町を彷彿とさせる風景!
でも保戸島の面白さはそれだけではありません。その集落の中へ一歩足を踏み入れれば、そこから始まるのは迷路のような細い路地の世界……。猫たちのあとを追って探検してみたくなる保戸島の魅力をご紹介します。

地中海の港町を思わせる保戸島の集落

地中海の港町を思わせる保戸島の集落

写真:手塚 大貴

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津久見港から約14kmの豊後水道に浮かぶ保戸島。周囲4kmほどのこの小さな島は、明治中頃に始まったマグロ漁業の基地として栄えてきた歴史をもちます。

そんな保戸島でまず驚かされるのが、海岸に面した集落の景観。漁港へと迫る急斜面に3〜4階建ての家々が肩を寄せ合うようにしてひしめき合っているのです。それはまるでイタリアのナポリやアマルフィのような、地中海の港町を彷彿とさせる風景。美しい白壁の家もみられ、独特な気品が漂う景観となっています。

地中海の港町を思わせる保戸島の集落

写真:手塚 大貴

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家々の多くはコンクリート造りで、3〜4階建ての多層構造を基本としています。平地が少なく、それに比して人口の多い保戸島では、家を建てるのに広い敷地を得るのは困難。そのため、敷地は狭くとも多層構造の家を建てることで、島の住民が共存して生活することを可能としたのです。

保戸島の集落は「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」にも選ばれ、その価値が認められています。

集落の中に続く迷路のような細い路地へ

集落の中に続く迷路のような細い路地へ

写真:手塚 大貴

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外から眺めているだけでも魅力的な保戸島の集落ですが、その中へ入るとさらに奥深い面白さに出会うことができます。そこに広がるのは、家々の間を縫って続く迷路のような細い路地……。

実はこの保戸島、狭い平地に約900人が今も暮らす、日本屈指の人口過密地域。家々はくっつくように連なり、路地はすれ違う人と肩が触れ合うこともあるほどの狭さ。集落の中には郵便局や商店もあり、島民の暮らしを肌で感じることができます。

集落の中に続く迷路のような細い路地へ

写真:手塚 大貴

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そんな路地で足下を見ると、「大分県道612」の表示。最も狭いところで幅1.2mと、どう考えても車が通ることは難しい道ですが、なんとここも立派な県道! あまりにも狭い県道として、保戸島の珍風景になっています。

集落の中に続く迷路のような細い路地へ

写真:手塚 大貴

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集落の路地を山側へと進めば狭い階段が始まり、ますます迷路みたいな雰囲気に。童心に返って探検してみたくなる魅力が保戸島の路地にはあります。

可愛らしい猫たちのあとを追って

可愛らしい猫たちのあとを追って

写真:手塚 大貴

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保戸島の集落でよく見かけるのが、可愛らしい猫たちの姿。我が物顔で路地を歩く猫もいれば、海岸でのんびり日向ぼっこを楽しむ猫も。彼らはまさに、穏やかな保戸島を象徴する存在です。

路地を歩いていて道に迷ったときは、そんな猫たちのあとをそっと追ってみると、秘密の場所へ彼らが連れて行ってくれるかもしれませんよ。

可愛らしい猫たちのあとを追って

写真:手塚 大貴

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この島を語るうえで忘れてはならないのが、1945年7月25日に起きた「保戸島空襲」の歴史。島の小学校が爆撃を受け、児童124人、教師2人、幼児1人の命が失われることになりました。

小学校の横には戦没学徒慰霊碑が建ち、月命日には小中学生によって清掃が行われています。今では平和な時間が流れる保戸島の悲しい歴史を伝える場所です。

曲がりくねった急な階段を上った先に

曲がりくねった急な階段を上った先に

写真:手塚 大貴

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急斜面に家々がひしめく保戸島。そこを上がった先には、ひときわ魅力的な風景が待っています。

まずは漁港から階段を上った先に広がる海徳寺へ。寺の境内からは、崖のような斜面にへばり付くように建ち並ぶ家々の風景を間近に見ることができます。

曲がりくねった急な階段を上った先に

写真:手塚 大貴

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そこからさらに、曲がりくねった急な階段を上っていきましょう。集落の中を入り組んで続く階段は、まさに迷路そのもの。その複雑さに戸惑い、急勾配に息を切らすことになりますが、だからこそ冒険心を掻き立てられるような面白さで満ちています。

曲がりくねった急な階段を上った先に

写真:手塚 大貴

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やがて集落を抜けて、山側の道をしばらく進めば、保戸島自慢の撮影スポットに到着。山の斜面の集落、静かな漁港、輝く豊後水道、そして九州本土の雄姿までを一望。ここまで上ってきた疲れを癒してくれる、優しく美しい風景が広がります。

夕暮れ時、集落は美しく輝き出す

夕暮れ時、集落は美しく輝き出す

写真:手塚 大貴

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保戸島の集落が最も輝きを見せるのが夕暮れ時。西向きの集落を夕刻の光が照らし出し、建ち並ぶ家々がくっきりと浮かび上がります。

帰りの高速船を夕方に乗れば、そんな美しい集落の光景を船上から眺めることが可能。島での思い出を胸に、何度もシャッターを切りたくなる風景です。

夕暮れ時、集落は美しく輝き出す

写真:手塚 大貴

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保戸島の集落には2つの顔があります。地中海の港町を思わせる「外」の顔と、迷路のような世界が広がる「内」の顔……。それらは島の環境と歴史が生んだ、この島にしかない風景です。

九州本土から気軽に訪れることができる島でありながら、まるでどこか遠くまでやってきたような気持ちにさせてくれる保戸島。その秘かな魅力を求めて、ぜひ足を運んでみてください!

保戸島の基本情報

住所:大分県津久見市保戸島
電話番号:0972-82-9521(津久見市観光協会)
アクセス:津久見港から高速船で25分(1日6往復)
※津久見港へは、JR津久見駅から徒歩5分

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/20 訪問

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