海の京都・丹後半島伊根湾の静かな入り江に浮かぶ「舟屋」に泊まろう

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海の京都・丹後半島伊根湾の静かな入り江に浮かぶ「舟屋」に泊まろう

海の京都・丹後半島伊根湾の静かな入り江に浮かぶ「舟屋」に泊まろう

更新日:2018/06/25 09:33

大関 留美子のプロフィール写真 大関 留美子 web・グラフィックデザイナー、ブロガー

「海の京都」とは京都府の日本海側エリアのことで、「天橋立」が有名ですが、さらに車で30分ほど北東に行くともうひとつの景勝地・伊根があります。
入江の海面にせり出すように建てられた「舟屋」というこの地域の伝統的な建造物が連なる風情ある景色は、かつて多くの映画やドラマの舞台にもなりました。近年この舟屋をリニューアルした民宿が増え「滞在する場所」としての人気が高まっています。

京都の「海」の魅力がたっぷりと詰まった町・伊根

京都の「海」の魅力がたっぷりと詰まった町・伊根

写真:大関 留美子

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京都府丹後半島の伊根湾沿いには、舟屋と呼ばれる民家が約230軒連なっています。
舟屋とは一階が船置き場・二階が住居になった建物のことで、ここに住む人たちは車で町に買い物に行くように、船で海に出る暮らしを今も営んでいます。

家屋の一階部分がほぼ海面と同じ高さの舟屋を見た人は、満潮になったらどうなるのだろう?台風が来た時は大丈夫なのだろうか?と心配になりますが、伊根湾の入り口にある無人島・青島が波や風の防波堤になっているおかげで、伊根の海は波が少なく湖のように常に穏やかなのです。

入江をぐるりと縁取るように立ち並ぶ舟屋の景観は江戸時代中期から存在していて、今は国の重要伝統的建造物群保存地区になっています。

京都の「海」の魅力がたっぷりと詰まった町・伊根

写真:大関 留美子

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「海の京都」の丹後エリアへは、京都縦貫自動車道の全線開通によってグッとアクセスが良くなりました。伊根は京都や大阪から日帰りもできる距離ですが、訪れるならぜひ宿泊をおすすめしたい!なぜなら海の町の最高の魅力はやはり夕暮れ時と朝にあるからです。

京都市内や天橋立近辺を観光したなら夕暮れまでに伊根に到着しましょう。宿へのチェックインを済ませ海沿いの道を散策しながら歩けば、日が落ちるまで様々に表情を変える伊根湾の夕暮れの美しさを堪能できます。

伊根では今、舟屋の風情はそのままにお部屋や浴室を使い勝手良くリノベーションした宿泊施設が増えています。舟屋自体がさほど大きな建物ではないので一日一組限定という宿が多く、部屋を広々使え気兼ねなくゆっくりくつろげます。

まるで海上コテージ!宿泊でしか味わえない舟屋の一夜を体験

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写真:大関 留美子

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そのひとつ「伊根の舟屋 雅」も1日1組限定の宿。1階は船置き場を改装したカフェで、2階が宿泊スペースになっています。
和モダンな内装の広い和室と洋室のベッドルームに簡単なキッチンもあります。お風呂は体や髪を洗える内湯と露天風呂があり、アメニティグッズもひと通り揃っていて女性には嬉しいですね。

素晴らしいのは伊根湾が一望できる露天風呂!しかもここのお湯は伊根の舟屋の中では数少ない温泉なのです。
泉質は「美肌の湯」「美人の湯」とよく言われる炭酸水素塩泉で、やわらかくスベスベな肌当たり。さっぱりとした湯上がりで何度でも入りたくなる温泉です。
湯船にゆっくりとつかりながら、波のない穏やかな海を行き交う船を見ていると、とても遠くに来たような、でも懐かしいような、「旅」でしか味わえない不思議な思いに包まれるかもしれません。
舟屋の夜は暗く閑としていて、海の上なのに波音はほとんど気になりません。静かな海面に月が映りとても幻想的です。

まるで海上コテージ!宿泊でしか味わえない舟屋の一夜を体験

写真:大関 留美子

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舟屋の宿の多くは基本素泊りで夕食は近隣の食事処が紹介されます。町内にあるのは地魚料理のお店ですが、軒数は多くないのであらかじめ定休日ではないかどうかを調べて予約をしておきましょう。近くにコンビニなどはありません。
夕・朝の二食付きや、朝食だけがつく宿もあるので旅のプランに合わせてお選び下さい。
「伊根の舟屋 雅」では夕食は付きませんが朝食はオプションで追加できます。

