日光のランドマークたる霊峰へ登山〜眺望の日光男体山

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日光のランドマークたる霊峰へ登山〜眺望の日光男体山

日光のランドマークたる霊峰へ登山〜眺望の日光男体山

更新日:2018/06/20 17:45

大木 幹郎のプロフィール写真 大木 幹郎 巨木マニア、低山登山家、ブロガー

日光は栃木県を代表する観光地の1つ。美しく豊かな山々の自然と、世界遺産の社寺を持つ地域です。その日光のランドマーク的な山は、中禅寺湖の北に聳える男体山。古代より信仰されてきた霊峰にして、日本百名山の一座。山頂は360度の大展望。眼前に広がるのは、中禅寺湖と戦場ヶ原や、日光連山の数々。美しい日光の大自然を見渡せる名峰、日光男体山の登山をご案内します。

日光男体山と二荒山神社について

日光男体山と二荒山神社について

写真:大木 幹郎

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中禅寺湖のすぐ北に聳え、湖面にその姿を映す男体山。古代から霊峰として信仰されきた二荒山神社の御神体山です。円錐形の端整かつ雄大な山容で、湖の南岸から望む姿は特に美しいもの(写真)。標高2486mの山頂は全方位の大展望。景勝地の中禅寺湖と戦場ヶ原の俯瞰や、標高2000m級の日光連山を見渡すことができます。

日光の美しい大自然を一望できる男体山への登頂。ご案内する登山ルートは、二荒山神社の中宮祠からの往復。移動時間は往復で約6時間。中宮祠との標高差は約1200m。急坂の連続で息が切れますが、眼下に輝く中禅寺湖の姿に疲れが癒されます。

日光男体山と二荒山神社について

写真:大木 幹郎

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男体山の登山口、中宮祠の奥に建つ登拝門。社務所にて登山受付を済ませてから登山開始。登拝料を納め、登山者名簿に記帳し、安全登山のお守りをいただきます。なお、男体山は二荒山神社の神聖な境内地。登拝期間(5月5日〜10月25日)以外は入山禁止なのでご注意を。

二荒山神社は、世界遺産「日光の社寺」の構成資産の1つ。1200年以上前から男体山を御神体山として祀ってきた日光の氏神社。御祭神は二荒山大神と呼ばれる三柱(大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命)。中禅寺湖畔に位置する中宮祠の他に、日光東照宮の西隣に本社、男体山の山頂に奥宮があります。

日光男体山と二荒山神社について

写真:大木 幹郎

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いよいよ登拝門から登山開始。登拝門から三合目までの移動時間は、登り約35分、下り約25分。登拝門から石段を登りきると一合目。その先は、地面を笹に覆われた樹林帯の急坂が三合目まで続きます(写真)。地面が湿って滑りやすい場所が多いため、下山時にご注意を。

日光男体山の登山道〜三合目から八合目

日光男体山の登山道〜三合目から八合目

写真:大木 幹郎

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三合目から四合目までの移動時間は、登り約20分、下り約15分。この区間のみ、治山工事用の舗装道路を歩きます。登山道は四合目の石鳥居から再開。四合目は広く、木々の間から中禅寺湖も見える場所。これから始まる急坂の連続に備え、小休止しておくのがお勧めです。

日光男体山の登山道〜三合目から八合目

写真:大木 幹郎

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四合目から七合目までの移動時間は、登り約55分、下り約40分。五合目と七合目に避難小屋があります。登山道の様子は、五合目から先、岩に覆われた箇所が増えていきます。六合目から先は岩の多い急坂が連続。写真は七合目手前の様子。岩の急坂で息が切れますが、木々の切れ間から覗く中禅寺湖の姿が癒しとなってくれます。

日光男体山の登山道〜三合目から八合目

写真:大木 幹郎

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七合目から八合目の移動時間は、登り約30分、下り約25分。八合目には避難小屋と小さな滝尾神社があります。登山道の様子は、七合目から先も岩の多い急坂が連続。道中でも特に険しい区間です。八合目の前後の一帯は、大きな岩で覆われているので、下山時は特にご注意を。なお、滝尾神社のある岩場(写真)は直登しないで右へ迂回します。

日光男体山の弥陀ヶ原〜頂上手前の展望地

日光男体山の弥陀ヶ原〜頂上手前の展望地

写真:大木 幹郎

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八合目から山頂までの移動時間は、登り約40分、下り約30分。登山道の様子は、八合目を過ぎると雰囲気が変わり、九合目の付近まで土砂の坂道が続きます。九合目から先の山頂直下は、赤褐色の石礫帯となる弥陀ヶ原。弥陀ヶ原は山頂に劣らない展望地で、特に中禅寺湖の眺めは素晴らしいものです。なお、ここは滑りやすい石礫帯。下山時には、石を蹴飛ばして落石としないようにご注意を。

日光男体山の弥陀ヶ原〜頂上手前の展望地

写真:大木 幹郎

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弥陀ヶ原からの展望は西側にも開けています。手前は高山植物の宝庫である湿原の戦場ヶ原。奥にドーム状の山頂をもたげているのは、日光連山の最高峰である奥白根山(2578m)。ちなみに、日光連山は那須火山帯に属し、火山活動により形成された山々。奥白根山と男体山の山頂一帯には、大規模な爆裂火口跡が残っています。

日光男体山の弥陀ヶ原〜頂上手前の展望地

写真:大木 幹郎

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山頂をご案内する前に、二荒山神社の御神体山について説明を。御神体山は男体山を含めて五峰。それぞれに御祭神の親子三柱が祀られています。大己貴命(父)が男体山、田心姫命(母)が女峰山、味耜高彦根命(子)が太郎山・大真名子山・小真名子山。

