写真:安藤 美紀
地図を見る2018年6月15日(金)から12月2日(日)の6ヶ月半、期間限定で登場するのが、全国初となる江戸と猫をテーマにした「江戸ねこ茶屋」。
場所は、JR総武線・両国駅(西口)を出て右へ。徒歩1分の広小路に作られた特設会場が「江戸ねこ茶屋」です。建物は江戸時代の長屋をイメージした造り。真っ白い壁に映える赤い看板が目印です。
写真:安藤 美紀
地図を見るチケットの料金は一般1,500円、中学生&高校生は1,200円。(小学生以下は入れません) 「江戸ねこ茶屋」の他に、ローソンかミニストップの券売機でも購入できます。利用時間は60分の時間制となるため、「もっとネコと遊びたい!」という人は、館内で20分500円の延長券を購入するといいでしょう。
写真:安藤 美紀
地図を見る「江戸ねこ茶屋」最大の特徴は、「江戸ねこ茶屋」の中が、すべて江戸時代の浮世絵の世界になっていること。
着物を着たねこがあちこち出没しますが、これは「おもちゃ絵」というねこが描かれた浮世絵を書き割り(浮世絵から一部だけくり抜く手法)、パネル化したもの。その際には、国際浮世絵学会の理事 長井 裕子さんが監修に入り、しっかりと選定や切り出しが行われました。つまり、イベントのために猫の顔を加工したわけではなく、江戸時代からすでに擬人化されたものなんです。驚きですよね!
そもそもネコは奈良時代、中国から貿易船の書物をネズミから守るために日本にきたといわれています。すでに江戸時代には、身近なペットとして人気がありました。招き猫や化け猫が登場したのも江戸時代。実は、江戸とねこは深い関わりがあるのです。
写真:安藤 美紀
地図を見る続いては、「江戸ねこ茶屋」の館内をみてみましょう。レイアウトは長方形で、人もネコも過ごしやすい動線で設計されています。キャットウォーク代わりの屋根があったり、高低差のある台やジャングルジムも。
尻尾をピン!と立てている猫も多く、居心地が良いのが伝わってきます。
写真:安藤 美紀
地図を見る「江戸ねこ茶屋」でオススメのスポットが「猫湯」。暖簾をくぐってみると…。にゃ、にゃんと!なぜか裸の猫が湯浴みをしています。笑
そして、一番奥には浴槽も。実はこのお風呂も、江戸時代前半の浮世絵に描かれたお風呂を立体化させたものです。この中に入ってモデルになれば、ネコと一緒にお風呂に入っている不思議な写真が撮れますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見るまた、壁にも注目してください。各コーナーには、浮世絵とその説明書きがあります。浮世絵を描いているのは、歌川国芳を中心とした浮世絵師たち(作者不明のものもあります)。まずはネコと戯れたら、説明書きを読み、時代背景や江戸の文化を想像してみるのもマニアックな楽しみ方の一つですよ。
たとえば、先程のお風呂の絵は、なぜ女性ではなくネコが描かれたのでしょう?
江戸時代、天保の改革により、江戸の町では、風俗の乱れを取り締まったり、贅沢を禁止したり、幕府に抑制される日々が続きました。
もしかしたら、お風呂の絵も、そんな娯楽の統制に反発して描かれたのかもしれません。ねこは表情も豊かだし、社会風刺を描くにはぴったり。ブラックユーモアが詰め込まれたのがこの1枚なのではないでしょうか。
写真:安藤 美紀
地図を見るまた、「ねこ遊郭」コーナーでは、実際に遊郭のような格子があって、靴を脱いで畳の上でネコと遊ぶことができます。ここには座布団が置いてあるため、ネコがちょこんと座っている確率高し!
