写真:Miyuki Sakai
地図を見るこちらの船のエレベーターは、ベルギー南部の「ラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル運河の4つのリフト」として1998年にユネスコ世界文化遺産として登録されています。かつてはこの周辺で石炭や工業が発達しており、それを運ぶため運河が大変重要な役割を果たしていました。しかし地形上67メートルの高低差があることから、この問題を解決するために当時建設されたのが、この船のエレベーターだったのです。その中の4基は当時のままで保存状態が良く、その後「世界遺産」として登録され、今では主に観光用運河として利用されています。
写真:Miyuki Sakai
地図を見るこの船のエレベーターは、外観だけでも19世紀に造られたとは思えないほど状態が良く今でも稼働していることに圧倒されますが、特に機械的な鉄骨の骨組み具合は大変面白く、メカ好きにはたまらないでしょう。サマーシーズン時は、実際にボートツアーでこの船のエレベーターを体感することが出来るので是非体験してみたいですね!(このボールツアーにつきましては関連メモのウェブページからご確認ください。)
実際にボートに乗ってみると、非常にゆっくりではありますが水の圧力の仕組みで徐々に上がっていく様子は大変興味深く、大人も子供もドキドキで目が離せません!そして最初は高いところにあった上の運河に、船が真っすぐ繋がるのを見た瞬間に、誰もが感動するに違いありません。
写真:Miyuki Sakai
地図を見る写真:Miyuki Sakai
地図を見るもちろん船のエレベーターだけでなく、その他「跳ね橋」や「旋回橋」など特徴のある橋も次々とクルーズしながら見ることが出来、大変贅沢に楽しめる内容となっています。また当時の目的とは違いこの運河が観光用のみの使用となってからは、運河周辺の環境は静かで景色も良く、この周辺に家を建て運河の景観を楽しむ人も増えています。
<基本情報>
住所:Rue du Manoir Saint-Jean 1, 7070 Le Roeulx
電話番号:+32-078-059-059
アクセス:Thieu駅(最寄り駅)から徒歩7分
写真:Miyuki Sakai
地図を見る世界遺産の船のエレベーターから少し移動した場所にあるのは、船のエスカレーター「ロンキエール/Ronquieres」。こちらは運河の高低差をエレベーターではなく、バスタブのような水槽にボートを入れてそれを車輪に載せながらエスカレーターのような動きで運んでいく仕組みとなっています。
晴れていればこちらの展望台からの見晴らしはよく、ボートを運ぶ仕組みや様子に加えて遠くの景色も見渡せ、こちらも貴重な体験が出来ます。
写真:Miyuki Sakai
地図を見る施設内の見学も通常の展示品に加え、「ロンキエール/Ronquieres」の建設や仕組みの様子はビデオと実演を交えて説明されています。あまり機械に詳しくない女性や子供でも分かりやすく上手にまとめてあり興味深く見ることが出来ます。
ベルギーの産業と水との関わり合いや高低差の克服がどんなものだったのか、また、この船のエスカレーターの活躍を知るのは面白いものです。
<基本情報>
住所:Route Baccara 1w, 7090 Ronquière
電話番号:+32-078-05-90-59
アクセス:La Louviere(ラ・ルビエール)中央駅より車で約20分
まだまだ日本では情報が少なくあまり知られていないエリアですが、一般的なツアーではいまいち物足りない、もっとディープな旅を求めている方に最適のこのコース、一度体験してみてはいかがでしょうか?
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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