写真：やた 香歩里
地図を見る熊野大花火大会の歴史は300余年ともいわれ、長く熊野に根差し、大切に継承されてきた花火大会です。かつては陸上や海岸で打ち上げられていましたが、現在は七里御浜沖に台船を停泊させ、そこから打ち上げるようになりました。
打ち上げ箇所は3カ所。七里御浜から海に向かって左手の世界遺産・鬼ヶ城、有料浜席のほぼ真ん前の海上に停泊する台船、そこからさらに右手の海上の台船です。この3カ所から次々と、時に同時に、打ち上げられます。
提供元：熊野市観光協会
https://www.kumano-kankou.info/2隻の船が全速力で走りながら、火の付いた花火玉を次々と海に投げ込む「海上自爆」は、海上に見事な半円の花火が咲き、海で上がる花火ならではの演出と迫力を見せつけます。
提供元：熊野市観光協会
https://www.kumano-kankou.info/「海上自爆」の最たるものが、「三尺玉海上自爆」。各地の花火大会で目玉となることも多い、直径90cm、重さ250kgの「三尺玉」を海上で爆発させるのです。海上には、直径600ｍもの半円の花が開きます。
提供元：熊野市観光協会
https://www.kumano-kankou.info/熊野大花火大会のクライマックスは「鬼ヶ城大仕掛け」。鬼ヶ城に設置された花火が轟音をとどろかせながら七色の花を空に咲かせるさまはまさに圧巻。
地震並みの激しい振動が発生し、民家のガラスが割れることも。頭上に咲く花火だけでなく、その爆音や振動も体感してみてください。
写真：やた 香歩里
地図を見る各地の花火大会は土・日曜日に開催されるところが大半ですが、熊野大花火大会は、1963年より毎年8月17日に実施されています。初精霊供養を兼ねた灯籠焼きや追善花火も行われるため、旧盆明けに実施するのが習わしとなっているのです。
花火の起源は、そもそも盆の送り火であったと言われています。その本来の意義を今に引き継ぐ熊野大花火大会は、エンターテイメント性だけでなく、厳かさも併せもっています。
写真：やた 香歩里
地図を見る海上には「飛鳥Ⅱ」や「ぱしぴっくびいなす」などの豪華客船が停泊し、海からの花火見物を楽しんでいます。終演後は、これらの客船から、花火への感謝を込めた大きな汽笛が鳴り響きます。なお、手前の黒い大きな船が打ち上げ用の台船です。
写真：やた 香歩里
地図を見る【宿泊】
せっかくだから泊まりで見たい！と思っても、宿は熊野市内はもちろん、隣の尾鷲市、和歌山の新宮市まで、相当早い時期から満室になります。
ただし、熊野市では宿不足解消のため、期間限定の「イベント民泊」を実施しています。これは熊野市の方の自宅の空き部屋などに宿泊させていただくというもの。2019年は8月16～19日の実施です（19日はチェックアウトのみ）。
宿泊者募集開始は7月初旬予定で、詳細も熊野市観光協会サイトにて同日公開予定です。募集が始まるとすぐに埋まってしまうので、ご希望の方はマメにサイトの確認を！
写真：やた 香歩里
地図を見る【観賞場所】
主な観賞場所は七里御浜で、有料席は浜席と堤防席が用意されています（上の写真は有料浜席付近）。
有料浜席は定員5名の１マス席と、定員２名の半マス席の２種類。中央の台船に近いので、花火が頭上に開き見ごたえ満点！ 有料堤防席は堤防上のテーブル付きイス席。遮るものがなくゆったり見られます。
（価格や販売方法は末尾の＜熊野大花火大会の基本情報＞参照）
写真：やた 香歩里
地図を見る無料で観賞する場合、有料浜席近くは当然混みあい、朝早くから場所取りが始まります。到着が遅く場所取りが難しい場合は、海岸でも井戸川より南側（獅子岩寄り）は比較的空いています。獅子岩よりさらに南側、花の窟神社あたりならばさらに余裕があります。打上げエリアが広いので、そのあたりからでもよく見えます。
写真：やた 香歩里
地図を見る魅力的な花火大会ですが、遠方からはちょっと行きにくいところでもあります。七里御浜自体は、国道42号線沿いで、JR熊野市駅からも徒歩5分ほどで到着できるのですが、当日は国道も鉄道も激混みです。
【JRの場合】
熊野市を通るJR紀勢線はもともと本数の少ない路線です。花火大会当日は毎年多数の臨時便が出るのですが、それでも特に帰りは、駅前に到着して列車に乗るまでに2，3時間かかることもあるという混雑ぶりです。
