上野の森美術館「ミラクル エッシャー展」不思議の世界の謎に迫る!

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上野の森美術館「ミラクル エッシャー展」不思議の世界の謎に迫る!

上野の森美術館「ミラクル エッシャー展」不思議の世界の謎に迫る!

更新日:2018/06/26 15:37

望月 彩史のプロフィール写真 望月 彩史 美術・西洋文化史ライター

一見普通の光景に見えながら、よく見るとどこかおかしい・・・。現実にはあり得ない不思議な作品で、死後半世紀が経った今でも私たちを魅了し続けるエッシャーの大規模な展覧会「ミラクル エッシャー展」が、上野の森美術館で開催中。今回は有名なトリック作品はもちろん、見る機会が少ない初期作品なども来日。彼の世界の全貌に迫るチャンスです。展示の最後には、自分が作品の中に入れる仕掛けまで!

貴重な初期作品も展示!8つのキーワードで読み解く「ミラクル エッシャー」の世界

貴重な初期作品も展示!8つのキーワードで読み解く「ミラクル エッシャー」の世界

写真:望月 彩史

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「ミラクル エッシャー展」は、東京では12年ぶりのエッシャーの大回顧展。世界最大規模のエッシャー・コレクションを誇るイスラエル博物館から、約150点の作品が集結しています。その多くは、博物館でも常設展示していないということで、今回は纏めて見ることができる貴重な機会です。

「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」の8つのキーワードで、彼の作品の謎に迫っています。

貴重な初期作品も展示!8つのキーワードで読み解く「ミラクル エッシャー」の世界

写真:望月 彩史

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1898年のオランダに誕生したマウリッツ・コルネリス・エッシャーは、20世紀を代表する版画家の一人。父親は、技師として明治時代の日本に滞在したこともあるそうです!

今回の展覧会では、エッシャーが有名な、不思議な作品を描くようになる前の初期作品も多数展示。つまり、エッシャーがエッシャーになるまでの軌跡も見られる機会です。

貴重な初期作品も展示!8つのキーワードで読み解く「ミラクル エッシャー」の世界

写真:望月 彩史

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例えば30歳の頃に描いたこちらは、聖書のエピソードの《バベルの塔》。どこか不思議な雰囲気を湛えているのは、「バベルの塔」をテーマとした一般的な絵と違って、独特な上から見下ろす構図で描かれているからかも知れません。いわば、人間の世界を見る神様の視点でしょうか?

エッシャーと宗教画というのは意外な組み合わせにも見えますが、実は彼は敬虔なカトリック教徒だったそうです。

写真の作品:《バベルの塔》1928年

代表的な「だまし絵」の作品も多数展示!

代表的な「だまし絵」の作品も多数展示!

写真:望月 彩史

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勿論、エッシャーの有名な「だまし絵(トロンプ・ルイユ)」の数々も見ることができます!

こちらは代表作品の一つ《ベルヴェデーレ(物見の塔)》。一見、普通の建築ですが、よく見るとあり得ない構造になっているのがわかりますか?

階段の下のベンチに座る男性が手にする不思議な立体は、この展覧会の応援マークをデザインしたアーティスト・野老朝雄さんが手掛けた展覧会オリジナルグッズにも登場しています。

写真の作品:《ベルヴェデーレ(物見の塔)》1958年

4メートルの超大作!《メタモルフォーゼII》の初版プリントを大公開!

4メートルの超大作!《メタモルフォーゼII》の初版プリントを大公開!

写真:望月 彩史

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今回の展覧会の目玉は、幅約4メートルにも及ぶ超大作《メタモルフォーゼII》。「メタモルフォーゼ」というアルファベットが次第に姿を変化(メタモルフォーゼ)し、モティーフが次々と姿を変えていくという、エッシャーを代表する構図の作品です。

今回はエッシャー自身が手掛けた貴重な初版プリントが公開されています。

写真の作品:《メタモルフォーゼII》(部分)1939-40年

4メートルの超大作!《メタモルフォーゼII》の初版プリントを大公開!

