「新屋山神社」は中央高速道河口湖インターから、国道138号を山中湖方面に向かった、新屋地区の森の中に「本宮」があり、と本宮から車で富士山2合目まで約30分ほど登ったところに奥宮があります。
本宮は国道から少し奥まったところにありますので、車で行かれる方はカーナビを最大限に活用されるとよいでしょう。
最初の朱塗りの鳥居をくぐると、そこはもうご神域。いくつも並んだ鳥居を抜けると、山の神社とは思えないほど歩き易い石段があります。
幾重にも並んだ鳥居を抜けるとき、鳥居に張られてあるしめ縄に注意して下さい。かなり低い位置に垂れ下がっているので、うっかりしているとかぶっている帽子などを引っ掛けてしまいます。
石段の上には左手に手水舎、正面に本殿があります。手を洗い、口を漱ぎ、いよいよ本殿に進みましょう。
本殿の中には神官が待っていて、参詣の人に祝詞を奏してくれますので、脱帽してお受け下さい。神前ですので、もちろんサングラスなども外さなければいけません。神官の祝詞を受けた後、神殿に向かって二礼・二拍手、願い事を奏上して一礼、退出します。
本殿の左右には、本殿より一廻り小さな稲荷社と小御岳社が祀ってあります。
本殿左手の稲荷社は、名前に「稲」と言う字があることから想像できる通り、稲の生命力への信仰が根底となっています。近代では商売繁盛、殖産興業の神とされていますが、元は「稲成り」と書き、穀物の神である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と、食物の神である、保食命(うけもちのみこと)が祀られているのです。
本殿右手にある小御岳社(こみたけしゃ)は不老長寿の神である、磐長姫命(いわながひめのみこと)が祀られている社。内部の右側には恵比寿天、大黒天も並んで祀られています。
因幡の白兎でおなじみの大黒様は造りの神、農業の神、商業の神そして医療の神などとして多くの人たちの信仰対象になっており、大国主命(おおくにぬしのみこと)と言う神様です。
また釣り竿を持って大きな鯛を抱えている恵比寿様は、大国主命の子供で事代主命(ことしろぬしのみこと)といい、漁業の神としての漁師などの信仰が厚く、七福神の一人で福をもたらす神としてお祀りされています。
本殿を左側に回り込むと小さな社があります。この社は夫婦木社と言い、縁結びにご利益がある神社です。そして、夫婦和合、子授け、子孫繁栄にも良いと言われており、恋人同士や夫婦の方の参詣が絶えません。
社の両側から伸びた、しめ縄が張ってある二本の木の枝が社の上で交差し、その部分が一体化している珍しい風景に出会えますので、お詣りしたときにはぜひ、二本の木の上の方を見て下さい。
本宮から案内標識もない判りにくい道を、車で約30分ほど走った富士山二合目に、新屋山神社奥宮があります。写真では富士山は木の葉で隠されていますが、晴れた日には鳥居の上の木々の向こうに富士山の姿がくっきりと見えるのです。
車がすれ違うのがやっとという、車路の端に「新屋山神社奥宮」の標識がありますが、小さいので見落とさないようにして下さい。また駐車場はなく路上駐車になりますので、路肩に車輪を落とさないように注意しながらも、他の通行の邪魔にならないように駐車しましょう。
山道の脇に「山神社」と書かれた扁額の鳥居が二つあります。向かって左側が本殿で、右側の鳥居をくぐった中には環状列石(ストーンサークル)で囲われた社があります。
本殿の鳥居を通り過ぎたところに、山小屋のような社務所がありますので、神官の祝詞を望まれる方はこちらで住所、氏名などを用紙に書き込んで初穂料5千円とともに申し込みます。
本殿の前で神官が祝詞をあげてくれます。この時住所、氏名を読み上げられますので申し込みの時の用紙には、必ず読み仮名を振りましょう。貸与いただいた輪袈裟様の物を首にかけ、神殿に進み出て玉串を奉奠しますが、数段の石段を上り下りします。かなり狭く急な石段ですので脚の弱い方は十分の注意が必要です。
なお季節によっては、祝詞を受けていると多くの蜂などが寄ってきますので、虫の嫌いな方は対策の用意が必要です。
全てが終わると、紙袋に入れた、木札、お守り、通帳入れ、そして山神社オリジナルの富士山を模した羊羹を持ち帰らせてくれます。ご祈祷後のお札が入っていますので、大事に持ち帰りましょう。
右側の鳥居の奥にも小さな社があります。以前は社の周りには石の輪があったそうですが、訪れたときは環状列石(ストーンサークル)のほとんどが取り払われており、社の後方に2〜3あった程度です。
その外側を3回巡り、社の拝礼するするのが良いとされています。この石のあった場所には、もともと木も植えられていたそうですが、それが石だけに変わってしまいました。
この社は非常に静寂の中にあり、厳かな霊感を直に感じることができる場所。参拝後は心が穏やかになります。
本殿の脇、山道に沿ってひっそりと鎮座している小さな石の神社、この神社がこの金運神社の中でもっとも古い神社で、社の向いている方向に本宮があるのです。
あまりにひっそりとしているので、どちらかと通り過ぎてしまうか、ついでに手を合わせるとかしかされない神社ですが、かなり強力なパワーを秘めており、人のよってはズシリと何かを感じると言う事ですので、おろそかにしてはなりません。こちらに出かけたら、まず一番最初にお詣りしてください。
奥宮に参拝される方は、冬季の間は積雪のため行くことができませんので、ホームページなどで情報を入手してから訪れましょう。車で出掛ける方は、奥宮への入口まで舗装路ですが、途中からやっとすれ違いができるほどの道になります。その上カーブが多いのでスピードを出しすぎないように十分気を付けて下さい。
新屋山神社本宮
住所:山梨県富士吉田市新屋神河原1230
電話番号:0555-24-0932
アクセス:
JR大月駅より乗換え 富士急行 「富士山駅」から、富士急行バス 「浅間神社」下車 徒歩約10分
または、富士急行バス「新屋公民館入口」下車 徒歩約5分
新屋山神社奥宮
住所:山梨県富士吉田市大字上吉田字侭5615
アクセス:
車で国道138号線より「富士浅間神社東」交差点を南(富士山方面)に約10分(国道701号)。「中の茶屋」手前、左側の「滝沢林道」に入り約20分。中の茶屋で曲がってから新屋山神社 奥宮までは、約8.5キロ。
2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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