ポルトガル・シントラの迷宮「レガレイラ宮殿」の罠にはまる旅

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ポルトガル・シントラの迷宮「レガレイラ宮殿」の罠にはまる旅

ポルトガル・シントラの迷宮「レガレイラ宮殿」の罠にはまる旅

更新日:2018/06/24 19:25

田中 佐代子のプロフィール写真 田中 佐代子

ポルトガルのリスボンの西側にあり、目を奪われる程美しい景観が広がる街「シントラ」。深い木々に覆われた中に宮殿や城が点在し、国内でも有数の観光地として、たくさんの人が訪れています。中でも最近注目されているのが、個性的な宮殿「レガレイラ」。まるでファンタジーの世界から飛び出してきた様だと言われている割に、日本のガイドブックでは詳しく紹介されていないのが現実。その魅力と詳しい行き方をご紹介します。

いざ、シントラへ!

いざ、シントラへ!

写真:田中 佐代子

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シントラは、リスボンのロシオ駅(或いはオリエンテ駅)から、シントラ行きのポルトガル鉄道に乗り約40分。そんな短時間で着いてしまうアクセスの良さも人気の秘密でしょう。しかし列車は、時間よっては1時間に1本しかない場合もあるので、事前のチャックは忘れずに。

ちなみに、リスボンから行く場合は、この鉄道とシントラ内の全てのバスで利用できる周遊パス(15ユーロ)があります。シントラ以外にロカ岬を観光するのなら、パスを使うのがお得。

いざ、シントラへ!

写真:田中 佐代子

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シントラ駅を出ると、それを待ち構えていたかのように、タクシーやトゥクトゥク、観光ツアーの客引きが待っています。それを利用しなくても、シントラの要所要所に行くには、周遊バスがあるのでご心配なく。

駅を出て右手に行くとバス停があり、レガレイラ宮殿へは、435番のバスを利用。20分〜25分に1本の割合でありますが、バスを待つ時間が勿体ないという人は、歩いても20分程で着くので、チャレンジしてみましょう。

いざ、シントラへ!

写真:田中 佐代子

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道中は緩い坂道ですが(ポルトガルは何処でも坂道は多いですが)、途中美術館のモニュメントがあったり、アズレージョが美しい「ムーアの泉」があったり、シントラ王宮があったり、また見上げると、ムーア城の城壁が私たちを見下ろしていたりと、なかなか楽しい道のりです。

ゴブリンが住む場所?

ゴブリンが住む場所?

写真:田中 佐代子

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やがて見えてきた宮殿。でも入口はまだこの先。もうひと頑張り坂を歩くとゲートがあり、右手にチケット売り場があります。

12世紀にポルトガルの王族の別邸として建築されたこの宮殿の名前の由来は、1840年にこの宮殿を買い取ったレガレイラ男爵にあるとされています。その後、レガレイラ宮殿は、19世紀の終わりにここの主になったブラジル人のアントニオ・モンテイロと、フェルナンド2世の離宮であるブサコ宮殿をホテルへと改修を手掛けた、イタリアの建築家ルイジ・マニーニの手で大幅に改修。ゴシック、ルネサンス、マヌエルなどの様々な建築様式がミックスされた建物構造になり、それ故に怪しげな雰囲気を漂わせていると言っても良いでしょう。

ゴブリンが住む場所?

写真:田中 佐代子

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レガレイラ宮殿の魅力は何と言ってもその広い庭園にあります。実は、日本語では何故か「レガレイラ宮殿」という名称で紹介されるていますが、ポルトガル語を忠実に訳せば「レガレイラ庭園」の方が正しく、宮殿よりも庭園を見る方がメイン。

といってもただの庭園ではありません。レガレイラ庭園は「宇宙」をイメージして作られたのです。鬱蒼とした森の中に、洞窟や井戸、滝、池などがあり、アップダウンが激しく、道はいくつか分かれていて、まるで迷路のような雰囲気。

さあ、冒険の始まり!

さあ、冒険の始まり!

写真:田中 佐代子

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チケット売り場から、道なりに真っ直ぐ進んで来ると右手にあるのが、「Lago da Cascata(カスケード湖)」。湖には程遠い大きさの緑色をした池の向こう側に滝があり、花崗岩で造られた橋を渡って上に行けるようになっています。

ところが、この場所から下の池にある飛び石に行く事ができません。これがここの面白いところ。まるで、「さあどうやって行くかわかるかな?」と、試されているよう。仕方がないので素直にそのまま上にあがって行きましょう。

さあ、冒険の始まり!

