横浜「日本郵船歴史博物館」壮麗な建物は海と船の歴史の宝箱

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横浜「日本郵船歴史博物館」壮麗な建物は海と船の歴史の宝箱

横浜「日本郵船歴史博物館」壮麗な建物は海と船の歴史の宝箱

更新日:2018/07/20 11:53

橋本 菜摘のプロフィール写真 橋本 菜摘 アートブロガー

横浜・海岸通りに建つ「日本郵船歴史博物館」は近代から現代までの海運の歴史を伝える博物館。正面に16本のコリント式の列柱が並ぶギリシアの神殿のような建物で、内部の華麗な装飾も見所です。

日本の海運史を伝える壮麗な建物

日本の海運史を伝える壮麗な建物

写真:橋本 菜摘

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「横浜郵船ビル」は、みなとみらい線「馬車道駅」から海に向かい、万国橋の手前を右に曲がる「海岸通り」に面しています。このビルの正面には16本のコリント式柱が並び、壮麗なギリシアの神殿を思わせます。

柱の上には、深い切り込みがあるアカンサスの葉がデザインされています。当時、国内の銀行建築で多く用いられた、古典主義様式を採用した鉄筋コンクリート造3階建ての社屋です。重厚かつ直線的で均整の取れた外観は、横浜港を臨む歴史的街並みの形成の一翼を担っています。

日本の海運史を伝える壮麗な建物

写真:橋本 菜摘

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初代横浜郵船ビルはイギリス人J.ダイアック設計による赤レンガ造りで1888(明治21)年に竣工、関東大震災で崩れ、2代目の現在のビルは和田順顕設計により1936(昭和11)年に完成しました。

1階の営業室を「日本郵船歴史博物館」に改装し、2003(平成15)年に開館、近代から現代までの日本海運の歴史を知ることができます。

日本の海運史を伝える壮麗な建物

写真:橋本 菜摘

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看板の赤と白のラインは日本郵船のマークです。1885(明治18)年、日本郵船会社は、郵便汽船三菱会社と共同運輸会社が合併して誕生しました。白地に二本の赤いライン、通称「二引」は、二社の大合同と日本郵船の航路が地球を横断するという決意を表したものです。

「日本郵船歴史博物館」の天井は華麗なアーチと花模様

「日本郵船歴史博物館」の天井は華麗なアーチと花模様

写真:橋本 菜摘

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重いドアをそっと押して館内に入ったら、まず天井を見上げてください。大理石の太い柱の間には優雅なアーチが続き、竣工当時を再現した照明器具が昭和初期の姿を取りもどしています。

「日本郵船歴史博物館」の天井は華麗なアーチと花模様

写真:橋本 菜摘

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天井には漆喰でつくった花形の装飾レリーフが縦横のラインに並んでいます。

2003年の博物館開館に伴う改装は大規模なもので、天井やカウンター、照明器具などを竣工当時のまま忠実に再現しました。建物が街並との景観を保ちながら博物館として地域の活性化になったこと事が評価され、2006年にはベルカ賞(ベストリフォーム部門)を受賞しました。

カウンターは大理石、床はタイル

カウンターは大理石、床はタイル

写真:橋本 菜摘

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受付のあるカウンターは、右手奥までつながる長いもの、創建当時の大理石製をそのまま使っているのです。カウンターはドアを開けると入ってくる風を遮り、展示物を守る役割も兼ねています。

カウンターは大理石、床はタイル

写真:橋本 菜摘

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入り口手前の床は2色のタイルを敷き詰めた昭和初期のスタイルのままです。建物は竣工当時の姿に復元しつつ、耐震性能や防災性能を高め、空調設備の更新、バリアフリー化なども行なっています。

落ち着いた展示空間

落ち着いた展示空間

写真:橋本 菜摘

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受付から奥の展示空間は床を高くして、表面には艶のある寄木細工を施しています。

常設展示は9つのコーナーに分けて、ペリー来航・明治維新から現在までの日本海運の歴史を紹介しています。船の模型は本物の設計図を元につくられた精巧なものが多いので、近づいて窓や階段、マストなど細かいところまで見応えがあります。

落ち着いた展示空間

写真:橋本 菜摘

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常設展「4 豪華客船時代の到来」コーナーには、竣工時の設計図に基づく「氷川丸」の模型が展示されています。実物の48分の1の大きさで、全長3m40cm、幅42cm、煙突には白地に2本の赤いライン「二引」がついています。

氷川丸は1930年にアメリカのシアトル航路用の貨客船として建造され、第二次大戦では病院船として活躍しました。ここから歩いて15分ほどの山下公園に実物の氷川丸が係留され、船内の見学もできます。ぜひ、実物を訪ねてください。

落ち着いた展示空間

写真:橋本 菜摘

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船や海などをテーマに、企画展も行われ、講演会やワークショップが開催されます。

今回の企画展は「ならべて積んで半世紀〜コンテナ船の歩み〜」が2018年7月16日(月・祝)まで展示されています。1968年に日本初のコンテナ船箱根丸が就航して50年。歴代コンテナ船の模型を中心に、日本郵船のコンテナ船の歴史を振り返ります。

世界共通の規格サイズのコンテナを使うことで費用も時間も大幅に削減し、輸送量は飛躍的に伸びました。冷蔵食品、大型貨物、液体などを入れる専用のコンテナがあります。日本では生活や産業にかかわるほとんどのものを外国から船で運び、国内でも船による輸送の割合が高いことがわかります。

次回の企画展「図案家たちの足跡」2018年7月21日(土)〜10月28日(日)
日本郵船は戦前にも広告に力を注いできました。ポスターやカレンダーのデザインに関わった図案家たち・橋口五葉や戸田芳鐵などに焦点を当て、彼らの作品と足跡を紹介します。

「日本郵船歴史博物館」で買える海や船にちなんだオリジナルグッズ

「日本郵船歴史博物館」で買える海や船にちなんだオリジナルグッズ

写真:橋本 菜摘

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ミュージアムショップには、プレゼントやお土産にしたいグッズがたくさんあります。
写真の、棚の上段には夏服・冬服のキャプテンベア、マグカップ、卓上社旗が並んでいます。右のポスターは、1956年製、アメリカ向け氷川丸のポスターを復元したものです。奥の棚には、船の模型や氷川丸が重要文化財に選ばれたことを記念した一筆便箋やブロックメモ、豪華客船で育んだ伝統の味、ドライカレーも並んでいます。ここの床もタイルが敷いてあります。

「日本郵船歴史博物館」で買える海や船にちなんだオリジナルグッズ

写真:橋本 菜摘

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帰りには、出口のドアやガラスの重厚な造りも忘れずにご覧ください。出口に向かって左側にある日本郵船グループの事業を紹介するコーナー9「NYKコーナー」と、ミュージアムショップは入館無料で、館内の雰囲気が味わえます。

日本郵船歴史博物館の基本情報

住所:神奈川県横浜市中区海岸通3-9   
電話:045-211-1923
アクセス:
みなとみらい線「馬車道駅」6番出口から徒歩2分
JR「関内駅」北口から徒歩8分
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(月曜祝日の場合は開館、翌平日休館)、7月17〜20日
入館料:一般・大学生400円、シニア(65歳以上)・中高生250円、小学生以下無料
日本郵船氷川丸とのセット券あり

7月16日(月) 海の日:入館者全員が入館無料。
9月17日(月) 敬老の日:65歳以上の方は入館無料

2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/12 訪問

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