写真は右奥の男体山から北西、金精峠に聳える金精山からの眺め。中央の湖は湯ノ湖です。男体山の左(北側)に続く山塊は右から順に、大真名子山、小真名子山、女峰山(山頂の一部のみ見える)、太郎山。これが五峰の御神体山です。

日光男体山の山頂〜二荒山神社奥宮と最高所の神剣

日光男体山の山頂〜二荒山神社奥宮と最高所の神剣

写真:大木 幹郎

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中宮祠の登拝門から、移動時間は約3時間、標高差は約1200m。三〜四合目の舗装道以外、殆どが急坂の登山道を登り切り、遂に男体山の頂上に到着。広い山頂は360度の大展望。日光連山の他に、群馬や福島の山々や、富士山の姿も望むことができます。二荒山神社の奥宮(写真)は山頂の中央に鎮座。隣には避難小屋があります。

日光男体山の山頂〜二荒山神社奥宮と最高所の神剣

写真:大木 幹郎

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男体山の最高所(2486m)は、神剣の突き立つ岩。奥宮から少し東に離れた場所で、近くに一等三角点もあります。神剣は平成24年に奉納されたもので、長さ約3.6mもの凄みのある大剣。青空を映して輝く刀身は美しく、神剣に相応しい神々しさです。

日光男体山の山頂〜二荒山神社奥宮と最高所の神剣

写真:大木 幹郎

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奥宮から少し西に離れた場所、断崖の上に太郎山神社が建立されています。この場所からの展望も素晴らしく、北に御神体山の一座である太郎山の姿がよく見えます。なお、周囲は足元が切れ落ちていて危険。柵の外へ出ないようにしてください。

日光男体山の山頂〜奥日光の山岳風景

日光男体山の山頂〜奥日光の山岳風景

写真:大木 幹郎

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男体山の山頂からの山岳風景、太郎山神社の付近から俯瞰する中禅寺湖。太古に男体山の噴火により、渓流が堰き止められて形成された堰止湖。日光の山々が湛える青い宝石です。周囲25kmもの広大な中禅寺湖。そのほぼ全容を俯瞰できるのは、男体山の山頂だけ。

日光男体山の山頂〜奥日光の山岳風景

写真:大木 幹郎

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男体山の山頂からの山岳風景、奥宮の付近から西側の展望。奥に聳えるのは関東以北の最高峰、奥白根山(2578m)の山塊。手前に高山植物の宝庫である戦場ヶ原。この広大な湿原は、かつては中禅寺湖と同じく、男体山の噴火による堰止湖でした。冷涼な気候のため植物の遺骸が分解されずに累積し、やがて湿原へと変化。奥日光の大自然の風景です。

ちなみに、戦場ヶ原の名前は神話に由来。その神話は、男体山と赤城山(群馬県前橋市)の神様が、領地を巡ってこの地で争ったというものです。

日光男体山の山頂〜奥日光の山岳風景

写真:大木 幹郎

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男体山の山頂からの山岳風景、太郎山神社の付近から北側の展望。左奥が太郎山(2367.3m)、右奥が大真名子山(標高2375.4m)。木々に覆われて分かり難いですが、手前にある広大な窪地が男体山の爆裂火口跡。女峰山(2483m)の姿は、神剣の付近から望めます。

以上、日光男体山の登山のご案内でした。日光を代表する景勝地、中禅寺湖と戦場ヶ原の間に聳える、日光のランドマークたる美しい山容と大展望の山。古代から信仰のある霊峰で、日光の氏神社であり世界遺産の構成資産、二荒山神社の御神体山。展望、周囲の景観、歴史的価値にも恵まれた名峰。登山口へのアクセスも比較的容易。関東地方でも特にお勧めの山です。

日光男体山の基本情報

住所: 栃木県日光市中宮祠2484
連絡先:0288-55-0017(日光二荒山神社)
登山受付:6:00〜12:00
登拝期間:5月5日〜10月25日
登拝料:¥500
バス:東部バス日光の湯元温泉行き/日光駅〜二荒山神社中宮祠
車:日光道・清滝IC−約25分/関越道・沼田IC−約1時間30分
<駐車場>
登山者専用の駐車場、第一駐車場(宝物館の背後)、第二駐車場(境内の西端)
※中宮祠では、登山者は専用の駐車場を利用する決まりです。満車になっている場合は、付近にある県営の湖畔第1・第2駐車場を利用ください。

<山中の移動時間まとめ>
登拝門−三合目:登(35分)下(25分)
三合目−四合目:登(20分)下(15分)
四合目−七合目:登(55分)下(40分)
七合目−八合目:登(30分)下(25分)
八合目−奥宮 :登(40分)下(30分)
合計     :登(3時間)下(2時間15分)


最後に以下、補足情報です。
■入山できる期間と時間
男体山に入山できるのは登拝期間のみで、冬期は入山禁止です。中宮祠の登山受付は、安全のために午前12時(正午)まで。下山が日没になるのは大変危険。また夏期は午後に天気が崩れやすくなります。

■移動時間
移動時間は筆者が実際に歩いた時間を元にしており、休憩時間は含めていません。人によってはもう少し時間を要する場合があります。入山から下山までの合計時間は、道中での小休止と、山頂での大休止と展望を楽しむ時間も含め、6時間以上は見積もっておきましょう。

■登山の適期
5月上旬は一部に残雪があるため注意が必要。新緑は5月下旬〜6月上旬。夏期は登拝大祭の期間(7月31日〜8月7日)。この期間は午前0時から夜間に入山でき、山頂から御来光を望むことも。また祭事の他に様々なイベントを目にする機会もあります。紅葉の展望は、戦場ヶ原と奥白根山の一帯は10月上旬、中禅寺湖の周辺は10月下旬。

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/08 訪問

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