中国・承徳の世界遺産「避暑山荘」は山荘というか巨大な街!

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中国・承徳の世界遺産「避暑山荘」は山荘というか巨大な街!

中国・承徳の世界遺産「避暑山荘」は山荘というか巨大な街!

更新日:2018/09/04 15:54

Yuma A.のプロフィール写真 Yuma A. 観光学修士、インバウンド観光推進施設代表

世界文化遺産「避暑山荘」。北京から高速バスでわずか3.5時間の承徳に位置するこの庭園は、山荘というレベルじゃありません。清の時代の皇帝の離宮として造られた広大な敷地には山や湖があり、ひとつの街のようなサイズになっています。その城壁に囲まれた敷地の中に多くの見所が点在しているため、見学には丸1日を要します。日本にはないこの大スケールの避暑山荘をハイライトで今回はご紹介いたします。

まずは宮殿区から

まずは宮殿区から

写真:Yuma A.

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世界文化遺産の避暑山荘は清の康熙帝がこの地を気に入り、造り始めたのが1703年。その後雍正帝の治世を経て完成したのは乾隆帝の時代の1792年!結果として90年の歳月を懸けて造った避暑山荘は北京の頤和園(こちらも皇帝の離宮)の2倍、故宮の8倍というサイズに。中国最大の皇宮として夏の間はここで歴代皇帝が政務を行うようになったわけです。

その政務を行っていた場所が宮殿区。チケットオフィスのある写真の麗正門からすぐの場所にあります。

なおチケットオフィスでは避暑山荘単体で入園料145元で販売していますが、これは当日のみ有効。山荘の周辺の世界遺産である外八廟も含めたセット券だと3日間有効になるので、長く滞在する予定の人はセット券で販売してもらえないか、尋ねてみよう。

まずは宮殿区から

写真:Yuma A.

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宮殿区で見ておきたいのはやはり皇帝が座っていた御座。澹泊(たんぱく)敬誠殿にあり、以外に落ち着いた雰囲気。ここは別名楠殿と呼ばれ、その建築に楠が用いられているのが特徴。天井のレリーフも含め質実剛健なイメージは、康熙帝の「心を淡白・無欲にして、治世を行う」という想いから。

まずは宮殿区から

写真:Yuma A.

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そのまま進むと歴代皇帝の寝室である煙波致爽殿にたどり着く。ここにはあの西太后も過ごしており、ゆかりの品が展示してあります。やたらと金ぴかで、性格を表している!?

園内の巡り方

園内の巡り方

写真:Yuma A.

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宮殿区を抜けると巨大な公園が現れます。まっすぐ進むと湖の美しい湖景区へ、左に進むと眺めのすばらしい山景区へ向かいます。いずれも周遊に園内バス(有料)を利用できます。

園内の巡り方

写真:Yuma A.

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山景区に必須なのは園内のバス(50元/1名)です。山景区は広大で見所も散らばっているため、このバスで見所を効率的に巡るわけです。もちろん車道を歩いても見て廻れますが2時間以上の登山となりますので体力と気力を要します。ここは迷わず乗っておきましょう。

園内の巡り方

写真:Yuma A.

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一方、湖景区でもバス(40元/1名)が利用できますが、湖景区自体は歩いてみて廻れるサイズなので、乗らなくても良いでしょう。その他遊覧ボート(60元/1名)も有料で利用可能です。

山景区は眺め最高!

山景区は眺め最高!

写真:Yuma A.

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避暑山荘の総面積の80%を占める山景区には要所でバスが停まり、すばらしい風景を楽しむことができます。城壁の上に登ると万里の長城のようですね。なおバスは基本的に乗ってきた乗客全員が揃うまで発車しませんので安心して眺めを楽しんでください。

山景区は眺め最高!

写真:Yuma A.

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清の時代は、国内他民族との融和と統一がメインテーマ。そのため避暑山荘内外はチベット様式やモンゴル様式の建造物が多く見られます。山荘と共に世界遺産に登録されている、外八廟を代表する「普陀宗乗之廟」はラサのポタラ宮を模したチベット様式。山景区からその全容を眺めることができます。

山景区は眺め最高!

写真:Yuma A.

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また後述しますが、避暑山荘にはモンゴルへのリスペクトで平原区も設けられており、そこに立つ舎利塔や承徳を代表する名山(というか奇岩)である「磬錘峰(けいすいほう)」も遠くに眺めることができます。遠くにピコンと立っている岩がそれです。この眺めの良さが山景区のウリです。

湖景区はのんびり過ごす場所

湖景区はのんびり過ごす場所

写真:Yuma A.

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湖景区は中州のようになっている島から島へ橋で渡れるようになっており、徒歩やボートでのんびりと散策するのが良いでしょう。写真はボートの発着場所も兼ねている煙雨楼です。

湖景区はのんびり過ごす場所

写真:Yuma A.

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湖景区の湖側に目を惹かれますが周辺の建物も目を見張るものがあります。この文津閣の庭は岩を中心に造園されており、日本ではなかなか見ないスタイルですよね。

湖景区はのんびり過ごす場所

写真:Yuma A.

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基本的にこの湖水区を巡りながら出口(入ってきた麗正門の横にある徳匯門)に向かうことになります。水進樹と呼ばれる橋上になっているゲートが目印です。これを潜って出口へアクセスします。

平原区も忘れずに

平原区も忘れずに

写真:Yuma A.

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この湖景区の北側に広がるのが前述のモンゴルリスペクトの平原区。その名の通り、平原が整備されており、風が良く抜けます。実際に皇帝がモンゴルの王侯貴族と謁見するときにはこの平原にゲル(モンゴル式テント)を張ったそうな。

平原区も忘れずに

写真:Yuma A.

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中に入ることはできませんが、モンゴルの住居であるゲル型の建物も平原区の中にあります。往時を偲ばせる演出でしょうが、これはどうみてもテントではないような・・・

平原区も忘れずに

写真:Yuma A.

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山景区から眺めることのできた舎利塔はチベットリスペクト。中に入るとマニ車(回すと一回経文を唱えたことになるアレ)がたくさん設置してあります。

避暑山荘の見所はこういった多文化共生を目指して設計されているところにあるのかもしれません。湖景区から足を伸ばしてぜひ平原区も訪れてみてください。

なお山荘内は巨大な街といったスケールですが要所にトイレや売店がありますし、ベンチもたくさん置いてあります。休憩しながらゆっくり散策できるので、どんな年代の方にもお薦めです。

それでは、気をつけていってらっしゃいませ〜

避暑山荘の基本情報

住所:河北省承徳市麗正門大街20号
電話:+86-314-2165020
アクセス:承徳中心部からバス(10路、6路)で約10分

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/08 訪問

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