写真:安藤 美紀
地図を見るねこがトコトコ渡っている橋は、両国橋です。
江戸時代、両国は浅草と肩を並べるほど有名でした。相撲だけでなく、芝居小屋や見世物小屋など、江戸文化は両国橋のたもとから生まれたと言われています。そんな華やかな両国の歴史を感じられるのが、こちらのスポット。
実は、橋の奥にある小さな穴は猫たちのトイレ。だから、猫たちがこの橋を渡るのは、トイレにいくため…。これも、「江戸ねこ茶屋」の粋な演出の一つですね。
写真:安藤 美紀
地図を見るこちらは、みたらし団子とお茶がいただけるコーナー。ネコと遊んで小腹が空いたな…というときに嬉しいサービスです。ドリンクメニューは、水出し(またはHOT)の緑茶とほうじ茶。緑茶は静岡県産を使用するなど、こだわりがあります。
■江戸ねこ茶屋 メニュー
・ドリンク すべて300円
・江戸みたらし団子 1本180円
・にゃんにゃんセット お茶2杯&団子2本 900円
・にゃんセット お茶1杯&団子1本 450円
・おねこさまのごはん 500円(1日限定5食)
※すべて税込みの価格です
写真:安藤 美紀
地図を見る実は、ここにいるネコたちは、すべて保護猫です。半分は武蔵野にある猫カフェ「きゃりこ」からきている猫。あとは「リトルキャッツ」という山梨の保護猫のNPOからやってきました。
里親を探しているネコたちと、「江戸ねこ茶屋」がタッグを組むことで、猫も人もみんな幸せになれるかもしれません。どうかここにいる全てのねこたちに優しい里親が見つかりますように。
もし気に入った子がいたら、スタッフに伝えましょう。審査のうえ、里親になることができますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る「ごめん ごめん・・・」など、時々漫画のセリフのような文字が壁に描かれていることがあります。この文字も、浮世絵から抜粋したもの。本物のネコと一緒に重なると、おもしろい!
写真:安藤 美紀
地図を見る浮世絵のネコと現世のネコがコラボした、こんなミラクル・ショットが撮れることも!写真撮影はフラッシュさえ焚かなければOK。ピンときた場所でどんどん写真を撮りましょう。
写真:安藤 美紀
地図を見るご覧いただいている絵馬は、保護猫をサポートするために企画された「アーティスト絵馬」。
爆笑問題の田中さんや、BONNIE PINK(ボニー・ピンク)さん、つるの剛士さん、トータス松本さんなど、ねこ好きの有名アーティストさんが絵付けをした、世界で1つのオリジナル絵馬です。ファンの方にはたまりませんよね!
こちらは、1枚5,000円で販売していて、板代と送料を除く分は保護猫の活動に寄付されます。※応募者がたくさんいる場合は抽選になります。
写真:安藤 美紀
地図を見る館内は、極彩色豊かな「和の世界」が広がっています。ご覧のとおり、着物で訪れればフォトジェニックな1枚を撮ることができますよ。「江戸ねこ茶屋」はねこ好きだけでなく、和服好きの方にもオススメ!
写真:安藤 美紀
地図を見るオリジナルグッズを販売している場所は、チケットがなくても入れる無料のスペース。ねこ好きの方は、オンリーワンの猫グッズが充実しているので、オススメです!
メインビジュアルを書いたのは、パルコや東京メトロを描かれた城所 潤さん。他にも、コミック「サラリーマン山崎シゲル」の著者、田中光さんのオリジナルグッズなども手に入りますよ。
それから、最後に耳寄りニュースをご紹介。
今回のイベントは、両国を回遊してもらうため、周辺の美術館や施設と共同で特典を作っています。例えば、「北斎美術館」のチケットや、JR両国駅前の食の施設「江戸NOREN」で食事したレシートを「江戸ねこ茶屋」に持ってくると、100円キャッシュバックしてもらえます。ちょっとしたことですが、嬉しいですよね!
また、日中は平日でも混雑していますが、夕方以降になると比較的空いてきます。ゆっくり猫たちと戯れたい方は、夕方以降に訪れるといいでしょう。
江戸の世界でネコと触れ合い癒される珍しいイベント「江戸ねこ茶屋」。あなたも、ぜひ足を運んでみませんか?
住所:東京都墨田区横網1-3
電話番号:0570-063-050
アクセス:JR両国駅西口 徒歩1分
期間:2018年6月15日(金)〜2019年1月27日(日)
時間:11時〜20時(入場は21時まで)
入場料:一般1500円、中で延長チケットの購入可能
2018年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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