奥日光「ベルギー王国大使館別荘」初の特別公開は6月の12日間限定!

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奥日光「ベルギー王国大使館別荘」初の特別公開は6月の12日間限定!

奥日光「ベルギー王国大使館別荘」初の特別公開は6月の12日間限定!

更新日:2018/06/08 18:03

フルリーナ YOCのプロフィール写真 フルリーナ YOC 絶景・感動探究家、旅する音楽講師

明治期より国際避暑地として栄えてきた奥日光中禅寺湖畔。現在では、その役目を終えた英国大使館別荘とイタリア大使館別荘が栃木県に寄贈され、別荘記念公園として一般公開されています。一方、ベルギー・フランスの大使館別荘は現在も現役。そのベルギー大使館別荘が建築90年を記念し、また「栃木デスティネーションキャンペーン」特別企画として2018年6月の特定日に公開中。白い瀟洒な舘、男体山と湖を望む絶景は必見!

    外国の要人たちが愛した日光

    外国の要人たちが愛した日光

    写真:フルリーナ YOC

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    明治3年、初めて日光を訪れた外国人は英国公使H・パークス。そして同年、ヘボン式ローマ字を考案したことで知られるヘボン博士も日光を来訪。ヘボン博士の来訪は後に「金谷・カッテージ・イン」、さらには「金谷ホテル」が誕生するきっかけとなりました。

    そして明治5年3月16日、初めて日光を訪れた外交官アーネスト・サトウは翌日3月17日に雪の中を歩いて中禅寺湖まで往復。サトウはその後何度も中禅寺湖を訪れ、日光山内や奥日光の魅力をその著書「A Guide Book to Nikko」などで紹介。日光の魅力は海外にも発信されていきました。

    外国の要人たちが愛した日光

    写真:フルリーナ YOC

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    A・サトウは明治29年、中禅寺湖畔に別荘を建築。サトウはここにイザベラバードやベルギー公使などをはじめ、各国要人たちを招き、避暑地外交を繰り広げ、その後この別荘はイギリス大使館の所有となります。

    その後も昭和初期まで、欧米の大使館や外交官の別荘が次々と建てられ、最盛期は40軒以上が中禅寺湖畔に並び「夏は外務省が日光に移る」ともいわれました。

    外国の要人たちが愛した日光

    写真:フルリーナ YOC

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    今回初めて一般に特別公開されるベルギー王国大使館別荘は、昭和3年、大倉財閥2代目総帥でありホテルオークラの創始者・大倉喜七郎氏が建設し、当時のベルギー国王寄贈したもの。

    中禅寺湖畔に残る大使館別荘のひとつで、和洋折衷の建築様式を持つ他の3館(英、伊、仏)に対し、純洋風の建物です。

    玄関を入ると優雅なガレのランプがお出迎え

    玄関を入ると優雅なガレのランプがお出迎え

    写真:フルリーナ YOC

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    玄関にかけられた紋章は小紋章。黄色いライオンを含む黒い盾(旧ブラバント州の紋章)の上に王冠を戴いています。盾の下には、赤い記章の帯には国の標語「団結は力なり」が記されています。盾の後ろには、2本の交差した王笏が置かれ、一方の上端は“手”、他方の上端は“ライオン”になっています。

    動画:フルリーナ YOC

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    今回のベルギー王国大使館別荘の特別公開部分は、別荘の敷地と建物1階の一部。

    玄関を入ると優雅なガレのランプがお出迎え

    写真:フルリーナ YOC

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    玄関を入ると国王夫妻の写真が、優雅なランプの下に掲げられています。この美しいランプはアールヌーボーの巨匠、エミール・ガレの作品。お見逃しなく見学してくださいね。

    白い壁が木々と湖を映す爽やかな内装

    白い壁が木々と湖を映す爽やかな内装

    写真:フルリーナ YOC

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    こちらは暖炉のあるリビング部分。白い壁とソファーに、赤いテーブルが印象的です。

    赤はベルギー国旗の3色の一つ。ベルギー国旗の3色の黒・黄・赤は、黒地に赤い爪や赤い舌を出している黄色いライオンというブラバント公の紋章にちなんだもの。ブラバンド公とは、中世ネーデルラントのブラバント公国の領主で、ベルギー王国成立後は、儀礼称号としてベルギー王家の法定推定相続人に授けられています。

