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西表島で先ず見るべきは、マングローブの林です。よく聞く“マングローブ”ですが、これは植物の名前ではありません。熱帯や亜熱帯地域の海水と淡水が混ざる、特殊な環境に生きる植物の総称なのです。
散歩をしながら通った浦内川は、沖縄県最長の川。すぐ側にマングローブの林が広がりますが、もっと間近で見たいなら遊覧船がオススメです。
さらに体力のある人は、上流の遊覧船船着場からトレッキングで、日本の滝100選に選ばれた「マリユドゥの滝」、さらに先の「カンビレーの滝」へも行けますよ。
特徴的な根が、空中にニョキニョキと出ているマングローブ。泥の中に根を張るマングローブは呼吸困難にならないよう、こういった“呼吸根”という、地中でも地上でも呼吸ができる仕組みを自ら作ったのです。
マングローブの「オヒルギ」。よく見ると一枚だけ、黄色い葉があります。海水で生きるマングローブですが、塩分は有害なため、一枚の葉に集めるのです。塩分濃度が高くなると黄色に変色し、葉を落すことで幹に溜まった塩分を排出するシステム。まさに、植物の神秘ですね!
左の赤色は花のガク。ここで受粉し、胎生種子になります。 胎生種子とは、木に付いた状態で発芽する種子のこと。10cm以上に成長したら落下して、川や海を流れながら条件に合う場所で根を張り、新しい命の誕生となるわけです!
この地ならではの植物を見るには「ジャングルトレッキング」がオススメです。個人で散策すると遭難する危険があるので、ツアーで行くかガイドさんを頼む必要があります。そうしてでも行く価値はありますよ!
原生林の奥に入ってこそ見られるのが、巨大植物の数々。これはシダ植物の“ナンヨウリュウビンタイ”で、沖縄全体に分布しています。一枚の葉全体が5mにもなり、日本最長の葉を持つ植物。葉がしおれている状態ですが、これがまた個性的。どの角度から見ても見飽きませんね。
ゼンマイのように巻いた、新芽が瑞々しい“ヒカゲヘゴ”。雨の後にはフサフサの産毛が濡れて、今にも開きそうな躍動感に満ちています。
現地では、新芽を茹でて天ぷらや酢の物にして食べるそうです。“オオタニワタリ”は食べましたが、こちらは未実食。食べる機会があればぜひ!
成長した“ヒカゲヘゴ”が密集する一帯は圧巻です。見上げる大きな葉に気分が高揚します!
ヘゴ科もシダ植物で、日本最大級の大きさを誇ります。高さは7〜8m、葉は2m以上に。
約1億年前から生き続けており、中でも“ヒカゲヘゴ”の大きさは別格。古生代に繁殖した仲間だと言われています。想像もつかない時を経て出会うこの瞬間、空気ごと体感すると、数億年前に遡ったような時間を過ごせますよ。
6月下旬〜7月下旬、この時期に西表島へ行くなら「サガリバナ」観賞は外せません! 特に西表島は、野生の「サガリバナ」が一番多いので必見です。
陽が沈む頃に咲き始め、朝には散ってしまう、数時間だけを生きる“幻の花”。群生地に行くと、あまりに幻想的な光景とほのかに漂う甘い香りに言葉を失います。
毎日、花が散るので水面は「サガリバナ」で敷き詰められていきます。散ってもなお水の流れで揺れる姿は美しく、こうして生き続ける花もあるのだと実感します。
「サガリバナ」が咲き乱れる風景を見るには、奥地へ行く深夜か早朝のツアーがオススメです。季節限定で「サガリバナ」と「ジャングルトレッキング」を組み合わせた、植物三昧のツアーもあるので吟味してみてください。
“幸運が訪れる”という花言葉を持つ「サガリバナ」、ぜひ、これを機に幸運を引き寄せてください!
西表島や石垣島などで見られる「板根(ばんこん)」も要注目です。
ここは“古見(こみ)のサキシマスオウノキ群落”で、国指定の天然記念物。三離御嶽(みちゃーりおん)があったおかげで、伐採されることなく保存されています。あたり一面、どこを歩いても「板根」だらけなので、かなり迫力のある森ですよ。
「板根」とは、幹に近い根が地上に露出し、板状になったもの。根なので呼吸もしますが、大きくなった幹を支える役割も担っています。古見には高さ10〜15mものサキシマスオウノキが多数あるので、自然と土台もしっかりしてきたのでしょう。国内最大規模の群落となり、見事な「板根」をいくつも見ることができます。
運が良ければ、敷地内で「サガリバナ」も見られるかもしれません!
この地ならではの植物を見るには、散歩がてら見られるものと、ジャングルに分け入ってやっと見られるものがあります。いずれも八重山諸島地域固有の植物なので、事前に特性を知って出掛けると深く観察できて楽しくなりますよ。
亜熱帯ジャングルに入る時は、くれぐれも個人で行かないように!「私は大丈夫」と過信すると、遭難の危険があります。美しい花や植物を愛でるためにも、安全第一で!
■2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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