2008年の北京のオリンピックのメイン会場となった国家スタジアムはそのユニークな設計から「鳥の巣」と呼ばれています。スタジアムのあるオリンピック公園は広大なエリアで様々な建築物が存在しますが、やはりひときわ目を惹くのがこの「鳥の巣」ですね!公園内各所に入場のためのチケットオフィスがあり、写真の手前にある赤い施設もそれです。まずはチケットを購入しましょう。
「鳥の巣」に入るにはチケットが必要ですが、後述するVIP専用施設見学やスカイウォークの料金と合わせてセットになっているのが水泳競技施設(通称「水立法」)の入場料です。水色の建物で真四角の独特のカタチ(近く見ると少しでこぼこしている)ですね。これら「鳥の巣」も「水立法」も外から見る分には無料です。
ちなみに先にネタばれしますが、「水立法」の中はフードモールと水泳場になっています。何も食べない、別に泳がない、という人にとってはあまり面白い施設ではありません。ただセットチケットに入場料が含まれているので水着を持参していくのも手ですが・・・。やはりここの主役は「鳥の巣」ですね。
まず国家スタジアムに適当なエントランスから入ったら、中心部に向かって歩きましょう。すぐに巨大なスタジアム席に囲まれたグラウンドが見えてきます。テレビジョンには五輪当時の開催式の映像が流されたりしますので、席に座ってじっくり見るのもいいでしょう。
国家スタジアムは丸い設計ですので、左周りでも右周りでもどちらでも良いのですが、内部を歩いていると「貴賓開放」の文字のあるエントランスを発見できると思います。ここからスタジアム内にあるVIP専用の施設に入っていきます。まずその専用エスカレーターからして金ぴか!
天井も金ぴか!VIP施設内では京劇も別料金で見られますので、興味のある方はどうぞ。なおエスカレーターの誘導にしたがって各施設に案内されますので、迷うことはありません。順番にVIPになったつもりで見学しましょう。
そして国家主席が各国の貴賓をもてなすこの部屋は土足厳禁(靴の上から袋を履かされます)。この部屋を見た後、上に登りたいとスタッフに言うとチケットを確認したうえでエレベーターに案内され5階に移ることになります。
5階に上がると「鳥の巣」を形成する鉄骨やワイヤーを間近に見ることができます。非常に複雑な設計(設計者はスイス人建築家)になっていることがわかりますね。この鉄骨(コンクリ骨!?)の上にこれから登ります。「頂美入口(トップワンダー)」と書かれている案内板に従い別のエレベーターと階段を使ってさらに上に登っていきます。
そして登ってきました、屋根の上に。すごい眺めです。ちょうどスタジアムの真ん中に穴が開いているので、上から見下ろすカタチになります。高所作業員でもない限りスタジアムの屋根に登るなんて機会はないですよね。
このスカイウォーク(正式名は「トップワンダーエアコリドー」)はどういう構造になっているのか、というと写真の奥に見えるような鳥の巣の鉄骨の上にジグザグに手すりを設けてコースを設置することで成り立たせているんですね。
確かに頑丈な構造物ですから、登るのも平気でしょうけど本当にコースを作ってしまい料金をとってビジネスにするところが商売上手な中国的発想ですよね。
この屋根の上のコースは鳥の巣の上部をちょうど半周するよう作られており、ところどころに展望台が設けてあります。歩くたびに眺望が変わるので飽きることはありません。また夏場でも良い風が抜けて涼しいので、居心地も快適です(冬場は逆に地獄!?)。
広大なオリンピック公園の敷地もこの通り一望できます。左側の通信塔や奥のオリンピックタワー(観光塔)なども眺めることができ、近未来都市的な風景が楽しめます!ちなみに右下にある筒状のモニュメントこそが鳥の巣から取り外された聖火台です。小さく見えますがあれで48mの高さがあります。
そして、そういった説明のパネルもこの屋上にあります。ということはここに登った人間のみの役得!?でしょうか。
ちなみに「鳥の巣内のVIP施設見学」と「水立法」で110元、これにスカイウォークを加えて140元ですので、30元(約500円)の違いで屋上に登れるか否かが決まります。間違って110元のほうのセットチケットを買ってしまわないよう注意してくださいね。
それでは気をつけていってらっしゃいませ〜。
住所:北京市朝陽区国家体育場南路1号
電話:+86-10-8437-3008
アクセス:北京市地下鉄8号線「奥体中心」または「奥林匹克公園」から徒歩約10分
2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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