    白い壁が木々と湖を映す爽やかな内装

    写真:フルリーナ YOC

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    ベルギー王国大使館別荘は内壁も外壁も白を基調にしており、木々の緑や赤い花々、青い湖を絵のように美しく映します。

    白い壁が木々と湖を映す爽やかな内装

    写真:フルリーナ YOC

    こちらの写真は2016年、ベルギー国王夫妻が国交160周年を記念して訪日された際、天皇陛下ご夫妻と共に、人々に手を振って応えられている写真。

    ベランダは湖を望む特等席。

    ベランダは湖を望む特等席。

    写真:フルリーナ YOC

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    ベランダに続く廊下の一角には、日本でも大人気の「タンタン」の絵本も置かれています。「タンタンの大冒険」を描いたのはベルギーの漫画家・エルジェ。絵本の人気者・タンタンや、美味しいベルギーチョコレート、ミント味のフリスク等々もベルギーが生んだブランド。実は私たちも日常の中で、ベルギーと親しく交わっているのですね。

    ベランダは湖を望む特等席。

    写真:フルリーナ YOC

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    そして屋内の広縁からテラスへ、中禅寺湖の眺めが遮られることなく続きます。

    ベランダは湖を望む特等席。

    写真:フルリーナ YOC

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    テラスから望む中禅寺湖は西に広がっており、晴れた日の夕暮れ時はさぞや美しいことでしょう。広いベランダに佇んでいると広い湖に抱かれているよう。

    大使館別荘のプライベートビーチを散策しよう。

    大使館別荘のプライベートビーチを散策しよう。

    写真:フルリーナ YOC

    内観を見学したら、屋外を散策するのもお忘れなく。爽やかな緑の木々が瀟洒な洋館を一層美しく際立たせます。

    大使館別荘のプライベートビーチを散策しよう。

    写真:フルリーナ YOC

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    テラスからは男体山の裾野しか見えませんが、湖畔に出てみると日光富士と讃えられる男体山の美しい姿が聳えます。男体山はこの角度から見るのが一番美しい姿。ベルギー国旗とのコラボもまた微笑ましいフォトスポットです。

    大使館別荘のプライベートビーチを散策しよう。

    写真:フルリーナ YOC

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    庭園には森林浴も楽しめる散策路や展望スポットも。可愛らしいベンチに佇み、キラキラ煌めく木漏れ日を受けるひと時もステキです。

    ベルギー王国大使館別荘は現役の別荘。現在も大使や大使館職員や関係者の方々に使われています。しかし、この6月関係者の皆さんは、日光での保養を控えて、この別荘を無料で公開してくださっています。これも、国際避暑地日光の、国際交流の1ページに輝く心温かな出来事。その歴史のひとこまに参加できる喜びをもぜひ感じながら、皆さんもベルギーと日本の友好を感じながら訪れてみてくださいね。

    なお、期間中は見学者で立木観音第2駐車場が大変混みあっています。車を停めるのにも長い時間かかることがありますので、できるだけ公共の交通機関を使ってお出かけください。また関連MEMOリンクの見学上の諸注意を守ってください。

    ベルギー王国大使館別荘の基本情報

    <ベルギー王国大使館別荘の基本情報>
    住所:日光市中宮祠
    電話:0288-55-0880 (栃木県立日光自然博物館)
    アクセス:JR日光駅・東武日光駅からバス約45分「中禅寺温泉」から歌ヶ浜遊覧船発着所行き乗り換え「立木観音前」すぐ
    公開日:6月30日を除く、6月中の土曜日・日曜日・月曜日(12日間)
    公開時間:10:00〜16:00(16:00までに入場)
    料金無料

    ※6月16〜18日の県営立木駐車場・歌が浜駐車場の一部利用制限等のお知らせ

    6月17日と18日の2日間、催事により県営歌が浜の一部利用制限や混雑の可能性があります。 両日ともベルギー大使館別荘の特別公開日にあたるため、来館予定の方は十分に時間をとってお越しください。詳しくは関連MEMO日光旅ナビをご覧ください。

    掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/01 訪問

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