恒山の頂上には3つの登り方があります。まず第一駐車場からロープウェーで中腹まで行き、頂上を踏んで再びロープウェーで戻ってくる方法。最も手軽な方法です往復1.5時間程度で済みますが巡れる寺院が少ないのとロープウェーの料金(160元)が必要になります。バスツアーの場合はこの方法が一般的です。
次に第一駐車場からロープウェーで同じように登るが(片道90元)、寺院群を巡りながら第一駐車場よりも高い位置にある写真の第二駐車場に降りてくる方法。この場合ロープウェーの料金は片道80元で済みますが、チャーターしているタクシーのドライバーに第二駐車場で待っていてもらうよう伝えるコミュニケーション能力が必要になってきます。
第三に登りも下りも第二駐車場(第一駐車場からクルマで5分程度登った場所にあります)を基点にする方法です。往復2.5〜3時間と最も時間と体力を要しますが、登りも下りも同じ場所なのでコミュニケーションもロープウェー料金も不要です。
第二駐車場を基点にする場合、すぐに目に入ってくるのが真武廟です。前述のどの方法をとるにしても恒山エリアへの入場料17元と山中の寺院の見学料30元のチケットは必要なのですが、この真武廟だけはチケット不要で見学できます。
山中の道は石段できちんと整備されており、とても歩きやすいです。また道標も整備されており、道迷いもありません。なお山中に点在する寺院を巡りながら山頂を目指すわけですが、寺院内や道中に売店やトイレがあるので、その点も安心です。
山中には大小43の寺院・廟・祠(三寺院 四祠、九亭閣,七宮、八洞、十二廟)がありますが、どれだけ見ても入山時に支払った寺院見学料30元以上はかかりませんから体力の許す限り見て廻りましょう!
特に外せないのは青龍寺と白虎寺に続く崇嶺門です。門から続く階段がまるでカベ!山頂へは少し遠回りになりますが、道教の修行と思って気合を入れて登りましょう!
ちなみに全ての寺院や廟に入れるわけではありません。例えば背後に見える崖に建造されている廟にはアクセスできないよう道は閉ざされています。逆に言えば、観光用に整備されている道に従って登っていくので、歩ける道はどんなルートを通っても最終的には山頂にたどり着けます。
山中の寺院は全て道教の寺院。日本の寺と異なりかなりカラフル(本堂の仏像もカラフル)で山肌でかなり目立ちます。基本的に仙人になることを目指す修行の場なので、仙人っぽい人もいて目を楽しませてくれます。
また道中から少し外れますが、会仙府を少し過ぎたあたりの岩肌に展望台が用意されています。ここからの眺めもまた目を楽しませてくれます。また第二駐車場からかなり登ってきたこともよく分かります。後述する「懸空寺」のように崖に張り付いている寺院も遠くの絶壁に見えますね。
第二駐車場から登ること1.5〜2時間でついに五岳のひとつ恒山の頂上に到達です!遮るもののない360度の大展望が迎えてくれます。ちなみに標高は2017mということになっていますが、正確には2016.1m。四捨五入しないスタイルです(笑)。
なお山頂から先への道は閉ざされているので、ここで折り返して下山しましょう。
<恒山の基本情報>
住所:山西省大同市渾源県大磁窯鎮恒山
電話:+86-352-8322142
アクセス:大同市からツアーバスまたはタクシーで約2時間
この五岳である北岳恒山エリアで最も有名な寺院は実はこの山中にはなく、クルマで10分ほど離れた場所にある懸空寺だったりします。そのため大同市からツアーバスやタクシーチャーターで巡る場合は、懸空寺(入園30元、登拝100元)とセットなのがセオリーです。
<懸空寺の基本情報>
住所:山西省大同市渾源県金龍峡内
電話:+86-352-8333077
アクセス:大同からツアーバスまたはタクシーで約2時間
また大同と言えば、世界文化遺産の「雲崗石窟」で有名な町。恒山、懸空寺、雲崗石窟の3つを1日ツアーで巡るのが最も一般的な恒山へのアクセス方法です。
<雲崗石窟の基本情報>
住所:大同市礦区市西16公里的武周山麓
電話:+86-352-3029625
アクセス:大同市内からバスまたはタクシーで20分。あるいは大同からの日帰りローカルバスツアーに参加
大同市内の大同駅から早朝6〜7時頃ローカル日帰りツアーバス(300元〜)が出発しています。ただタクシーのチャーターでも上述の3箇所ならほとんど料金が変わらないので、自分のペースで登れるタクシー(ドライバーが駅前で客引きしている)のほうがお薦めです。なお応県木塔や大同土林など行き先をさらに加えると50元〜100元料金がアップします。いずれにせよ早朝に出発しないとじっくり見て廻れないないのでその点だけは注意してください。
それでは気をつけていってらっしゃいませ〜。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください
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