まるで海上コテージ!宿泊でしか味わえない舟屋の一夜を体験

写真:大関 留美子

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朝、伊根湾の海は透明度が高くきれいなエメラルドブルーに朝日がキラキラ光ります。そんな午前のうちにおすすめしたいのが船に乗っての伊根湾巡りです!
船は大型の遊覧船のほかに小型の海上タクシーがありますが、ここは料金は少し割高になりますが海上タクシーがオススメ。
なぜなら船体が小さい分、大きな遊覧船よりも岸に近いコースを廻るので、舟屋群をより近くで見ることができるからです。カメラ好きの人はシャッターチャンスも増えますよ。

さらに海上タクシーだと宿泊した舟屋まで迎えに来てくれる(接岸できる場所があれば)ので、憧れの「舟屋からそのまま海に出る」を体験できます!
「伊根の舟屋 雅」も海上タクシーを呼ぶことができる宿です。
一階のカフェの外はすぐ海なので、手配をお願いしたらコーヒーを頂きながらテラス席で待つのがおすすめ。海上タクシーの「亀島丸」がやってきたらそのまま乗り込んでさあ出発です!

伊根の舟屋群・保存地区の景観を海と山から眺めよう

伊根の舟屋群・保存地区の景観を海と山から眺めよう

写真:大関 留美子

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伊根の「重要伝統的建造物群保存地区」とは、海・舟屋・主屋・背後の山も含めたすべての景観のことをいい、これらを一望できる海からの風景は必見です!

海上タクシーでは船頭さんが伊根の舟屋が生まれた歴史や、舟屋の建物について、伊根湾がなぜこんなにも穏やかなのか、などを丁寧に解説してくれます。
また写真撮影の絶好ポイントや、伊根が舞台になった映画「釣りバカ日誌5」や「男はつらいよ〜あじさいの恋」、NHK朝の連続テレビ小説「ええにょぼ」などのロケ地についても詳しく教えてくれるので作品ファンには嬉しいですね。

伊根の舟屋群・保存地区の景観を海と山から眺めよう

写真:大関 留美子

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途中でカモメに餌をあげるイベントがありますが、たくさんのカモメが餌を求めて船に集まってきて時にはスリルを感じるほど。大人でも思わず歓声が上がる楽しい体験です。

伊根の舟屋群・保存地区の景観を海と山から眺めよう

写真:大関 留美子

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海からの景色を楽しんだあとは山からの景色も眺めに行きましょう!
道の駅「舟屋の里 伊根」は高台にあり、伊根湾と舟屋群を見下ろす展望台になっています。
舟屋をイメージした建物には土産物屋があり、地元の魚を使った干物や鯖のへしこなど伝統的な保存食・缶詰などが並び、種類は多くはありませんがどれも珍しいものばかりです。

レストランは「レストラン舟屋」と「お食事処油屋」の二軒があり、どちらも人気メニューは伊根漁港で水揚げされたばかりの旬の魚を使った「海鮮丼」!これは絶対に食べておきたいですね。
※レストランの営業はランチタイム中心で15時以降は閉まってる場合(季節により変動)もあるのでお気をつけ下さい。

<道の駅 舟屋の里 伊根の基本情報>
住所:京都府与謝郡伊根町亀島459
電話番号:0772-32-0680
アクセス:北近畿タンゴ鉄道天橋立駅から伊根方面行のバスで約50分。伊根町役場前より経ヶ岬方面に徒歩15分。または舟屋の里公園前下車すぐ

京都にはこんな素敵な場所もあったのか!と驚いてほしい

海の京都エリアは、海辺の町特有ののんびりした空気のなかに、京都ならではの古い歴史と雅やかさを感じるとても魅力的な地域です。
京都には観光名所がたくさんあるのでついあそこにもここにも行きたい!と欲張ってしまいがちですが、舟屋のロケーションは全国でもこの伊根でしか味わえない独特のもの。
ここを訪れるのなら急がずに、ゆっくりと暮らすように滞在してみてはいかがでしょうか。

美しい伊根湾の夕景、海の上で眠る舟屋の静かな夜、そして船に乗って朝日輝く海に出航する爽快さを、ぜひ泊まって体験してみてください。

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/30−2018/05/02 訪問

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