普段は立入禁止!福島「安達太良山」岳温泉の源泉見学ツアー

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普段は立入禁止!福島「安達太良山」岳温泉の源泉見学ツアー

普段は立入禁止!福島「安達太良山」岳温泉の源泉見学ツアー

更新日:2018/07/05 15:49

野水 綾乃のプロフィール写真 野水 綾乃 温泉ライター、安くていい宿案内人

福島県二本松市の安達太良山麓に広がる歴史ある温泉郷、岳温泉。その源泉は安達太良山の中腹、標高1500メートル地点にあり、約8キロという日本一長い距離を引っ張って、温泉街まで湯を届けています。今回ご紹介するのは、その山の上にある源泉地帯を見に行くツアー。山頂からの絶景を楽しみ、地元の湯守さんの案内で普段は立入禁止の源泉エリアへ。こんこんと湧き出る山のいで湯の素晴らしさに触れてみませんか?

ロープウェイで八合目まで行けるからラクチン

ロープウェイで八合目まで行けるからラクチン

提供元:福島県観光物産交流協会

http://www.tif.ne.jp/index.php地図を見る

日本百名山のひとつにも数えられる標高1700メートルの安達太良山ですが、奥岳登山口から山頂付近までロープウェイで行けるので、登山デビューに最適の山です。

6人乗りゴンドラリフトに乗って約10分。眼下に遠のく街並みや安達太良連峰の眺めを楽しみながら、標高1350メートルの山頂駅へ。そこから安達太良山の山頂までは1時間20分ほどの行程。トイレはくろがね小屋までありませんので、山頂駅で済ませてからスタートしましょう。

ロープウェイで八合目まで行けるからラクチン

写真:野水 綾乃

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登山道は大きな岩がごろごろとした急斜面も後半出てきますが、途中までは木道や木段が整備されていて、比較的ゆるやかな上りが続きます。やさしい行程とはいえ、標高1700メートル級の山ですので、登山靴、ザック、レインウェアなどの装備は必須です。

智恵子の空と季節の花に会いに

智恵子の空と季節の花に会いに

写真:野水 綾乃

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山頂までの見どころをご案内しましょう。まずは山頂へ行く登山道からは少し逸れますが、ロープウェイ山頂駅から5分ほど歩くと、薬師岳パノラマパークがあります。

詩人・高村光太郎が妻・智恵子への愛を綴った詩集「智恵子抄」。その中で「東京には空がない」と嘆く智恵子が「ほんとの空」があると言ったのが、智恵子の故郷、安達太良山の上に広がる空でした。薬師岳パノラマパークにはその「ほんとの空」の記念碑があります。言葉通りの抜けるような青空と、別名「乳首山」とも呼ばれる安達太良山の頂が眺められます。

智恵子の空と季節の花に会いに

写真:野水 綾乃

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「花の百名山」にも選ばれている安達太良山。5月下旬〜8月上旬に見られる写真のイワカガミなど、可憐な山野草が沿道に咲き、目を楽しませてくれます。花が最も多いのは6月中旬〜下旬前後。また7月に見ごろを迎える天然記念物のハクサンシャクナゲも有名です。

智恵子の空と季節の花に会いに

写真:野水 綾乃

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クサリ場もあるすべりやすい岩場を慎重に登り、「乳首山」の愛称の由来になった突き出た小岩峰の上にある標高1700メートルの山頂に到達すると、このような景色が360度に広がります。間近に連なる安達太良連峰から、磐梯山、吾妻、飯豊連峰などの山並みが遠くまで見渡すことができ、智恵子が愛した空も手が届きそうなほど近くに感じます。

山小屋が近づくほどに強くなる温泉の香り

山小屋が近づくほどに強くなる温泉の香り

写真:野水 綾乃

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山頂からは岳温泉の湯元がある「くろがね小屋」に向かって下っていきます。登りよりもすべらないようにいっそう慎重に下り、小さな沢をいくつか渡るなどして約50分。徐々に硫黄の匂いが感じられるようになると、くろがね小屋の建物が見えてきます。

湯守の案内で源泉地帯の奥へ

湯守の案内で源泉地帯の奥へ

写真:野水 綾乃

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ここからは温泉を定期的に点検・整備している地元の湯守さんの案内で、源泉見学に向かいます。源泉地帯はくろがね小屋の付近に広がっていて、普段は温泉の硫化水素ガスが発生して危険のため「立入禁止」になっています。

湯守の案内で源泉地帯の奥へ

写真:野水 綾乃

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元湯の湧き出し口は15か所あり、写真のような岩山の隙間からこんこんと自然湧出しています。山から温泉が湧き出ているところを間近で見るなんて、なかなかできない貴重な体験。静かに染み出すように湧き出でる泉は、まるで大地が呼吸しているかのようです。

源泉を案内していただきながら、岳温泉の歴史についても教えていただけます。江戸時代まではこの源泉近くに温泉街があったこと。災害や人災を受けるたびに、温泉地ぐるみで移転し、現在地に至ったこと。遠く離れても変わらず、この元湯から源泉を引き続けたこと…。岳温泉の変遷の歴史に胸を熱くするとともに、温泉街の人々がどんなにこの湯を大切に思ってきたかが伝わってきます。

湯守の案内で源泉地帯の奥へ

写真:野水 綾乃

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湯口によって温度は異なり、ぬるめところでは参加者も手で触れて、匂いや感触を感じることができます。さまざまな温度の元湯を合わせて58℃ぐらいに調節し、温泉街へ流すのも湯守の仕事。

また、源泉は白い湯の花が多く、管に詰まると湯が届かなくなってしまうため、湯守は毎週パイプの掃除に通っています。それは4メートルの雪に埋もれる冬も休むことができない作業。そんな湯守の過酷な仕事についても知ることができます。

湧きたての源泉に浸かる至福

湧きたての源泉に浸かる至福

写真:野水 綾乃

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源泉地帯のすぐそばにある「くろがね小屋」には、湧きたての源泉があふれる内湯があり、日帰り入浴も可能です。

青白く見える温泉はペーハー2.48の酸性泉。温泉街の旅館で浸かるよりも湯の花が多く、体の隅々にジンジンと染み入るような心地良さが最高です。高山ならではの鉱物の成分が高濃度で含まれていますので、美肌効果の高さも感じられますよ。

源泉見学ツアーは岳温泉観光協会に問い合わせを

湯守と行く源泉見学&空中散歩(ロープウェイ)ツアーは、2018年7月29日(日)、8月11日(土)、8月19日(日)、9月23日(日)に開催予定。参加費はひとり1万2000円(ロープウェイ代、ガイド代、国内旅行保険、入浴料込み)です。

上記ツアー日以外にも、1組2名以上の参加者で申し込み、源泉を管理する会社の許可が取れれば催行します(料金は上記と同)。詳しくはMEMOの岳温泉観光協会にお問い合わせください。

2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/04 訪問

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