写真:四宮 うらら
地図を見るマリモが美しい球体の姿で生息する神秘の湖「阿寒湖」。昼間の阿寒湖周辺は、トレッキングやウォーキングなどアクティブに過ごすイメージですが、夕暮れどきともなると湖面が茜色に染まり、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
そんなサンセットタイムの景色を楽しんだ後、夜もとっぷり暮れてから開催されるのが今回ご紹介するナイトクルーズ「夏希火」です。
写真:四宮 うらら
地図を見る湖畔や桟橋のライトアップが始まる午後7時半頃を目安に、散策を兼ねて桟橋へ向かうと、遊覧船が桟橋でゲストを迎えてくれます。乗船はホテルが立ち並ぶ温泉街にある桟橋の「まりもの里桟橋」と「幸運の森桟橋」の2カ所から。
乗船するときに直径20センチほどの球体のカプセルと、その中に詰める「希い紙(ねがいがみ)」、LEDのセットが渡されます。
船は桟橋を出発し、「阿寒湖のへそ」と呼ばれる最深部へと向かいます。岸辺ではホテルの明かりがキラキラと輝き、夜風も心地よいナイトクルーズです。
写真:四宮 うらら
地図を見る阿寒湖最深部は「カムイラム(神の心)」とも呼ばれるパワースポット。船がその場所に着いたら、乗船時に渡された「希い紙」に、願い事を書き込みます。
恋の成就を願う人、仕事がうまくいきますようにと願う人、思いは人それぞれですが、心をこめて書きましょう。
写真:四宮 うらら
地図を見る「希い紙」は小さく折りたたんで、マリモに見立てたカプセルの中に入れます。と、同時にカプセルの中のLEDライトも点灯させ、きっちりと蓋をしめます。
船は阿寒湖最深部の「カムイ・ラム(神の心)」から「ピリカ・ラム(願いの場)」へ移動。ピリカ・ラムの湖面では、グリーンのイルミネーションがきらめき幻想的な雰囲気。その場で、乗船者は少しばかりドキドキしながら、希い紙を詰めたカプセルを湖にそっと投げ入れます。
写真:四宮 うらら
地図を見るマリモに見立てたカプセルは、ひとりひとりの願いをのせ、緑色に輝きながら湖面を漂います。
ライトアップされた遊覧船から眺める幻想的な阿寒湖。
ちなみに、阿寒湖に投げ入れられたカプセルは回収され、希い紙は阿寒岳神社に奉納されます。
動画:四宮 うらら
遠くに浮かぶグリーンのイルミネーションと、湖上を吹き抜ける風に漂う緑の光が、船上から眺められます。
ひときわ大きく紫色に輝く球体は、その日に選ばれた1組のカップルの願いをこめたもの。
北海道の短い夏の夜が静かにふけてゆき、その情景は忘れられない想い出として、心に焼き付けられることでしょう。
写真:四宮 うらら
地図を見る原始の姿を残す山と森に抱かれた神秘の湖、阿寒湖でリアルなマリモを見たいなら、昼間、遊覧船に乗船しましょう。
阿寒観光汽船の「遊覧船一周コース」は、雄阿寒岳や雌阿寒岳などの山々を眺めながら航行し、景勝地の「滝口」をめぐり、特別天然記念物のマリモ観察ができるチュウルイ島に上陸し、周遊する約85分のコースです。
写真:四宮 うらら
地図を見る阿寒湖で藻が、まんまるのマリモとなるのは、湖の形、湖底や波動の状態、水源の多様性など、さまざまな条件が奇跡的に揃っているから。とはいえ、天然のマリモはとても希少で、どこででも見られるといいうものではありません。
チュウルイ島にある「マリモ展示観察センター」では、マリモのゆりかごである阿寒湖の湖底を再現した水槽があり、いくつものマリモを見ることができます。
写真:四宮 うらら
地図を見るここでしか見られない直径25センチほどもの巨大マリモも。マリモの一生がわかりやすく解説されたコーナーや、生息地の湖底に設置されたライブ映像のコーナーもあります。
阿寒湖に来たら、絶対一度は訪ねたいスポットです。
<阿寒湖遊覧船一周コースの基本情報>
電話番号:0154-67-2511(阿寒観光汽船株式会社)
アクセス:阿寒湖温泉 まりもの里桟橋、幸運の森桟橋
乗船料:大人1,900円、子ども990円(マリモ展示観察センター入館料を含む)
※午前6時〜17時まで1時間ごとに出航(季節によって異なります)
電話番号:0154-67-3200(阿寒観光協会まちづくり推進機構)
開催期間:2018年は7月1日〜8月31日
乗船券の購入場所:阿寒観光協会観光案内窓口、各ホテルのフロントなど
出航:毎日 まりもの里桟橋 19時50分、幸運の森桟橋 19時55分
料金:大人(中学生以上)1,500円、子ども1,000円
※乗船料にカプセル、希い紙、LEDライトが含まれています。
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/9/16更新)
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