世界最大と最小の鳥も!エクアドル・アンデス「アンティサナ生態保護区」

世界最大と最小の鳥も!エクアドル・アンデス「アンティサナ生態保護区」

更新日:2018/05/31 10:34

市川 芽久美のプロフィール写真 市川 芽久美 南米現地旅行会社 代表
エクアドルはアンデス山脈が縦断しており、西側はガラパゴス諸島のある太平洋へ広がり、西側はアマゾンへと広がっています。山脈は標高5000m級の山々を有し、中でも氷河を持つアンティサナ山は登山者からも人気の美しい山で、その山麓は世界最大の飛ぶ鳥、コンドルが見られる場所としても有名です。今回は、アンティサナ生態保護区の標高4000m前後に広がるエリアの、多種多様な動物達とカウボーイとの出会いへご案内。

稀少なコンドルに出会う

稀少なコンドルに出会う

提供元:Tambo Condor

http://www.tambocondor.com地図を見る

エクアドルの首都キトから南東へ車で約1時間30分の場所に、アンデス山脈のアンティサナ山(標高5758m)を含む「アンティサナ生態保護区(Antisana Ecological Reserve)」があります。

稀少なコンドルに出会う

写真:市川 芽久美

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保護区の入り口付近はコンドルの生息地。絶壁の岩肌に巣を作り、運が良ければ卵を守る親コンドルの姿が見られます。羽を広げると全長3m以上のアンデスコンドルは、世界最大の飛ぶ鳥で、大きく羽を広げて空を飛ぶ姿はなんとも優雅です。

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提供元:Tambo Condor

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ボリビア、チリ、コロンビアそしてエクアドルの国鳥で各国旗にも描かれているコンドル。しかし現在その数は激減しており、エクアドルに生息しているコンドルは100羽足らずと言われています。コンドルの研究と保護も進められています。

標高4000mの地に広がる草原

標高4000mの地に広がる草原

写真:市川 芽久美

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アンティサナ生態保護区へ入ると、パラモと呼ばれる草原が広がります。標高4000mでも多くの植物や動物が生息しているのには、ピロー(枕)と呼ばれる地を這う雑草が一役かっています。アンティサナ山の氷河から溶け出した水が地表から蒸発するのを防ぎ、水を上手く循環させているのです。

標高4000mの地に広がる草原

写真:市川 芽久美

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野生の牛、鹿や熊、兎などの動物がのびのびと暮らしている景色に驚きます。そして多種多様の鳥類も数多く生息していおり、バードウオッチングの旅には外せない場所にもなっています。

標高4000mの地に広がる草原

写真:市川 芽久美

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世界最大の飛ぶ鳥コンドルから、世界最小の鳥ハチドリまで、本当に多くの種類の鳥が一気に見られてしまうアンティサナ生態保護区。保護区内には鱒(マス)をはじめとする魚が住むいくつか湖もあり、カモやオオバンなどの水鳥も可愛らしく泳いでいます!

<アンティサナ生態保護区の基本情報>
住所:Se localiza a 50 km del sureste de Quito, en las provincias de Pichincha y Napo
電話:+593-02-2384641/+593-02-2384971
時間:毎日7:30から14:00までの入場、17:00閉場

チャグラの暮らしが残る街

チャグラの暮らしが残る街

写真:市川 芽久美

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現在こちらの保護区は国が管理していますが、昔はチャグラ(chagra)と呼ばれるエクアドルのカウボーイが守ってきました。今でも近くの街ピンタグ(Pintag)には、インディヘナ(原住民)のカウボーイが暮らしています。

チャグラの暮らしが残る街

写真:市川 芽久美

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アンティサナ生態保護区の入り口近くに、ピンタグの街のカウボーイ一家が作ったレストラン「タンボ・コンドル(Tambo Condor)」があります。温かいロクロ(ポテトスープ)、茹でたてのチョクロ(トウモロコシ)、そら豆、メジョコそしてホームメードのフレッシュチーズなど、どれもこの地で採れた新鮮な食材を使った素朴な料理。これが本当に美味しい!高地で冷えた体を温めてくれます。

チャグラの暮らしが残る街

写真:市川 芽久美

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<タンボ・コンドルの基本情報>
住所:Via al Antisana Km. 14, Sector Laguna de Secas, Pintag
電話:+593-02-238-4601/+593-988-486-196
時間:水〜月曜日 9:00-16:00 *木曜日休み

「アンティサナ生態保護区」で高地の豊かな自然と動物達に出合う

首都キトから車でわずか1時間ちょっとで来られる場所、アンティサナ生態保護区。富士山の高さを超える標高4000mの高地に気軽に訪問出来るのもエクアドルならでは。ぜひ、この高地の美しい自然、豊かな動植物、そしてエクアドルカウボーイの暮らしを見に、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/05/25 訪問

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