帰りは極力特急の指定席を利用しましょう。列車は混むだけでなく、運行の乱れも起こりがちです。停止・遅延した場合、指定席の特急と、大混雑の普通・快速では疲労度が雲泥の差です。普通・快速を利用する場合は、体力配分に十分注意してください。
花火大会当日のみの臨時特急は全席指定で、指定席券は例年、花火当日の朝7時から、駅やみどりの窓口での発売となっています。
写真：やた 香歩里
地図を見る【自家用車の場合】
自家用車の場合は、行きはとにかく早めの行動が重要です。国道42号線は昼前には大渋滞になります。迂回路については熊野市観光協会サイトをご参照ください。
熊野尾鷲道路は例年、当日9:00～21:00は通行規制がかかり、下り（新宮方面）は一般車両通行止め（途中ICからも侵入禁止）になります。通行できるのは、バス、タクシーおよび事前申請済の障がい者乗車車両のみです。2019年の予定は未発表ですが、おそらく同様の通行規制が実施されるものと思われます。
いずれの状況を考えても、通行規制がかかる前、渋滞が発生する前に熊野市に到着しておくのがべストということになります。
また、帰りの混雑は行き以上です。時間帯により通行禁止になる箇所も多数あるので事前によくルートを確認しましょう。駐車場によっては24時まで出庫不可となります。
行きは早めに、帰りはのんびり（なんなら朝まで車で寝るのもあり）、がコツです。
写真：やた 香歩里
地図を見る【駐車場】
臨時駐車場について、こちらも2018年の状況をもとに説明します。
当日は臨時駐車場が多数開設されます。会場近くの駐車場はツアーバスに優先的に割り振られており、一般車の駐車場（有料）は会場から2～3キロ以上離れています。早朝から開場するところ、翌朝まで駐車可能なところもあります。一部の駐車場は、行きはシャトルバスがありますが、帰りは、特に遠方の駐車場方面を除きありません。地元の方が自宅の駐車場や庭を貸し出す私設駐車場に停められることもあります。
写真：やた 香歩里
地図を見る遠方からの場合、お勧めなのはバスツアーです。東海発はもちろん、関東発、関西発など、各地からのバスツアーが企画・予定されています。
昔はツアーバスでさえ会場に到着できないことがあったとの噂もありますが、熊野尾鷲道路により交通事情は改善し、また当日はこの道路が一般車両通行禁止になるため、ツアーバスは非常にスムーズに通行できます。また、駐車場も比較的会場に近いため、会場までの移動も楽です。
写真：やた 香歩里
地図を見る大会当日は、熊野市駅近くで「くまの観光物産展」が開かれます。地元の名産品や小物類など、様々な出店が楽しめます。市民会館での音楽会も開催されます。
獅子岩や花の窟神社も徒歩圏内なので、ぶらぶら歩いて巡るのもおすすめです。
写真：やた 香歩里
地図を見る熊野大花火大会は予備日が多く設定されているのが特徴です。台風の影響などにより、たとえ晴天でも高波で延期になることもあります。出発前に必ず熊野市観光協会公式サイトで情報を確認しましょう。場合によっては数日前に延期が決まることもあります。
道路の渋滞情報、迂回路情報、駐車場・満車情報も熊野市観光協会サイトに掲載されます。特に車で行かれる方は、これらの情報をしっかり確認し利用してください。当日は、大会公式交通infoのTwitterやLINE＠での交通情報等配信も予定されています。
日程：毎年8月17日（雨天・高波順延）
（2019年の予備日は8月18日（日）、26日（月）、27日（火））
時間：19:10～21:30頃
会場：七里御浜海岸
電話番号：0597-89-0100（熊野市観光協会）
アクセス：熊野市駅から徒歩約5分
※当日は混雑するので、これ以上の時間がかかります。
〈有料浜席について〉
価格：1マス席 10000円、半マス席 6000円
販売開始：2019年7月1日（月）10:00～
販売方法：熊野市観光協会窓口、チケットぴあ、イープラス
〈有料堤防席について〉
価格：１席6000円
販売開始：2019年7月1日（月）13:00～
申込方法：熊野市観光協会へ電話で申し込み
※チケットは代引での発送になるため、代引手数料は購入者負担。
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/12更新)
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