写真:Hiroko Oji
地図を見るシャモニーから日帰りで訪れることのできる氷河は、メール・ド・グラス氷河はじめ、ビオナッセイ氷河、ボソン氷河、アルジェンティエール氷河などいくつかありますが、今回はトゥリアン氷河をご紹介します。
辿り着くまでの風景の素晴らしさと共に、ダイナミックに炸裂したような表面のトゥリアン氷河に、穏やかな顔を見せるグラン氷河が同時に見られます。帰りには大迫力で迫るトゥール氷河も眺められる贅沢なコースです。
先ずは、シャモニーの町からスイス方面行きの列車に乗って、ヴァロルシーヌ(Vallorcine)駅へ向かいましょう。すぐ隣にはゴンドラの麓駅があって、乗り継ぎが大変ラクチンです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るゴンドラに乗り込んだら、すぐに周りの視界が開け、緑で覆われた山並みの奥には森林限界を超えた岩山たちが姿を見せ始めます。眼下の谷に広がる町並みがどんどん小さくなってゆきます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る頂上駅を降りると、周りは緑で覆われたお花畑!フランス式のハイキング用道標(白っぽい下地に緑の文字と矢印)が出迎えてくれますので、バルムのコル方面へ歩き始めましょう。目安の時間も表示されていて、1時間15分の道のりになります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る歩き始めると前方に見えてくるのは真っ白に雪を冠したモンブランの雄姿!周りには牛さんたちがのんびりと草を食む姿があり、とても歩きやすいコースになっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るやがて、谷間に広がるル・トゥールの町並みも見渡せるようになり、だんだん上り坂になって行きます。途中には水が流れ落ちる地点もあって、ちょっと一休みするのにぴったり。ヴェルト針峰に標高3754メートルのとんがった岩山ドリュ、そしてシャモニー針峰群とその奥にあるモンブランと言った贅沢な風景が楽しめます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るちょっと急な坂道を登りきるとバルムのコル(Col de Balme=バルム峠)に到着です。標高2191メートル、スイスとの国境でもあります。ここには宿泊施設とレストランを兼ね添えた、赤い窓枠の可愛いバルム小屋があって、休憩することもできますよ。
写真:Hiroko Oji
地図を見るバルム小屋の手前では、緑の文字が書かれたフランス式の道標だったものが、先に進むと、黄色地に黒の文字で目的地や目安の時間が表示されるスイス式の道標に代わります。
写真:Hiroko Oji
地図を見るバルム小屋を越えてからしばらくは、なだらかな草原の中を進みましょう。
バルムのコルからは、左側にもう一本、スイスのトゥリアン村(写真の谷底に広がる町並み)へ向かうトゥール・デュ・モン・ブラン(TMB)のコースがあり、そちらに向かう人々もあるのですが、氷河に向かうなら、右側のコースへ。段々と道が細くなり、傾斜もきつくなって滑りやすい足元に変わってきますので、要注意です。でも、足元ばかり見ていてはもったいない!左下に広がるトゥリアン村やその周囲を見渡す風景を楽しみながら、何度か尾根を周り込んで歩き続けましょう。
写真:Hiroko Oji
地図を見る途中には水量のある2本の沢を渡る個所があったり、急な岩場に鎖を頼りに進むところもありますが、しっかり足元を確保しながら進んでくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見るやがて最後の尾根を周り込むと、大きな岩がゴロゴロとしたガレ場に突入。しっかり足場を固定しながら進みますと緑の絨毯の部分へ。そこから見えるのが、陽の光を受けて輝くように見えるトゥリアン氷河の姿!
写真:Hiroko Oji
地図を見るトゥリアン氷河の表面は炸裂したような波形で、迫力に満ちています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るさらに上に続く岩場を上って平坦なとこに出ると、トゥリアン氷河の右手に穏やかなグラン氷河が見えるのです。二つの氷河が同時に見られ、下の方にはレ・グラン小屋も見えています。時間と体力に余裕があれば小屋まで行って休憩するとよいでしょう。
写真:Hiroko Oji
地図を見る氷河の眺めを堪能したら、同じコースをバルム小屋まで戻りましょう。
バルム小屋からは、右側の来た時に歩いたヴァロルシーヌへ戻るコースへは進まず、左側に進みます。先には、4人乗りのリフト乗り場が見えています。このチェアリフトに乗って下り、レストランのある中腹の乗り場からゴンドラに乗り換えます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るゴンドラから左側を見上げると、今度は炸裂したトゥール氷河の姿が!この風景を見ながら到着するのはル・トゥールの集落です。
このトゥール氷河を間近に見に行きたい方には、バルム小屋からラック・ドゥ・シャラミヨン経由してアルベルト小屋まで行くコースがあります。下から見上げるのではなく、大迫力の氷河見渡せを見渡せることができます。標高差500メートルを上る少しハードなコースですが、お時間と体力の余裕があればぜひ挑戦なさってみて下さい。
写真:Hiroko Oji
地図を見るル・トゥールの麓駅では、スイスらしい山小屋風の家屋が建ち並び、お花に溢れた眺めが癒してくれます。見上げると氷河の眺めもあり、暫くこの集落を散策してゆったり過ごすのもいいでしょう。
眺めを堪能したら、麓駅前広場にあるバス停から、シャモニー行きのバスに揺られて戻ることができます。
このように往復で違ったコースをたどると、バラエティに富んだ風景が楽しめて大満足できるはず。行きと帰りのコースを入れ替えてもOKですよ。なお、このコースには、モンブラン・マルチパスが有効です。モンブラン・マルチパスというのは、鉄道・バスはもちろん、ロープウェイやゴンドラ・リフトに有効なお得で便利なパスです。MEMOにリンクしておきますので、是非ご利用くださいね。
営業時間:9:00〜17:00(6/16〜7/13と8/20〜9/23)、8:30〜17:30(7/14〜8/19)
ヴァロルシーヌの麓駅:国鉄ヴァロルシーヌ駅に隣接
ル・トゥールの麓駅:シャモニーからル・トゥール行きのバスに乗って終点のバス停前
2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/10更新)
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