写真:U KOARA
地図を見るスペインのクリスマスと言えば、1月6日。ラクダに乗ってやってくる東方三賢者(レジェスマゴス)からプレゼントを貰うというのが一般的です。12月のサンタクロースの文化はわりと新しく入ってきたものになります。
バルセロナのゴシック地区のシンボル、サンタ・エウラリア大聖堂の前のサンタリシュア通りでは12月から「サンタリシュア・クリスマスマーケット」がスタートします。
ドイツやフィンランドなど、ヨーロッパの寒い国のクリスマスマーケットは有名ですが、南欧バルセロナのクリスマスマーケット、あまり想像ができないかもしれません。
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地図を見るヨーロッパのクリスマスマーケットと言えば、ホットワインを飲み、熱々のソーセージを食べ、アイシングされたジンジャークッキーや、きらめくクリスマスデコレーションを購入。そんなイメージが強いでしょうか。
サンタリシュアクリスマスマーケットには飲食店はなく、デコレーションとクリスマスツリーなどの植木屋さんが多く並びます。サンタクロースの姿も殆ど見当たらず、その代わりにどこのお店でも似たようなキャラクターのものが売られています。
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地図を見る殆どのお店で大量に並んでいるのは、丸太のサンタクロースらしきキャラクター。前足が付き、毛布を被っているものや、杖を持っているものもいます。いかにも手作り感があり、クオリティとしては小学生の工作レベルのものも。
これ、実はカタルーニャ地方のサンタクロース「カガティオ」。それにしても、一体なぜ丸太なのか、なぜこのクオリティなのか。
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地図を見る「カガティオ」という名前、日本語に直訳すると、カガ=ウ●チ、ティオ=おじさん。えっ??なぜこんな名前がついているの??
こちらのカガティオ、クリスマスまでの間、子どもたちがお菓子やナッツ、フルーツなどをカガティオにお供えしていきます。クリスマスイブの夜、子どもたちが寝静まると、親がカガティオにかけている毛布の下にプレゼントを隠します。
翌朝、子どもたちは歌いながらカガティオを杖や棒で叩くと、プレゼントが現れるというしくみ。
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地図を見るつまり、お供えしたお菓子などが、クリスマスプレゼント=ウ●チになって出てくるという、日本では考えられない、かなり独特な文化。よく考えると笑ってしまいますね。ちなみに、カガティオが食べたことになっているお菓子は、親がこっそりと食べているようです。
殆どのカガティオは、手作り感ある木製のものですが、お土産にしたくなるぬいぐるみや陶器の置物もありますので、お好きなカガティオを連れて帰ってくださいね。バルセロナの独特なクリスマス文化を是非体験してください。
それにしても、なぜ丸太で、小学生レベルのクオリティなのかって?
それは、クリスマスの朝、暖炉に入れて薪として燃やすからですよ。
それでは、よいクリスマスを「Bon Nadal!」
場所:バルセロナ・ゴシック地区 サンタ・エウラリア大聖堂前
住所:Pla de la Seu, s/n, 08002 Barcelona
時期:12月初旬〜
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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