写真:もんT
地図を見る鉄道村がある三笠市は道央自動車道も通る交通至便の地。車でのアクセスがとても便利ですが、公共交通機関を利用しての訪問も可能。函館本線の電車に乗って、まずは岩見沢を目指します。札幌からなら快速列車で約40分です。
岩見沢駅を降りたら、駅横のバスターミナルへ。ここからはちょっとした路線バスの旅。7番乗り場から、北海道中央バスの幾春別(いくしゅんべつ)町行きに乗ります。22系統と23系統、どちらでもOK!2系統合わせると日中はおよそ30分間隔で走っています。バスに乗って約30分、三笠市民会館で下車します。
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地図を見る市民会館のバス停周辺は半ロータリーのようになっています。ここから南へ延びている道を進み、幾春別川を渡りましょう。歩くこと8分、左手に駅舎や鉄道車両が…。三笠鉄道村のクロフォード公園に到着です。ここは三笠鉄道村の入口とも言える場所。かつてここには、小樽港から延びてきた官営幌内鉄道のターミナル駅が設けられました。幌内(ほろない)炭鉱の石炭の集積地だったわけです。
官営幌内鉄道はここ三笠まで1882年に開業。アメリカ人技師クロフォードが建設を指導しました。それで「クロフォード公園」という名称なんですね。鉄道はその後、国鉄となり、小樽から岩見沢は函館本線の一部に、そして岩見沢からここ三笠までは「幌内線」として、路線名が分けられました。しかし、石炭産業の衰退と共に、幌内線は赤字ローカル線に…。JR発足後間もない1987年7月に廃線となったのでした。
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地図を見るクロフォード公園で特に注目なのは、かつて函館本線を駆け抜けていた80系特急気動車が6両も!編成の形で残されていることでしょう。今にも走りだしそうな特急列車を間近で見ることができます。他にも、北海道で活躍したディーゼル機関車や貨車、そして旧三笠駅の駅舎や跨線橋が保存。当時の面影を今に伝えます。広大だった駅構内は、気持ちの良い芝生の広場や駐車場として整備されています。
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地図を見るクロフォード公園付近から、南へ3km弱の幌内(ほろない)までは、幌内線の線路が、廃線となった今もまだ残されています。線路は「三笠トロッコ鉄道」として活用。シーズン中は、トロッコのミニ列車が廃線跡を往復しています。他にも自分で運転できる体験トロッコもあり!受け付けは、クロフォード公園内にある旧三笠駅の駅舎にて行っています。
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地図を見る幌内駅跡は、広い構内や線路を活かして、三笠鉄道記念館として整備。そこが三笠鉄道村の中心です。トロッコ列車で、あるいは他の手段で、ぜひ訪ねてみましょう。市営のマイクロバスも走っていて、クロフォード公園からなら6分。徒歩でも道道を道なりにまっすぐのハイキング、40分ほどでたどり着けるでしょう。
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地図を見る森が深くなってきたところで、忽然と現れる鉄道車両群…。三笠鉄道記念館に到着です。屋外展示されている車両はディーゼル機関車だけでも6両!他に気動車や客車、貨車を含めると、優に20両を超えます。本格的な鉄道博物館ですね。
特に、北海道ならではの除雪用機関車の展示に注目です。ロータリー式除雪機関車DD14の1号機が、ここに保存されています。
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地図を見る機関庫の中には、蒸気機関車や電気機関車も静態保存。こちらも北海道の鉄道近代化にまつわる貴重な展示物です。機関庫には資料館が併設。鉄道関係の貴重な資料や模型が展示されています。ありし日の幌内線や北海道の鉄道の歩みを映像で見られるコーナーもあります。
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地図を見る小型のSLは、なんと動態保存!休日は約300mの距離をトロッコ車両を引いて往復。本物の走りも体感できます。このSL(S-304)は、室蘭の製鉄所構内で1986年まで使用されていた産業用機関車。観光用のSLを除けば、国内で最後まで現役で働いた蒸気機関車なんです。夕方には、車両を切り離して車庫へと引き上げる様子も、じっくりと観察できます。
他にも、遊具や乗り物などいろいろあって、小さな子供から大人まで楽しめます。大都市の鉄道博物館とはまた違った楽しみがありますね。大自然の中の三笠鉄道記念館。冬季は雪に閉ざされて休業なので、来訪は季節限定です。ウェブサイトなどで最新情報をチェックして、ぜひ出かけてみてください。
三笠鉄道記念館 幌内ゾーン
住所:北海道三笠市幌内町2丁目287
電話番号:01267-3-1123
アクセス:三笠市営バス 鉄道記念館下車 すぐ目の前
開館時間:9:00〜17:00
休館日:毎週月曜日
冬期休館:10月16日〜4月15日
入館料: 一般520円 小・中学生210円
クロフォード公園 三笠ゾーン
住所:北海道三笠市本町971−1
電話番号:01267-3-1240
アクセス:北海道中央バス 市民会館下車 徒歩8分
2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/12更新)
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