宮島に観光したら、必ずと言っていいほど撮影される厳島神社の鳥居。しかし、どうせ撮影するなら、船の上から島全体を撮影してみてはいかがでしょうか?宮島へのアクセスは、電車で宮島口駅まで移動して、そこからフェリーに乗ります。冬は風も強く、フェリーの中の座席に腰を下ろしてしまいがちですが、どうせなら甲板に出て島の美しさを実感してください。途中で、瀬戸内に浮かぶ牡蠣棚が見えたり、鳥居のバックに見える神様が住む島を見る事で、これから神様に会いに行んだなぁという気持ちも強く感じられてテンションが上がります。
意外に知られていないのが、宮島にはたくさんのシカがいるという事です。フェリーターミナルに着くと、たくさんのシカがお出迎えしてくれます。奈良のシカも有名ですが、ちょっと様子が違います。大人しいわけではありませんが、人懐っこいシカが多いです。近づいても怖がらないし、子ども達も平気で触っていました。角があるシカは注意を促されていますが、海岸線沿いを数頭で駆けていくシカの姿などが見られて、自然の中で生きているシカの様子が窺えました。ノビノビと生活しているシカの姿を見ていると、この島は自然豊かで良い環境なんだろうなと実感できます。
宮島には、天下人である豊臣秀吉ゆかりの場所があります。秀吉公らしいダイナミックな様相が楽しめます。「千畳閣」と呼ばれるその場所は、畳857枚分の広さがある事からそう名づけられました。残念なことに、建設中に秀吉公が亡くなってしまったので未完成のままですが、江戸時代にはここが納涼の場所として親しまれていたそうです。また、天井にはたくさんの絵が飾られていて、それを見るだけでも価値があります。そして、今はこの中に豊国神社が創立され、秀吉公が祀られています。せっかくなので、ここで出世祈願。秀吉公のご神徳を分けていただきます。
宮島には人力車があり、人力車を押している人に薦めてもらった場所が「清盛神社」です。この神社は、厳島神社の参拝を終えて、出口に出た際に近くにあるので、その時に寄ってみるといいでしょう。この神社のご祭神は平清盛公です。厳島神社を宮島に建立した人で、平家の棟梁であり、武士の出身でありながら政権を握った出世の代名詞のような人です。清盛公が亡くなってから770年経った後、この場所にこの神社が建立されたそうです。こんな美しい神社をこの場所に造ってくれた事を感謝したくなる場所です。
人力車のガイドさんがもう一つ薦めてくれた場所がもみじ谷公園です。もみじの季節に来るのが一番良いのはわかっていますが、もみじがなくても最高の場所だという事で足を運んでみました。厳島神社で結婚式をした人は、ここで記念撮影する事が多いと聞きましたが納得!綺麗な緑とマイナスイオンを体に感じながら散歩する事ができました。特に、もみじ谷公園の入り口である「もみじ橋」から見る風景が綺麗で、橋の上に立つと思わず足を止めてしまいます。
私が訪れた日の宮島は、実はロープウェイが運行中で上まで行くことができませんでした。しかし、それがあっても全てをしっかり見ようと思ったら一日では周りきれないくらいの魅力溢れる場所です。ただし、日帰りで行っても、ちゃんとポイントを押さえる事ができれば、至るところに祀られている神の存在や、信仰する心を思い出させてくれるような機会に恵まれ、学ぶ事がいっぱいの旅になると思います。日帰りでも泊まりでも、宮島はどちらでも楽しめる場所だと思います。
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(2025/2/11更新)
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