写真:望月 彩史

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《メタモルフォーゼII》はまるで絵巻のような細長い作品ですが、その周りの壁には、拡大印刷した画像が展示してありますので、細部を見たい人はそちらでゆっくり見ることがお勧めです。

「ミラクル デジタル フュージョン」で、エッシャーの作品の中に入り込もう!

「ミラクル デジタル フュージョン」で、エッシャーの作品の中に入り込もう!

写真:望月 彩史

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こちらもエッシャーの代表作の一つ。壁に人が座っていたり、上っている人のいる階段の裏側をまた歩いている人がいたり、という不思議な世界が描かれています。

今回の展覧会では、なんとこちらの作品の中に自分が入り込める体験ができる、特別なデジタルコンテンツが用意されています。

写真の作品:《相対性》1953年

「ミラクル デジタル フュージョン」で、エッシャーの作品の中に入り込もう!

写真:望月 彩史

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体験型の映像コンテンツ「ミラクル デジタル フュージョン」は、展示室の外にあるので、会場を出る前に忘れずに立ち寄りましょう。

一度に2人まで撮影可能。画面左上と右下のバルコニーに立つ人と、階段を上る人として、10秒ほどの映像という形で絵に入り込むことができます。

撮影後は、このように映像をスマートフォンで撮影する時間が設けられています。また、QRコードで映像をダウンロードすることもできるので、綺麗な映像を持ち帰りたい人はそちらをチェックしましょう。詳しい方法は会場で確認してください!

アイディアに富んだ「ミラクル エッシャー展」のオリジナルグッズの数々

アイディアに富んだ「ミラクル エッシャー展」のオリジナルグッズの数々

写真:望月 彩史

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数々のデザイナーやアーティストの創作意欲を刺激し続けるエッシャーの作品。展覧会オリジナルグッズは、盛りだくさんで目移りしてしまうほど。会場でしか手に入れることができない品ばかりです。その一部をご紹介します。

こちらの展覧会図録は、エンボスで展覧会名を刻印し、カラーのブックバンドで止めたデザイン性に溢れる1冊で、インテリアにもぴったり。手で押さえなくても180度開く製本がされているので、気に入ったページを開いておくこともできます。

細長い大作《メタモルフォーゼU》も、折込みで全体を見ることができる作りとなっています。

アイディアに富んだ「ミラクル エッシャー展」のオリジナルグッズの数々

写真:望月 彩史

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クールなデザインが目に留まるこちらは、野老朝雄さんによるグッズの一部。白、黒、紺のTシャツ、トートバッグ、ステッカー、そして8種類の缶バッジ(ガチャ)が用意されています。

アイディアに富んだ「ミラクル エッシャー展」のオリジナルグッズの数々

写真:望月 彩史

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今回の展覧会はイスラエル博物館のコレクションということで、イスラエルの人気ブランドとの特別コラボ商品も用意されています!

こちらは、イスラエル発祥の人気チョコレートブランド「MAX BRENNER」を、篠崎英子さんがデザインしたオリジナルミニバッグに詰め合わせした限定品となっています。

この他にもショップには、エッシャーの作品をモチーフとした会場限定オリジナル商品、そしてカレンダーやメモ帳といった輸入品も充実しています。

「ミラクル エッシャー展」で、エッシャーの不思議な世界をじっくりと楽しみ、そしてその思い出をぜひ持ち帰りましょう。

「ミラクル エッシャー展」の基本情報

展覧会名:生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
会期:2018年6月6日(水)〜7月29日(日)※会期中無休
開館時間:10:00〜17:00 毎週金曜日は20:00まで。※入館は閉館の30分前まで 
アクセス:JR上野駅 公園口より徒歩3分、東京メトロ・京成電鉄 上野駅より徒歩5分

※東京展の後は、大阪、福岡、愛媛に巡回する予定となっています。

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/05 訪問

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