写真:田中 佐代子

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湖から石の階段を上がって来ると「守護者の門(Portal dos Guardiao)」があります。門の中央には、ギリシア神話に登場する半人半魚型のトリトンが飾られており、更に門の前にはコンサートを開く為なのか、広場が設けられています。
この門の中に進んで行くと・・・。

さあ、冒険の始まり!

写真:田中 佐代子

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中は暗い洞窟が広がっています。小さな照明が付けられていますが、かなり暗く、足元が悪いので懐中電灯はお忘れなく。
道なりに進んで行くと、なんと螺旋階段のある井戸に到達。

気が付けば、レガレイラ庭園の虜に!

気が付けば、レガレイラ庭園の虜に!

写真:田中 佐代子

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これが、イニシエーションの井戸と呼ばれている「Poco Iniciatico」。深さ27m、9つの階層があり、ダンテの「神曲」に出てくる「9つの地獄」「9つの煉獄」「9つの天」からなる天国に触発されて造られたとの事。

この井戸は上にも下にも、出口への通路(洞窟)があり、それによって出口が変わります。守護者の門からは中段に出てきて、一番下から出口へと進むと、なんとカスケード湖の滝の裏側、更には湖の飛び石に繋がっているのです。

気が付けば、レガレイラ庭園の虜に!

写真:田中 佐代子

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反対に、イニシエーションの井戸を上がっていくと出てくるのが、こんな所。苔生した岩の塊です。実はここが井戸の正式な入口なんです。
全く違うスポットが1つの井戸で繋がっているなんて、ユニークですね。その仕掛けの面白さに、まるでゲームの世界に入り込んだ感覚に陥る事でしょう。

気が付けば、レガレイラ庭園の虜に!

写真:田中 佐代子

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ワクワクは、まだまだ続きます。教会の地下が宮殿のどこかに繋がっていたり、動物などをモチーフとしたユニークな彫刻も多々あり、中には、秘密結社であるフリーメイソンや十字軍といったことを表現しているモチーフもあるので、ぜひ探してみて下さい。

さらに興味深いのは宮殿。ゴシック建築の尖塔、ガーゴイルなどの多くの魔物達の彫刻、そして八角形塔と、外観はあまたのシンボルで象られています。その最上階には錬金術を執り行っていたと言われる部屋がありますが、残念ながら現在は修復中の為、立ち入る事ができません。

疲れた体に優しいスイーツを

疲れた体に優しいスイーツを

写真:田中 佐代子

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もしも、レガレイラ宮殿で体力を使い果たしてなければ、ぜひまた歩いて駅まで戻りましょう。来る時にも通ったシントラ王宮の前には、カフェやレストラン、お土産屋がたくさんあります。中でもオススメが、シントラの伝統菓子を売るカフェ「Piriquita(ピリキータ)」。大人気のお店で、混んでいる日は、入口の横に備え付けられた整理券を取り、電光掲示板に表示された番号順に購入するというスタイルをとっています。

疲れた体に優しいスイーツを

写真:田中 佐代子

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抑えておきたいのは、チーズを使ったケイジャータ(1.8ユーロ)と、パイの様なトラヴセイロ(1.4ユーロ)。ケイジャータは13世紀から作られていたという、歴史の深い菓子。甘くて、チーズの味は殆どしないので、チーズが苦手な人も大丈夫。

またトラヴセイロは、アーモンド入りのクリームをサクサクのパイで包み、グラニュー糖がかけられた物。トラヴセイロとは枕と言う意味があり、その為枕の形をしています。疲れた身体に、その甘さが沁みる美味しさです。

<Piriquita(ピリキータ)の基本情報>
住所:R. Padarias 1, 2710-533 Sintra
営業時間:9:00〜20:00

レガレイア宮殿の基本情報

住所:Quinta da Regaleira, 2710-567 Sintra
電話番号:+351-219-106-650
開館時間:9:30〜20:00(最終入場19:30)
定休日:12月24・25日
入場料:5歳までの子供4ユーロ 64歳までの大人6ユーロ、65歳以上のシニア4ユーロ

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/02 訪問

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